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【阪神ジュベナイルフィリーズ 2023】重賞展望~乙女達の熾烈な争い、牝馬三冠レースに繋がる王位継承戦!~

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翌年の牝馬三冠レースにも繋がる重要な一戦、2歳女王決定戦・阪神ジュベナイルフィリーズ。過去の勝ち馬にはリバティアイランド、ソダシ、ラッキーライラックと競馬史に残る名牝が並ぶ。2歳牝馬の強者達が集うだけあり、過去10年の人気別成績では1番人気が勝率50%と優秀。また前走連対を外した馬で勝ち馬はゼロと前走成績が結果にリンクするレース。馬格にも注目で、勝ち馬で当日馬体重が450kg未満だったのは2013年レッドリヴェール(418kg)のみ。翌年の牝馬三冠を見据え、能力と完成度の両方が問われる牝馬限定G1だ。


過去10年比較


〇前走別
出世レースとして名高いアルテミスS組が好成績。完成度の高さを問われるレースらしく、勝ち馬は全て前走連対経験のある馬だった。前走馬券外に敗れた馬で3着以内に入ったのも2020年ユーバーレーベン(前走9着)、2015年ウインファビラス(前走5着)の二頭のみで、前走結果が好走に繋がりやすいレース。また新馬戦からのローテで3着以内に入ったのは昨年のシンリョクカ(2着)のみで臨戦過程も重要と言える。

〇脚質別
差し優位の阪神外回りコースであり、逃げ馬で馬券になったのは2019年レシステンシアのみ。末脚要求値の高さから、4角10番手以下に位置する馬でも好走余地は十二分にある。舞台の主役は差し・追込馬だろう。

〇騎手別
阪神開催でありながら美浦所属騎手が好調。昨年は木幡初也騎手、吉田隼人騎手と二人の関東ジョッキーが大穴を開けた。阪神JFでは西高東低の傾向は低いと見て良いだろう。

〇好走ファクター
①前走成績が結果に直結。特に重賞組は好成績を挙げている
②末脚要求値の高い阪神外回りゆえに差し馬が優位。逃げ馬は割引か
③馬体重に注目。阪神外回りコースをこなせるパワフルな馬格

人気馬考察

※想定人気から選定

ボンドガール ※12/6(水)右前肢打撲により阪神JFを回避が発表
新馬戦から期待されていた素質馬。そのデビュー戦では後にアルテミスSを制するチェルヴィニア相手に勝利。牡馬に混じったサウジアラビアRCでは道中折り合いを欠いてゴンバデカーブースに差し切られて2着に敗れたがそれでも東京スポーツ杯を制したシュトラウスに先着。牡馬相手にも引けを取らないポテンシャルの高さはメンバー屈指。不安材料は気性面。前走はスタートが悪く、控えた結果、折り合いがつかずに敗北。2歳馬ゆえの折り合いの難しさは完成度が問われる阪神JFでは不利となる。

コラソンビート
前走京王杯2歳Sでは並みいる牡馬を薙ぎ倒し勝利。ポジションを取れる機動力と鞍上の横山武史騎手をして「真面目」と評価される気性が上手く作用すれば、持ち前の末脚が阪神外回りコースで活きるはず。前走1400mからの臨戦もレシステンシアやダノンファンタジーが勝利しており、ペースが流れやすいこのレースにはマッチする印象。不安材料は馬格の小さ。馬体重が440kg台と決して馬格のある馬ではなく、パワーが求められる阪神外回りコースでは不利か。

サフィラ
前走アルテミスSでは2着と素質馬チェルヴィニアを相手に敗れたが、評価したいのは新馬戦。直線で隣の馬と接触し内ラチに衝突する不利があり3着に敗れたが、アクシデントにも関わらず粘り切った精神力は完成度が求められる阪神JFでは大きな武器となる。不安材料は他馬との能力差。勝利した未勝利戦は6頭立てと少頭数での勝利だったことは気になる点で、前走もチェルヴィニアを相手に1.3/4差を付けられての敗北。能力の底を見せてしまった可能性も。

注目馬

キャットファイト
新馬戦ではボンドガールとコラソンビートの後塵を拝する6着に敗れるも、その後は順調に勝ち上がり。特に前走アスター賞では2着に5馬身差を付ける圧勝。勝ち時計が優秀で重賞・OPクラス平均を上回るタイムを記録し、上がりも2位に0.8秒差を付ける33.7秒と凄まじい勝ちっぷり。派手な勝ち方ゆえに穴人気する可能性もあるが、前走非重賞組の中では実績は際立っており、有力馬とも十分勝負になりそうな一頭。

ルシフェル
前走は牡馬の出世レースとして名高い萩Sを勝利。これまで3戦全てで上がり最速を記録する末脚が魅力。自分からポジションを上げられるコーナリング能力の高さを持ち、多頭数のレ―スでも優位に立てる。馬格もあり、末脚とパワーを問われるこのレースは適性的にもマッチしそう。鞍上は名手・B.ムルザバエフ騎手と陣営の勝負気配も高い。


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