言論統制というビジネス―新聞社史から消された「戦争」

最近発売された本。
読んでいて初めて知ったのが、ドイツでは、戦前の既存の新聞がすべて廃刊になっていたことだった。当たり前かもしれない。ところが日本は基本的に存続した。

その存続の背景に全国3紙と同盟通信(共同、時事通信の前身)との確執があった。
同盟は分割されるが、戦争報道の責任を同盟に押しつけた結果だったと書かれている。ここらへん、新聞の社史には書いていないことだろうな。

最近、韓国で進められている言論仲裁法について、日本の新聞は「報道の自由を守れ」とか大上段に書いていたが、人のことは言えない。


この記事が参加している募集

読書感想文

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!