ʏᴏᴋᴏ ʏᴏsʜɪᴅᴀ

ピアノ講師 楽器を演奏するのための身体のワークを教えています (ᴘɪᴀɴᴏ ʟᴇss…

ʏᴏᴋᴏ ʏᴏsʜɪᴅᴀ

ピアノ講師 楽器を演奏するのための身体のワークを教えています (ᴘɪᴀɴᴏ ʟᴇssᴏɴs) https://atelieryoko-piano.com/

最近の記事

楽器を演奏するための身体のワーク

35歳を過ぎたころから舞台で演奏する際に手が震えて思うように演奏できなくなりました。 漠然とした恐怖がいつも心の中にあって舞台はもはや恐いもの、人前で演奏することも恐くて仕方なくなり。だけど私の仕事はピアノを弾くこととピアノを教えること。 どうすればここから抜け出すことができるのか…そんなことを模索していた時期にちょうど弦楽器のコンクールのピアノ伴奏の仕事があり、伴奏で来られていたあるピアニストの美しい音色としなやかな身体の使い方に心が掴まれ終わってから彼女に声をかけました

    • 子犬のワルツ

      先日、社会人になった昔の教え子がわが家に来てくれた。 彼女は3歳から15歳までピアノを習いにきてくれていてとにかくピアノが好きで頑張り屋さんで彼女との思い出はもう溢れるほどある。 発表会の曲決めであまりにも難しい曲を弾きたいと言って一歩も譲らず次のレッスンまでに言ったところまで必死で練習をして私を驚かせたこと、悔し涙もうれし涙もたくさんの笑顔もみせてくれた彼女が社会人になって、変わらない笑顔と純粋さと豊かな涙をみせてくれことがとても嬉しかった。 帰り際小学校5年生のときの

      • 神様からのギフト

        ピアノや音楽の道。 幼いころからたくさんの出会いの中で『あなたの道はこっちだよ〜』と導かれ、半ば、そこに私の気持ちは関係ないんかい?とつっこみたくなるような大いなる流れにのみ込まれたりしながら、アップアップして観念してしまったけれど、私はやっぱり音の中に在るときが一番心の感度が上がってワクワクするしほかの何かでは感じえない多幸感やときめきみたいなものを感じる。 それに音楽でご飯を食べて子供たちを育てて生活できているということがなによりの証というかこれが私に与えられた神さまから

        • 楽譜にかこまれて

          写真は長女の声楽の楽譜。 音大3回生の長女は声楽を専攻していて次女と長男はヴァイオリンをしているのでリビングのテーブルやピアノの部屋にはそれぞれの楽譜が置きっぱなしというのがわが家の日常の風景です。 私は子供たちの楽譜をみるのが好き。 どうして好きかというと気をつけるところやその時の大切なことを先生の字や本人の字で書き込みされていてその文字からあたたかさや一生懸命さみたいなものを感じることができるから。 あとは楽器が違うと気をつけるところも違ってきますがこんな細やかなと

        楽器を演奏するための身体のワーク

          自分をこえて

          私の心を癒してくれるピアニストにクララハスキルという人がいます。 20世紀を代表する女性ピアニスト。 故小澤征爾さんが著書の中でもっとも心に残っているピアニストのひとりにあげられていて10年くらい前にその存在を知りました。 私は彼女のピアノがとても好きで音を聴いているだけでとにかく落ちつく。けっして華々しいわけではないけれど余計なものがはいっていない、純粋で美しい音色です。 演奏家は作曲家の作品を自分のフィルターをとおして表現しますが彼女のピアノには間に挟まっている自

          感じるちから

          音楽を演奏するときに技術力というのはとても大事になってきますがもうひとつ私が大切にしているのは音楽から感じとる力。 いくら技術がすばらしくても心が動いていない演奏というのは味気がないしそもそも技術というものは感じたことを表現するためにつけるものではないのかなとも思っています。 『そうはいっても感じるのが難しい!』という声をレッスンでよくお聞きするので今日はそこについていくつか書いてみようと思います。 一感じる力はどうやってつくのかー ▫️音楽から離れたところ、例えば自

          小品曲の魅力

          夏に開催予定のこども教室の発表会の曲決めをしています。 一曲はクラッシックでもう一曲は自由曲。 クラッシックは私が選んだものの中から気に入ったものを選んでもらいますが有名な曲ももちろん候補にはあげつつあまり知られていないけれど美しいものも知ってほしくて今年は小品曲も結構いれてみました。 選んでくれた子も数人いてうれしい! 昔は華やかで大きな曲が好きで自分の演奏会はもちろん生徒の発表会もそのようなものを選んでいましたが小品曲の美しさを知ってからは自分で弾くものはほとんど

          演奏するときの身体の使いかた

          ピアノを弾く時に使う3つのものって何? という質問に指!とか手!とかみなさん色々答えてくださいますが、答えは 頭(脳)と 心 と 身体 の3つ。 楽器を演奏する時の身体の使い方もレッスンしていますがまずこの3つを整えることで無意識に入っている余分な力が抜け楽にピアノが弾けるようになります。 そして音に響きが生まれその人本来の音が出てくるのを目の当たりにするたびに音って結局その人自身を表すものなんだなと実感します。 この3つはヨガなどで言われている丹田のことで 上丹田・中丹

          演奏するときの身体の使いかた

          音楽

          心に触れてこそ音楽だと思う。 技術的に上手いとか下手だとかもちろんあると思うけれどやっぱり心をこめて出された音には生きた力があって人の心に響いていくと思う。 美しいと感じるならそのように 苦しいと感じるならそのように ただ音楽から感じる素直な気持ちを大切にして音を紡いでいくことがその人らしい素敵な音楽に繋がるのではといつも思います。

          大切にしていること

          ピアノ教室をスタートとしたときから大切にしていることがある。 それは生徒さんとの信頼関係を築くということ。 信頼関係があってはじめて技術やそれ以外のことがきちんと伝わり合うと信じている。 それに指だけがピアノを弾くのではなくて、弾く人自身、弾き手の心がピアノの音の細部にまで含まれ聴き手の心に届く。 生徒さんたちはレッスンまでにあった日常のこと、嬉しいこと、悲しいこと、いろんなことを教えてくれるけど、そうして自分の気持ちを出すことでレッスン室にはいってきた時よりもすこし

          大切にしていること

          ピアノと私

          音楽の世界には絶対すすまない! これが14歳のころに音楽教室をやめた理由のひとつだ。 幼いころからエレクトーンを習い小学校高学年のころにたまたま出たコンクールで最優秀賞をとった。人まえで弾くのも緊張して嫌なうえ、親も先生もかなりの熱量で私の将来は音大に決定されそうになってそのプレッシャーに耐えられなくなりやめたのだ。そこからは鍵盤にはまったく見向きもせず美大に進みそのあとは経理の仕事をした。 22歳のとき音楽が本当に好きなのかもう一度試してみたくなって昔教えて頂いた先生の

          About

          ピアノ教室を20年ほどしています。 楽譜から感じること 音から感じること 生徒さんたちから感じること。 私のフィルターを通して感じるさまざまなことを綴っていこうと思っています🩵