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【ホープフルステークス 2023】重賞展望~一年の終わりは未来への始まり。羽ばたけ、優駿のホープたち!~

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有馬記念の激戦を終え、未来のホープへ想いを馳せる時が来た。一年の最後となる中央重賞、2歳G1・ホープフルステークス。未来の出世馬を占うのに相応しく、皐月賞と同舞台で行われるこのレース。近年の好走馬にはコントレイル、ダノンザキッド、ジャスティンパレスなどその後の競馬界で存在感を放つ優駿が並ぶ。内回りコースの中山芝2000mはスタート直後に急坂があり、ペースは緩みやすく基本的には先行有利。中山開催の過去9年で4角10番手以下だった馬で連対率はゼロと後方勢には厳しいレースと言えるだろう。


過去9年比較


〇前走別
前走で馬券外に敗れた馬で3着以内に好走できたのは2022年ドゥラエレーデのみで、それ以外は全て前走連対馬だった。距離別では1800m~2000mからの臨戦が好成績。かつては新馬戦・未勝利戦からのローテでも好走事例はあったが、G1昇格後の近年は重賞・特別戦からの臨戦が好調。特に東京スポーツ杯組と萩S組が好成績を残している点は頭に入れておきたい。

〇脚質別
直線が短いコースレイアウトとスローペースになりやすいレース質も相まって、基本的には先行有利。4角10番手以下に控えた後方勢は3着がやっとということを考えれば、位置を取れる機動力は必須となる。一方で逃げ馬が馬券に絡んだのは2022年トップナイフ(2着)のみ。中山の二度の急坂を攻略するには先行力に加え、長く良い脚を伸ばせる相応のスタミナが必要。

〇騎手別
外国人騎手が馬券に絡まなかったのは2014年の一回のみ。特に短期免許で来日した外国人騎手は全て1番人気以外の馬で好走を見せている事実は特筆すべき。

〇好走ファクター
①タフなレースをこなせる豊富なスタミナ
②先行力は必須。後方勢は位置を上げられる機動力を
③ここでも外国人騎手が好成績

人気馬考察

※想定人気から選定

シンエンペラー
新馬戦は好位から競馬を進め、後続に3馬身差を付ける快勝。特に後半4Fから加速ラップを刻み、最後2Fで11.1-11.0のラップタイムは優秀。勝ち時計も平均タイムを1秒以上上回る好時計だった。続くラジオN杯京都2歳Sではゲートで煽るもコーナーで位置を上げて差し切り勝ちと順調にキャリアを重ねている。不安材料は前走内容。前走はゲートで煽り後ろからの競馬になったが、結果的にハイペースとなり展開が向いた中での勝利。着順通りの評価が妥当かどうかは疑問が残る。人気を集めそうなのもネック。

ゴンバデカーブース
新馬戦では逃げ切り勝ち、前走サウジアラビアRCでは最後方から追込んで勝利と競馬に幅があるのが強みの一頭。特に前走はボンドガール、シュトラウスの二頭相手に勝利する好内容で上がりタイムも2位に0.6秒差を付ける鋭い末脚を見せており、ポテンシャルはメンバー上位。不安材料は距離適性。基本的には中距離からの臨戦馬が好走するレース。瞬発力よりもスタミナが求められるため、1800m以上のレースを経験していないこの馬にとって400mの距離延長がどう響くか。

レガレイラ
新馬戦は後に札幌2歳Sを勝利するセットアップ相手に1.1/2馬身差を付ける勝利。前走アイビーSでは3着に敗れたものの、ダノンエアズロックやホウオウプロサンゲといった素質馬相手に善戦している。また今年勢いのあるスワーヴリチャード産駒というのも好印象。不安材料は出遅れ癖。これまでのレースで全て出遅れており、かつ10頭未満のレース経験しかない。基本的に先行有利なのがホープフルSであり、多頭数の中で出遅れて位置取りが後方になった場合は苦しい。

注目馬

シリウスコルト
新馬戦は福島芝1200m戦でのデビューで快勝。続く新潟2歳Sでは後方からの競馬になり5着に敗退したものの、伸びない内を通った中で上がりは使えていた。前走芙蓉SではホープフルSと同条件で2着に2馬身差を付ける快勝。折り合いに苦労しないタイプで、中団から位置を上げられる機動力は中山コースで活きるはず。

ウインマクシマム
新馬戦から2着2回、全て勝ち馬とはタイム差無しと惜敗が続いたが、前走の未勝利戦で人気に応え初勝利。今回のレースと同条件で好走し、勝ち時計も重賞・OPクラス級の好時計と良い内容。重賞を経験してきた馬にも引けを取らないポテンシャルはある。未勝利戦からの臨戦だけに派手さが無いのでオッズ妙味も取れそうな気配。内枠を引いてスムーズに先行したい。


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