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働きながら転職すると助成金が出ないと聞いて(障)

※この記事には誤った情報が含まれていることがあります。あくまで「こういう話を聞いた」ということを書いたものですので、真偽についてはご自身で確認していただくようお願いします。

就労移行の支援員に久しぶりに会って、近況報告をしてきた。

「実は6月くらいから転職活動してるんですけど、なかなか決まらなくてね~」と。

すると、支援員からこんなことを言われた。


「働きながらの転職活動だと、企業が障害者を採用した時に国から支給される助成金が出ない。

・仕事できないけど助成金が出る
・能力高いけど助成金が出ない

仮にこういう2人の応募者がいると、企業が採用するのは助成金が出るほう。A型でもそう。よっこいさんが落とされるのはこれが理由だと思う」

「こういう話は利用者には失礼にあたるし、"え~お金の話ですかぁ?"と理解できない人もいて、支援員もエージェントも基本話すことはない。けど実情を話さずに無駄に苦しい期間を過ごさせるのも違うと思って話した」

現実を突きつけられ、しばらく言葉が出なかった。



支援員が言うには、会社を辞めて失業者の状態になれば、助成金支給に該当して現状より雇われやすくなる、とのこと。

助成金の財源は雇用保険なので、既に雇用保険に加入している人を雇用しても対象にはならないという。

***

助成金の出ない障害者採用は、いわば一般採用と同じようなもの。それどころか企業に合理的配慮が課される分手間だけが増えてむしろマイナスだ。

(『私に配慮は要りません。がんばります。どうか雇ってください』などとアピールするのは逆効果で、"この人は自己理解が出来ていない"と判断されて落とされる)

こんな人材いったいどこに?! ビズリーーチ☝ みたいな超ハイスペック人間でもないかぎり、企業にとって雇うメリットなど皆無だ。

そりゃよくても一次面接で、最初の段階で落とされ続けるわけだ……ショックだったが納得した。

障害者雇用は能力やスキルは重視されず、法定雇用率のために雇っているのがほとんどなのは、肌感覚として理解している。
昨今人手不足とよく言うが、弊社においては明らかに人員過剰。でも一定数雇わないといけない。

ただ、人を雇うにはコストがかかる。なのでどうせ雇うなら100万200万の助成金が出る人のほうを選ぶのは当然のこと。自分が経営者でもそうする。

いたずらに社内ニートしながら可能性のない転職活動をダラダラと続けていても時間と労力のムダ。退職して失業給付もらって活動するほうが結果的に早く良い転職を決められる



───こう思っていた。

ただ結論を言うと、この考えは改めることになった。


▼つづき


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