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【阪神カップ 2023】重賞展望~舞台巧者たちの競演!波乱渦巻く仁川の先頭に立つものは~

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年の暮れ、有馬記念の前日に開催される芝1400m重賞・阪神カップ。改修工事を控える仁川を舞台にG1馬を含む17頭の実力馬が集結する。前走大敗した馬の巻き返しが目立つレースで、過去10年で前走1着馬が馬券に絡んだのは僅か3回。二桁人気の激走も珍しくない理由の一つが舞台巧者の活躍。リピーター傾向が顕著で前走結果が成績に繋がらないことも波乱傾向に拍車をかけていると見る。枠別の不利も少ない分、枠順で嫌われる人気薄も積極的に狙えるレースと言える。

過去10年比較

〇前走別
距離別で見ると好走馬の大半は同距離もしくは距離短縮ローテ。特にマイルCS組の好走が目立つ。純然たるスプリント適性よりもマイルでも走れる能力が必要となると見て良いだろう。また前走大敗組が巻き返してくるのも特徴で、重賞で大きく敗れた馬で人気薄がいれば積極的に狙うのも一興。

〇脚質別
スプリント戦でありながら差し馬の台頭が顕著。4角10番手以下からでも十分に善戦の余地があることも混戦になりやすい一因だろう。過去10年で逃げ馬が馬券に絡んだのは2018年ダイアナヘイロー、2013年リアルインパクトのみ。いずれも脚質より阪神芝1400m巧者であった事を考慮すべきか。

〇騎手別
波乱傾向が強く下馬評どおりの決着は少ないながらも、短期免許で来日した騎手を含む外国人騎手が幅を利かせている。馬券に絡まなかったのは2020年の一回のみであることから積極的に狙っていくのも面白いレースか。

〇好走ファクター
①コース巧者の好走が際立つ。リピーター傾向に注意
②逃げより中団からの差し脚を伸ばせる馬
③外国人騎手が好成績

人気馬考察

※想定人気から選定

ママコチャ
前走スプリンターズSでは実力馬が揃う中、好位先行で他馬を一蹴。過去に1200m~1600mまでどの距離でも好走を見せており、総合力ではメンバートップ。今年に入って明らかに本格化しており、鞍上も川田将雅騎手が継続騎乗と隙が無い。不安材料はコース適性。今年の阪神牝馬Sでは出遅れが響き9着に敗退。昨年のターコイズSでも5着に敗れている。阪神Cはコース適性が問われるレースで差し馬の台頭もあるレースだけにポジションを取れなかった場合は案外な結果もあり得るか。

アグリ
前走スプリンターズSは7着に敗れたが前有利な展開を後方からの競馬となったことが要因。阪神Cと同条件となる阪急杯では勝利しており、2走前のセントウルSでも2着に好走していることからも明らかに芝1400m向きの一頭。阪神コースは(3-1-2-0)、芝1400mに限れば(3-0-0-0)と大得意。鞍上はC.ルメール騎手に乗り替わり、前走までとは違ってポジションを取ってくる可能性は高い。不安材料は脚質。これまで先行で成績を残してきた馬が2走前から追込馬にモデルチェンジ。差し馬が好調とはいえ、位置取りが最後方となった場合は苦しいレースを強いられる可能性も。

グレナディアガーズ
一昨年の優勝馬。阪神Cでは昨年も2着と連続して好走を続けており、コース適性の高さは疑いようが無く、リピーター傾向の強い本レースでは注目の一頭。鞍上もレース相性の良い外国人騎手であるR.ムーア騎手。2013年にはリアルインパクトで勝利しており、今回も期待がかかる。不安材料は年齢による能力の衰え。G2以下では安定して成績を残してきた本馬だが今年は全て馬券外に敗れており、得意の阪神芝1400mである阪急杯でも7着に敗退。今回が引退レースとなるだけにここで無理をさせてくるかどうか。

注目馬

ウイングレイテスト
前走MBSスワンSで重賞初勝利。2走前の京成杯AHではソウルラッシュとタイム差無しの2着と6歳にして本格化を迎えた印象。好位先行が持ち味で中山コースを得意としているように小回りとなる阪神芝1400mは歓迎できる。ただし、大外枠がネック。先行勢のポジション争いが鍵になる。

ダディーズビビッド
今年の阪急杯ではアグリとタイム差無しの2着、京王杯SCではレッドモンレーヴと0.2秒差の3着とコース適性、実力いずれもメンバー上位。中団から競馬ができるため、脚質的にも阪神C向き。剥離骨折からの休養明けとなるが、程度は軽い物であったとのコメントもあり、人気を落とすなら狙いたい穴馬。


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