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【中日新聞杯 2023】重賞展望~波乱のスパイラル、巻き返しを狙う馬たちの逆襲に刮目せよ!~

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荒れるローカルハンデ重賞・中日新聞杯。開幕2週目の良好な馬場状態と上り坂スタートによるペースダウンによって人気薄の逃げ馬が激走するケースがしばしば見られ、波乱を演出する一因となっている。過去10年における枠順別成績では大きな有利不利の差は無いが、中京特有のスパイラルカーブにより大外を回すと厳しい反面、内を突きやすい1枠が最多の4勝を挙げており、好走した馬には人気薄も混じるなど内枠を引いた馬には注目したい。


過去10年比較

〇前走別
1800m~2500mの中長距離路線を戦ってきた馬が好成績。マイルからの臨戦で好走したのは2017年メートルダール(1着)に留まっている。また前走勝利した馬で馬券に絡んだのは僅かに2頭という興味深い傾向があり、不振続きで馬柱を汚している人気薄の馬が立て直してくるのも、このレースが「荒れやすい」と評価される一因だろう。

〇脚質別
ディープインパクト産駒の好調が指し示す通り、後方から末脚を伸ばせる差し馬が好調。4角10番手以下でもしばしば好走を見せている。開幕2週目の良好な馬場状態からか、展開一つで前が止まらない2021年のような年もあるが、基本的にはスローからの決め手勝負になる。

〇騎手別
短期免許で来日した外国人騎手がここでも好調。日本人騎手では和田竜二騎手に注目。2020年、2021年の二年連続でシゲルピンクダイヤに騎乗し穴を開けている。今年はワンダフルタウンに騎乗予定。

〇好走ファクター
①前走中距離路線からの臨戦が好成績。マイル勢は苦戦
②基本的には差し馬中心。人気薄の逃げ馬には要注意
③ディープインパクト産駒が好成績。決め手勝負に強い一頭を

人気馬考察

※想定人気から選定

ホウオウビスケッツ
前走日本ダービーでは16番人気の低評価ながら勝ち馬のタスティエーラと0.2秒差の6着と見せ場を作った。5着のノッキングポイントは新潟記念、4着のべラジオオペラがチャレンジCを勝利。鎬を削った同世代が古馬混合戦で活躍していることを考えれば、この馬が古馬相手に通用する可能性は十分にある。不安材料は決定力不足。ダービーの健闘は先行有利な展開を前で競馬したことが大きかった。決め手比べになった場合は分が悪いか。

キラーアビリティ
昨年の中日新聞杯では最内後方から長く良い脚を使い、勝利。その後のG1で好走を見せるプログノーシスやマテンロウレオを相手に勝つ好内容だった。元々ホープフルSを勝利しているG1馬だけにポテンシャルは高い。またこのレースと相性の良いディープインパクト産駒という点も魅力。名手B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えるのも心強い。不安材料は他馬とのハンデ差。昨年は1着から7着まで0.2秒差という大混戦の中を軽ハンデを活かして勝ち切ったという印象が強い。59kgのハンデを背負わされた中で好走できるか。

ヤマニンサルバム
前走オクトーバーSでは馬場状態と展開を味方に付け、東京コースで逃げ切り勝ち。スローペースになりやすい中日新聞杯ならば展開は向くと見る。不安材料は前走内容。前走で逃げて勝利しただけに今回のレースで控えることができるかどうか。基本的には差し馬が好走しやすいレース。また逃げ馬ではユニコーンライオンがおり、実績的には見劣る。前走も展開が向いた中での勝利だっただけに、決め手勝負では厳しいレースになるか。

注目馬

ハヤヤッコ
昨年の中日新聞杯では勝ち馬と0.1秒差の5着、同条件となる金鯱賞でも4着に健闘するなど中京芝2000m適性への高さを見せている一頭。コーナーで自ら位置を上げられるコーナリング性能の高さが持ち味。また晩成型のキングカメハメハ産駒。チャレンジCでは同産駒のボッケリーニが7歳で好走を見せた。好相性のこの舞台なら一発があっても。

ユニコーンライオン
人気薄の逃げ馬ならこの馬を狙いたい。近走の不振は展開が向かなかったことが要因で、スローペースになりやすいこのレースなら巻き返しは可能と見る。他に有力な逃げ馬がいないので単騎逃げもできそう。実績はメンバーでも随一。良好な馬場状態を活かせれば、行った行ったで逃げ切りも。


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