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北朝鮮

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実状の分からない北朝鮮についてのさまざまな文章をランダムに集めています。
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#北朝鮮情勢

金正男暗殺の背後にいた男

マレーシアで逮捕された李ジョンチョルに関するレポートが、英国の研究機関から出された。じっくり読むことにしよう。

バイデン政権の北朝鮮交渉を占う

 オバマ政権下で2014年までの4年間、米国防長官に直属する軍政機関の米国防長官府((OSD)で政策顧問を務めていた北朝鮮安保問題専門家、ヴァン・ジャクソン氏の論文に目を通した。

バイデン次期米大統領が頼る民主党系シンクタンク「新アメリカ安全保障センター(CNAS)」)でシニア・フェロー補を務めている。論文は「北朝鮮の核放棄を求めるのは現実的でない」と述べている。米国でさえ、北朝鮮は簡単には核を

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スポーツ大国のあやうい未来(2013年)

 2011 年に死去した金正日総書記の統治スタイルは「音楽
政治」と言われた。総書記には「音楽芸術論」という著作
もある。音楽を政治に取り込み、思想教育に役立てた。
 一方、息子の正恩第1書記は、「スポーツ政治」を目指し
ているようだが、あやうさもはらんでいる。

 正恩氏は、今年8月以降、夫婦そろって国内で開かれる
スポーツ大会を観戦する様子が朝鮮中央テレビでひんぱん
に放送されている。北朝鮮国

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イメージ戦略先行 改革はもたつく 金正恩氏の1年(2012年)

2012年にミニコミ誌に寄稿したものです。

 1年前に、頼りにしていた父親の金正日総書記が死去し、北朝鮮の指導者に押し上げられた金正恩・朝鮮労働党第一委員長。
 後継者になることは2010年に公表されおり、さまざまな形で人間像に関する報道が行われてきた。最高位のポストについてからの行動や発言を通して、徐々に実像が見えて来た。
 イメージ戦略には長けた若者だが、北朝鮮は実質的には何も変化していない

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北朝鮮でデジタル革命が進む(二〇一一年の原稿です)

 来年は、北朝鮮にとって記念すべき年になる。まず、故金日成主席生誕100年である。誕生日の4月15日には盛大な行事が行われるはずだ。2月16日は、金正日総書記の70回目の誕生日、後継者である3男正恩氏は30歳になる。こういった切りのいい年を北朝鮮は大変重視する。
 これと軌を一にする動きが平壌で進んでいる。社会のデジタル化だ。インターネットも自由に使えないのにデジタル化ができるのかと思う人も少なく

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朝鮮戦争小年表

1950年6月25日 北朝鮮軍が南侵
 6月28日 ソウル陥落
 日本の国民所得が大戦前水準に
 7月7日 国連軍(米英など)を結成
 7月8日マッカーサー7万5000人の警察予備隊の結成を指令
 7月 レッドパージ - 日本共産党員と支持者が公職追放される
 8月 警察予備隊(現:陸上自衛隊)9月15日仁川上陸成功
 9月28日国連軍、ソウル奪還
 10月1日韓国軍、38度線突破
 10月9日国

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金与正とは誰か 聯合ニュースの翻訳です

金与正とは誰か 聯合ニュースの翻訳です

金正恩朝鮮労働党委員長の後継者と見なされている金与正の年表を訳してみました。原本は韓国の聯合ニュースの配信です。

金与正 1988年生まれ
党中央委員会第1副部長
最高人民会議14期 代議員
党政治局候補委員 党中央委員会委員
国防委員会書記室長

1998.8~2000年 スイス・へスクート公立学校
2912年.2 党宣伝扇動部政治行事第1課長 国防委員会 行事課長
2014.3 国防委員会書

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