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悩む日々は将来財産になる フロイト

“One day, in retrospect, the years of struggle will strike you as the most beautiful”

strike 〔人の〕心を打つ、〔人を〕感動させる、〔人に〕印象を与える 英辞郎より

いつの日か、自分の過去を振り返った時、もがき苦しんだ年月が、あなたに取ってもっとも美しかったと気がつくことだろう。

これもフロイト先生のことば。

人の心理を追究して追究して、最後にこういう結論に達したのだろうか。strikeという単語の語感は、ある突然気がつくという感じ。

苦しみの日々が過ぎて、あるとつぜん「ああ、あの頃、どうしていいか分からなかったけれども、今振り返ると自分にプラスだった」と思いつくって感じかもしれない。

悩んだり苦しむことは、人間的成長に結びつくということ。これは、レジリエンス(打たれ強さ)にもつながる。

何でも性に結びつけた心理学者という私の中の安易な認識は少し変わるなあ。

ちなみに精神文学者フロイトが、人の心理に関して提唱した注目すべき部分を整理してみる。

心理性的発達: フロイトは、個人は幼児期から成人期まで、心理性的発達の異なる段階を通過すると提案した。これらの段階は、さまざまな快楽と葛藤の源によって特徴付けられている。

これらの対立をうまく解決することは、健全な人格の発達に貢献する。

無意識: フロイトは、意識的には容易にアクセスできない思考、欲望、記憶からなる無意識の重要性を強調した。

個人の成長には、私たちの思考、感情、行動に影響を与える無意識を探求し、理解することが含まれると信じていた。

防衛メカニズム: フロイトは、防衛メカニズムを、個人が不安に対処し、苦痛な思考や感情から身を守るために採用する心理的戦略であると説明した。

防衛メカニズムは一時的な安らぎを提供するかもしないが、フロイトは、個人の成長には、これらの防衛メカニズムに気づき、それを活用して自分自身をより深く理解することが含まれると示唆した。

冒頭の言葉は、3番目の防衛メカニズムに関連している。危機に陥っても人間はそれを切り抜ける術を知っている。それ意識できれば、再び困難が襲っても怖くないということだろう。

私は大学時代に、フロイトを夢中になって読んだがまた読みたくなった。


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