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ここでしか見れないぶっちゃけ話!?Design Dontaku vol.3 イベントレポート

2024年2月2日に、弊社マネーフォワードとLINEヤフーコミュニケーションズ株式会社主催で、Design Dontaku(デザインドンタク)第3回目を開催しました!

この記事では、マネーフォワードのプロダクトデザイナーである中村から、運営目線でDesign Dontaku vol.3 イベントの様子をお送りいたします!

Design Dontaku(デザドン)ってどんなイベント?

Design Dontaku(以後、デザドン)は、福岡デザイナー業界を盛り上げるべくスタートした、地方密着型のデザイナーイベントです。

福岡在住デザイナーは、まだまだインプットやデザイナー同士の交流ができる場が少なく、オフラインのデザインイベントになると、関東や関西での開催が中心で、なかなか参加する機会がありません。

しかし、福岡にはたくさんのデザイナーが働いています。また、デザインに関心があるエンジニアや経営者も多く、「もっとデザインについて知りたい、語りたい」というニーズをひしひしと感じていました。

デザインノウハウを、ワイワイお祭りみたいに語り合って、福岡のデザイン界隈を盛り上げたい!そんな思いからスタートしたイベントです。

今回は、メッセンジャーアプリ「LINE」でおなじみのLINEヤフーコミュニケーションズ株式会社さんとマネーフォワードの共同企画。そこにYAMAPさんもジョインしていただき、福岡のデザイナー界隈を牽引する3社で「いっちょ福岡のデザイン業界盛り上げるばい!」っということでイベントを開催しました。

おかげさまで過去2回開催したイベントも大好評でした!過去の様子をレポートした記事も、ぜひ読んでみてください。

イベントの様子を一部お届け!

今回のDesign DontakuはLINEヤフーコミュニケーションズ株式会社さんのカフェエリアをお借りしました!

こちらのカフェエリアはとにかく広く、福岡の中では最大規模の大人数で利用できる開放感があるスペースです。空間もめっちゃオシャレ!

開放感のあるイベントスペース
イベントではケータリングとドリンクも準備!
各社のノベルティー

【テーマ】地方デザイナーが取り組む!成果を生み出すオーナーシップをもった働き方

今回は「地方デザイナーが取り組む!成果を生み出すオーナーシップをもった働き方」をテーマとして、デザインへの向き合い方、地方デザイナーならではのキャリア形成など、福岡に拠点をもつデザイン組織のメンバーが座談会形式で取り組みやナレッジをシェアしていきました。

デザインマネージャーからUIデザイナー、海外から福岡へ移住してきたデザイナーなど経歴も職種も違うメンバーによる激論でした。

▼モデレーター
横坂 圭佑(株式会社マネーフォワード)
古長 克彦(株式会社マネーフォワード)

▼登壇者
穂満 由起子(株式会社マネーフォワード)
中村 芳美(株式会社マネーフォワード)
李 東河(LINEヤフーコミュニケーションズ株式会社)
鍋田 翔平(LINEヤフーコミュニケーションズ株式会社)
樋爪 大輔(株式会社ヤマップ)

会場全員で乾杯をしてイベントスタート

【トークトピック1】他拠点とどのように
コミュニケーションミスを解消している?

鍋田 翔平(LINEヤフーコミュニケーションズ株式会社):
私が担当するプロダクトはUIデザイナーが複数名福岡に在籍していますが、企画メンバーは全員が東京所属で双方でSlackやzoomでコミュニケーションをとっています。

拠点が離れているからこそ、事業戦略をしっかり把握するために、東京-福岡合同で企画・プロダクト定例などのミーティングで全員の目線合わせをしています。

デザイナーとしては、言葉のコミュニケーションでは伝わりにくい部分を、Figmaなどを活用し視覚的に伝える工夫をしています。

実際、フルリモートの文化が浸透しているので、業務上、拠点が離れているからコミュニケーションで困っていることはほぼないです。対面コミュニケーション自体は好きなのでその機会が多くなればいいなとは思っています。

李 東河(LINEヤフーコミュニケーションズ株式会社):
私は現在、2つのプロダクトを担当しています。1つは企画側が東京、もう1つは企画側が韓国です。日本と韓国のデザインに対するスタンスの違いを受け入れて双方とやりとりするのが大変な時はあります。

韓国では、いかに修正・同期を早めにして完成度を高めていくことを重要視します。一方、日本では着実にガイドラインを立てて進行していくことを重視します。そのスタンスの差の狭間で苦労することはあります。

