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第1話 オリジナルマグ!

将来のことを考えると不安でたまらないって感じてしまう。現代の若者にとってはなおさら。
タケルはため息まじりに言った。
「雨の日のいい事って洗濯物を部屋に干した時の洗剤のいい匂い以外に何があるかな?」
「何それ?なぞなぞ?」
アズサが聞いた。
「いいや違う。もっと深いかも」
「文学的?それとも哲学的?」
「さあね」
タケルはさっきより深いため息をついて続けた。
「とりあえずオリジナルのグッズを作って売ってみようって考えているんだ」
「グッズって何作るの?」
「うーん、まずはマグカップかな」
アズサは笑いながら
「マグカップ?いいんじゃないの!でもなんで?」
「うーん。日用品でしょ、ほらアズサみたいにコーヒーよく飲む人は柄とかよく見るはずでしょ?だから自分のイラストをプリントしたのを作って販売しようと思って。どう思う?」
「うん!いいと思うよ。やってみよう!」
「ありがとう。でもどうやって売ろうかな?いろいろと調べて選択はしてみたんだけど……ねえ見て、このサイトなら誰でも出品できそうなんだ」

「どーれ?ふーん!いいかもね!あっそうだ、これは?いっそのこと、せんたくしないってのは?」
「選択しない?」
「雨の日の過ごし方。洗濯よ」
マグカップを販売するふたりの生活が始まるのであった。

つづく

(作 : matutomopro )

『マグのおと』
第2話は 4/15(月)の予定✨

『マグのおと』
オリジナルグッズってどうやって売るんだろう?
ふたりの若者が試行錯誤しながら
マーケティングに挑む!!

と、

ともに将来について考えながら
日々を生きていく
シチュエーションコメディ!

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