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【朝日杯フューチュリティステークス 2023】重賞展望~2歳マイル王決定戦!仁川の頂に立つのは~

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未来のG1馬への登竜門・朝日杯FS。来年に改修工事を控える阪神競馬場を舞台に将来を期待される素質馬たちが激突する。過去10年で1番人気が(4-2-2-1)と優秀な成績を残しており、基本的には堅い決着が多いレース。また瞬発力勝負になりやすい阪神外回りコースでハイペースになりやすいことも相まって末脚比べになることも多く、上がり最速を記録した馬が過去10年で9回馬券に絡んでいる。一方で逃げ馬で馬券になったのは2016年ボンセルヴィーソのみ。位置取りや展開のアヤだけでは勝つ事が難しい、実力が結果に直結するレースと言えるだろう。


過去10年比較(中山開催を除く)

〇前走別
前走順位で見ると好走馬の大半は前走1着馬。馬券外に敗れた馬の巻き返しは難しいと見ていいだろう。距離別では芝1400m以上のレースで勝利経験がない馬は全て馬券外に敗れている。好調なのはサウジアラビアRCからの臨戦組。総合力を問われる東京マイルを好走した馬が上位に食い込むケースが多い印象。

〇脚質別
ハイペースになりやすいレースなこともあり、ゴール前の坂で失速した逃げ馬が差し馬の餌食となるケースが多発。上がり最速を記録した馬が過去10年で9回馬券に絡んでいることからも末脚性能を備えた実力馬を狙っていきたい。

〇騎手別
川田将雅騎手、M.デムーロ騎手がそれぞれ最多となる二勝を挙げている。特に川田騎手は昨年のダノンタッチダウン(2着)を始め、2018年に馬券外に敗れたものの11番人気のディープダイバーを5着に持ってくるなど成績の良さが際立つ。

〇好走ファクター
①実力が結果に繋がりやすいレース。前走内容を重視
②逃げより差し。しっかりとした末脚を持つ馬を
③リーディング上位の川田将雅騎手が好成績

人気馬考察

※想定人気から選定

ジャンタルマンタル
新馬戦は上り最速の末脚で勝利。勝ち時計も2勝クラス並みとハイレベルな一戦だった。前走デイリー杯では先行して好位に付け、上がり2位の末脚で後続に2馬身差を付ける快勝と完成度は高い。不安材料は多頭数でのレース経験が無い事。過去2戦は10頭の前後のレースで全て内枠から先行したスムーズな競馬であり、後方からの競馬を経験が無い本馬にとって多頭数でのレースには一抹の不安が残る。またハイペースの瞬発力勝負への対応が鍵。

ダノンマッキンリー
新馬戦は平均タイムを上回る優秀な勝ち時計で勝利。前走秋明菊賞では出遅れて控える形となったが、上がり最速の末脚を繰り出して2.1/2馬身差を付けて快勝とポテンシャルの高さはメンバーでも上位。鞍上は川田将雅騎手からC.ルメール騎手に乗り替わりとなったが折り合いが難しい2歳戦においては寧ろ好印象。不安材料は現段階での完成度。前走の勝ちっぷりは能力によるものが大きい印象。総合力を問われる展開になった場合に対応できるか。また晩成型のモーリス産駒である点も気がかり。

シュトラウス
前走の東京スポーツ杯では先行して押し切り勝ち。2走前のサウジアラビアRCではゴンバデカーブースとボンドガールという今年の2歳馬でも有数の素質馬相手であったことを考えれば3着は十分に健闘したと見て良い。例年サウジアラビアRCは好走を見せているだけにここでも期待は大きい一頭。不安材料は気性面。サウジアラビアRC、東京スポーツ杯のいずれも折り合いを欠いており、多頭数で同様の事態となった場合に案外な凡走もあり得るか。

注目馬

エコロヴァルツ
新馬戦では後に萩Sを勝ったルシフェル相手に勝利。前走コスモス賞では2着に6馬身差を付ける圧勝で、勝ち時計も重賞・OPクラス平均を上回る好時計だった。前走非重賞組ゆえに人気馬三頭よりオッズも落ち着きそう。キタサンブラック以来のブラックタイド産駒の大物誕生なるか。

ナムラフッカー
前走デイリー杯では10番人気の低評価を覆し3着に好走。4角10番手から大外を追込んで上がり最速を記録する強い内容だったことを考慮すれば、差し馬にもチャンスがある朝日杯FSではさらに展開は向きそう。また2歳リーディングサイアーのスワーヴリチャード産駒である点も好印象。


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