そうなると、日々フレキシブルに業務をしていくことが多くなり、タスクが俗人化しやすくなります。

そこで私が大事にしているのは、私が不在で他のデザイナーにお願いすることになっても業務が進行できる状態を維持できているかです。複雑なコミュニケーションでも全員の目線があうような環境づくりが大切です。

横坂 圭佑(株式会社マネーフォワード):
国境を越えたコミュニケーションの難易度の高さという話だと思うんですが、そういう意味ではマネーフォワードでも最近、海外開発拠点(ベトナム・インド)と日本のデザイナーとでやりとりすることが増えています。言語の違い、文化の違いがあるなかでの円滑にコミュニケーションをとることの難しさを感じています。

そんな中、李さんは間に入ってコミュニケーターとして橋渡しの役割を果たしていることが素晴らしいと思いました。

中村 芳美(株式会社マネーフォワード):
私が担当するプロダクトでは、福岡の同じ拠点に開発組織があり、そこにUIデザイナーも所属しています。マネーフォワードに入って数ヶ月経ちますが、今まで以上にエンジニアさんと密にコミュニケーションをとる機会が増えています。

デザイナーとエンジニア双方で考える理想の設計の差異をすり合わせたり、実現性について意識を合わせたりすることを大事にしています。双方でコミュニケーションの壁があると、「デザイナーの意見が通らない」という発想になりがちですが、ワンチームで良いモノを作っていこうという環境を作っています。

さらに、プロダクトのステークホルダーとしては、ビジネス側、さらには連携プロダクト側と多岐に渡るので、デザインの影響範囲の見定めが難しく確認が漏れていたというコミュニケーションミスが起こりやすいです。なるべくそのようなことが起こらないよう、伝えるべき範囲を事前に確認するようにしています。

穂満 由起子(株式会社マネーフォワード):
私は、東京-福岡間で構成されたデザイン組織のマネージャーをしており、自部門には10名以上のデザイナーが所属しています。多くは東京所属のデザイナーですが、自身は福岡からマネジメント業務(主にピープルマネジメント)をしています。

最近はzoomなどを使えば距離の問題は解決できると言われていますが、実際には同じ拠点ですぐ隣にいるメンバーと、リモートでしか接することができないメンバーでコミュニケーションの密度の違いは出てきてしまいます。

関係性の質を高めるためには会話量がすごく重要だと思ってるので、東京メンバーとは1on1の頻度を高めたり、日々工夫をしています。

さらに、プロダクトに関わるビジネスメンバーも東京に在籍していることが多いでの、他職種の方とリモートで対話する時は、デザインの専門用語を使わず常に同じ目線でコミュニケーションをして認識ミスが生まれないように気をつけています。

自分の上長も東京所属なんですが、頻繁にお互いに東京-福岡で行き来していて親友のような関係性で毎日密にコミュニケーションを取れているのでそこにはやりにくさはないです。

樋爪 大輔(株式会社ヤマップ):
ヤマップは拠点は福岡ですが、営業所が東京にあり、コロナ禍後は東京採用が進み東京の規模が大きくなっています。一方、デザイナー職種だけで見ると、ほとんどが福岡所属です。

デザイナー同士が協力して業務をするというよりは、会社の事業全体の中でデザイナーが個々にアサインされ個人が裁量を持って業務をしている状況なので、コミュニケーションの相手は事業部側が中心です。

そこでのコミュニケーションミスは、拠点違いによるリモートに業務で発生するというよりは、認識ミスや思い込みなど通常業務でも起こりえるものです。非同期コミュニケーションで起こる問題の多くは、対話相手の人となりをよく知らずに勝手に相手の妄想をしてしまうことが原因です。

その問題を解決するために、ヤマップでは「社内登山制度」を導入しています。直接交流して人となりを知ることでコミュニケーションの壁を取っ払い、業務上でも円滑なやりとりができるようにしています。

例えば、開発チームで新機能開発をする場合、チームメンバーで山で実地検証をすると同時にチームビルディングも行うようなイメージです。

皆さんからのお話から、コミュニケーションミスは、拠点の距離の問題ではないというのが総意でした。対話せずして相手の気持ちを決めつけるのではなく、相手と密に対話し相互理解をすることで、距離の問題、国境の問題も解決し、チームとして強くなるのではと思います。

その手段として、デザイナーがチームの潤滑油としてグッズを製作したり、チーム共通のSlackスタンプを一緒に作り日常のコミュニケーションで活用するといった事例の話も聞くことができました。

【トークトピック2】福岡でのデザイナーキャリア
どう考えてる?

