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北朝鮮

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実状の分からない北朝鮮についてのさまざまな文章をランダムに集めています。
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#朝鮮戦争

朝鮮戦争の終戦は可能か? 

朝鮮戦争の終戦は可能か? 

ある集まりで発表した内容です。
世界で紛争が起きているが、逆に70年前に休戦になった朝鮮戦争に、終戦の可能性が出てくるかもしれないという内容です。

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朝鮮戦争と日本

以前書いた文章を再掲します。

「朝鮮戦争の終戦宣言を成し遂げるとき、非核化の不可逆的進展とともに完全な平和が始まる。できると信じる」
 9月に行われた国連総会での演説で、韓国の文在寅大統領は、こう呼びかけた。それ以降、来年5月の任期切れをにらみながら、関係国の説得に当たっている。

 朝鮮戦争(1950~53年)は、北朝鮮の韓国侵攻によって始まり、朝鮮半島全土をローラーをかけるように双方が占領と

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南北分断と日本の責任3

ソ連は朝鮮半島まで手が回らなかったのです 

 北朝鮮でうたわれ、日本でもヒットした「イムジン河」という曲の2番に、こんな下りがあります。
 北の大地から 南の空へ飛んで行く鳥を見ながら「誰が祖国を 二つに分けてしまったの 誰が祖国を 分けてしまったの」
 北朝鮮に住む人々は、自由に往来できない南側をみて、こう嘆いたのでした。運命の「国境線」が決まった理由は、驚くほどシンプルであり、痛ましくさえあ

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南北分断と日本の責任2

アメリカとソ連の朝鮮政策は対象的でした
 ところが日本軍が撤退するのと入れ替わりに、南部にはアメリカ軍が、北部にはソ連軍が進駐してきました。
 アメリカ軍が仁川に上陸したのは9月8日のことでした。ソ連軍はそれより先でした。8月24日には先遣隊が平壌に進駐していました。ソ連軍は朝鮮半島全体を制圧し、日本軍を武装解除させる時間が十分あったのですが、アメリカの提案を受け入れました。
 提案の内容は

 

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南北分断と日本の責任1

この文章は、朝鮮戦争が正式に終戦を迎えた場合に備えて書いたものです。発表の機会が無かったのでシリーズで紹介していきます。朝鮮半島の分断には日本の責任もあります

 私は分断の遠因は、日本の植民地支配だと考えています。分断がなければ朝鮮戦争も起きなかったでしょう。「何でも日本のせいにするな」「もう謝罪はこりごりだ」という人もいるでしょう。
 とりあえず説明していきましょう。聞きたくないこともあるかも

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ローマの休日と朝鮮戦争

 朝鮮戦争の影が、アメリカ映画「ローマの休日」に刻まれています
 朝鮮戦争はアメリカにどんな影響を与えたのでしょうか。

 ヨーロッパ有数の観光地であるローマは、ローマの休日という映画の舞台として世界的に有名です。説明するまでもないでしょうが、グレゴリー・ペック、オードリー・ヘップバーンという著名俳優が主演する有名な作品です。朝鮮戦争とどんな関係にあるのかと思うかも知れません。

 実はこの映画が

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