見出し画像

【有馬記念 2023】重賞展望~夢追い人が集うグランプリレース!”絶対王者”の座を継ぐ者~

▼ご覧いただきありがとうございます。参考になったらフォロー・いいね頂けると嬉しいです!

競馬サークルに関わる全ての人が想いを託す、まさに夢のグランプリレース・有馬記念。かの林修氏曰く「有馬記念に参加しないのは国民の義務を果たしていない」とのこと。今年の有馬記念は絶対王者・イクイノックスがターフを去り、後継者争いの様相を呈する。起伏の激しいトリッキーな中山コースだが競馬界有数の実力馬が揃うことから、過去10年の1番人気の成績は(6-1-1-2)と優秀な成績で、主役は好位・中団からの差し馬となる。一年の”メインレース”となるに相応しい総合力が問われる一戦だ。

過去10年比較

〇前走別
過去10年で前走G1以外からの臨戦で馬券になったのは2015年ゴールアクター、2013年ウインバリアシオンのみで二頭ともG1で3着以内に好走経験があった。また好走馬の特徴として、もはや鉄則とも言えるのが菊花賞好走組。3歳馬に留まらず、過去に菊花賞の好走経験があった馬の好成績が顕著。

〇脚質別
好成績を挙げているのは好位・中団からの差し馬。ペースも緩みやすく直線が短いコースレイアウトながら、逃げ馬で馬券になったのはキタサンブラックのみ。近年は差し脚比べになりやすい印象だが、後方勢ならば3角から捲って位置を取る必要がある。スピード、一瞬のキレ、機動力の全てが問われる総合力戦となる。

〇騎手別
やはりというべきか、過去10年で6度馬券に絡んでいるのがC.ルメール騎手。勝ち星では「グランプリ男」池添謙一騎手が2勝で並んでいる。

〇好走ファクター
①菊花賞好走経験に注目
②中団からの差し脚を伸ばせる馬
③C.ルメール騎手&池添謙一騎手

人気馬考察

※想定人気から選定

ジャスティンパレス
前走天皇賞(秋)では後方から差し脚を伸ばし、イクイノックスに突き放されたものの2着に好走。今年の宝塚記念でも3着とメンバーの中では実力上位。本格化した今年は瞬発力が増し、中団からの差し脚比べになりやすい有馬記念は適性的にもマッチする印象。不安材料は血統背景。過去10年でディープインパクト産駒が有馬記念を制したのは2016年サトノダイヤモンドと2014年ジェンティルドンナのみ。有力馬が外枠に集中する分、1番人気の可能性が濃厚だが、過剰人気となる場合も。

スターズオンアース
過去に馬券外に飛んだことのない安定感が売りの有力馬。前走ジャパンCは怪我により想定外のローテとなったものの、イクイノックス、リバティアイランド相手に3着と健闘。距離、脚質、枠順問わずに好走できる総合力の高さはメンバー随一。C.ルメール騎手とのコンビに戻るのはまさに鬼に金棒といったところ。不安材料は枠順。枠順抽選会でルメール騎手が見せた曇り顔も当然のこと、8枠で馬券になった馬は2018年シュヴァルグラン(3着)のみで特に大外は一度も馬券に絡んでいない。もはや語り草とも呼べる大外枠の不利を跳ね返せるか。

タスティエーラ
今年のダービー馬。クラシック戦線では皐月賞2着、菊花賞2着と常に結果を残してきた。一瞬のキレ味で勝る好敵手・ソールオリエンスに比べ、総合力で勝る。母父はマンハッタンカフェと長距離を得意とするSS系血統に加え、菊花賞好走馬であり、セオリー通りならば侮れない一頭。不安材料は上がりの時計。近年の有馬記念は差し脚比べになりやすく、これまで上がり最速を記録したことが無いこの馬にとって瞬発力勝負は分が悪いか。

注目馬

ドウデュース
前走ジャパンCでは前有利の展開となり惜しくも4着。本来この馬の得意とする競馬はスローからの瞬発力勝負であり、ペースが緩みやすく差し脚比べになりやすい有馬の舞台ならば巻き返しは十分に可能。主戦の武豊騎手も復帰し、ここで”逆襲の末脚”を見せられるか。

スルーセブンシーズ
今年の出世頭とも言える一頭。中山牝馬Sで勝利して頭角を現すと、続く宝塚記念ではイクイノックスとクビ差の2着に迫り、凱旋門賞でも4着に健闘。ドリームジャーニー産駒らしくタフなコース向きのタイプで有馬記念の舞台は望むところ。鞍上もグランプリ男の池添謙一騎手との再コンビ。スターズオンアースともども逆境を跳ね返せるか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?