見出し画像

暗いニュースに疲れたあなたに「ファクトフルネス」

突然ですが、クイズです。



Q1.世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう?
A:約2倍になった
B:あまり変わっていない
C:半分になった

Q2.自然災害で毎年亡くなる人の数は、過去100年でどう変化したでしょう?
A:2倍以上になった
B:あまり変わっていない
C:半分以下になった

.
.
.
.

正解はどちらも「C」。半分に減っています。

「嘘だろ?!今世界はどんどん物騒になってるし、貧富の差も拡大してるし、悪化の一方だろ!!」

しかし、実際データでは、過去と比べて大幅に改善しているようです。

このように「客観的な事実(FACT)に基づいて物事を判断しよう」というのが本書「ファクトフルネス/FACTFULNESS」なのです。


***

この本で、特に知っておきたいと思ったのが

「悪いニュースほど広まりやすい」

ということ。


戦争、貧困、テロ、災害、そして今日の感染症。。。テレビをつけたらだいたいこのどれかです。

暗い、嫌な、不安や怒りの感情になるようなことばかり。いいニュースなんて大谷くんの活躍くらいしかないじゃないか…

でもこれは、ある意味仕方ないことなのです。


人間は本能的にネガティブなほうに心を動かされる生き物だといいます。
だからメディアが、人を引きつけるために恐怖を煽るような報道をするのはいわば当然のことなのです。そうしないと見てくれないから。


なので、悲惨なニュースを目にした時は、こう考えます。

もしそれと同じくらい『明るい』話があったとしたら、それはニュースになっていただろうか?

「今日の死亡事故はゼロ件でした」なんてニュースは見たことあるか?
こんな話は時間を割いて放送することか?正直「ふーん」で終わりだし、誰も興味なんて持たない。

こういう一歩引いた視点を持つことが大事です。

「悪いニュースのほうが広まる」という認識を持てば、毎日テレビやツイッターを見るたびに絶望…なんてことはきっと少なくなるでしょう。


***

画像1

この「ファクトフルネス」の本、なんと400ページくらいあります。Amazonで届いてから始めて知って、重さと分厚さにビビりました。笑

そして本のテーマから論文みたいな重厚なものだと思って、かなり気合い入れてページを開いたんですよね。

しかし、実際はかなり読みやすい語り口で、どちらかというとエッセイのようなイメージです。

読み終わる頃には、感じている世界の不安はほとんどが単なる「思い込み」だったことに気づかされるでしょう。

重たいけれど、読むと心が軽くなる、そんな一冊です。









この記事が面白い、役に立ったと感じた方は、少額でも構いませんのでサポートを頂けると嬉しいです。今後の執筆の励みになります。