樋爪 大輔(株式会社ヤマップ):
現在は福岡を拠点としてデザイナーのキャリアを歩んでいますが、過去、東京でのキャリアを考えたこともあります。東京の方がコミュニティやイベントの数が多いのは明らかです。

ただ、ヤマップの場合、福岡移住のメンバーも多く、「なんで福岡来たの?」と聞くと自然と都市部の距離が近く、会社としての相性がいいこともありますが、生活の中に余白を感じられるのが福岡の魅力だといいます。

仕事だけのことを考えているというよりは、自分の人生設計も含めて、福岡という土地を選んでいる人が多い印象ですし、私も同じ思いです。

また最近は、外国から福岡に移住する人も増えています。中国・韓国と距離が近いのでテック・エンタメ・デザイン領域の文化も入ってきやすくなるのではという期待もあります。

横坂 圭佑(株式会社マネーフォワード):
確かにキャリアを選ぶというのは、仕事だけではなく、自分の人生や価値観をどう捉え、選択していくかが大事ですよね。そこも踏まえてバランスのとれた福岡という場所を選ぶというのはいいなと感じました。

中村 芳美(株式会社マネーフォワード):
私は最近転職をしたのですが、関東で働くことも選択肢のひとつでしたし、過去にも関東での仕事を志した時期がありました。そして、結局なぜいま福岡にいるのかを考えると、自分のライフステージや周囲の環境を考えた時に、福岡が過ごしやすいと感じたからです。

特にコロナ禍以降、関東でも福岡でも場所の制限なく良い仕事の機会が増えている実感があり、無理に関東に出て行かずとも、福岡に居ながらクオリティーの高い仕事ができる期待があって、最終的に福岡内で転職をしました。

横坂 圭佑(株式会社マネーフォワード):
コロナ禍以降、働き方も多様になりましたよね。東京のフルリモートOKの会社で、福岡にいながらデザイナーとして働く選択肢もあるし、福岡に拠点を構える企業で働くこともできる。福岡はそのどちらの選択肢もとりやすいですよね。

中村 芳美(株式会社マネーフォワード):
個人的にはフルリモートでオンラインコミュニケーションのみになってしまうことに抵抗はあったので、転職時は、各会社にオフラインコミュニケーションの頻度や考え方について必ず聞くようにしていました。直接対話できることを大事にしたいです。現在の会社はそれが可能でした。

横坂 圭佑(株式会社マネーフォワード):
私も過去に福岡でのデザイナーキャリアを志したことがあって、もちろん東京よりは福岡のデザイナーのコミュニティは少ないですが、その分、密なんだろうなと感じていて、そこは魅力的に感じます。

樋爪 大輔(株式会社ヤマップ):
あとは、デザインの知識や情報のアップデートという観点で、東京には敵わないという話をよく聞きますが、実際にはネットで平等に得られるもので、そこに地域のギャップを感じてません。人とのつながりの数には地域差を感じますが、そこを重視するかは人に依るかと思います。

表面的な機会の差はまだあれど、テック企業の誘致や外国人の増加が進み、だんだんその差は縮まりつつある福岡。空港の利便性もあり、東京との行き来もしやすく、その魅力に気づいて移住する方が増えているのも事実です。

そんな福岡でワークライフバランスを重視したデザイナーとしてのキャリアを歩むのは、良い選択肢のひとつだと感じました。登壇した皆さんから、福岡愛を感じる時間になりました。

今後も福岡でこのようなデザイナーコミュニティの活性化を進めることがDesign Dontakuの使命だと改めて感じることができた素敵なイベントでした。次回のイベントもお楽しみに。

【募集】福岡でのプロダクトデザインに興味ありませんか?

マネーフォワード福岡開発拠点では、プロダクトデザイナーを募集しています!福岡開発拠点は、マネーフォワードにとって初の地方拠点。福岡開発拠点は7年目をむかえ、社内でも重要な開発を任された拠点のひとつです。

マネーフォワードでは、その福岡開発拠点へのUIターン費用サポートキャンペーン(2024年11月30日迄)を実施中です。

福岡でのデザイナーの働き方に興味がある!プロダクトデザイナーとして、ユーザーの課題解決に貢献したい!そんな方はぜひ、まずはカジュアル面談・カジュアル会食から気軽にお話ししましょう🫶


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