ひゐ:アマチュア小説家:サークル『宵々屋』

ファンタジーや童話風、詩的な小説を書きます。フリー朗読台本として使える作品も公開してい…

ひゐ:アマチュア小説家:サークル『宵々屋』

ファンタジーや童話風、詩的な小説を書きます。フリー朗読台本として使える作品も公開しています。

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【自己紹介】好きな小説書いて、味噌汁がおいしい

「小説を書くのが好きだから、文章で夕飯の味噌汁代くらい稼げたらいいな」 そうぼんやり思い始めて数年、実際に行動し始めて一年と数か月。 現在では無事に夕飯の味噌汁代くらいは稼げるライターになりました。 とはいえnoteでプロフィールを出して一年以上が経っています。 活動も増えて、環境も変わっていますしね。 ということで改めて自己紹介しようと思いました。 今日は私【ひゐ】について、少しお付き合いくださいね&覚えていってくださいね! ◆私【ひゐ】について さて改めましてこん

    • 処方妖精【短編小説】

       真面目に働かなくちゃいけなかった。失敗もしないで、完璧にこなさなくちゃいけなかった。  でも最近、それができなくなった。ミスばかり。焦ってばかり。  いままでできていたのに。だから病気を疑った。病院で薬をもらえば、また元のように頑張って働けると思った。 「働きすぎ、頑張りすぎですね。きっと見えるでしょうから、妖精を処方しましょう」  妖精? そういう名前の薬があるのかと思ったら、本当に「妖精」が処方された。 「やはり妖精が見えますね。この妖精は基本的に二週間ほどあ

      • 【再告知】2024年5月26日のCOMITIA148にサークル参加します

        先日の文フリはありがとうございました! そして今週はCOMITIAです。改めてお知らせをしますね。 当サークル『宵々屋』はCOMITIA148にサークル参加します! サークル名:宵々屋 スペース:し52a ジャンル:文芸 当サークルは主にファンタジー小説を取り扱っています。 また童話・おとぎ話風ライトノベルなどもあり、少し不思議もあります。 こちらがお品書きです。 新刊は文フリの時と同様に『不死鳥会議』です。 終わってしまった世界に、不死故に残されてしまった不死鳥

        • 不死鳥会議【後編】

          前編はこちら

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        • 短編小説『不死鳥会議』
          2本
        • お知らせやお仕事募集に関して
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        • 短編小説集:フリー朗読台本として使用OK
          15本
        • 54字の物語まとめ
          3本
        • 宵々小灯~2000字以下の掌編小説~
          12本

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          不死鳥会議【前編】

          ※この小説はサークル『宵々屋』の2024年5月の新刊のweb版となります。 同人誌版については、現在「招文堂」の実店舗・通販でのみ取り扱っております。  世界は終わってしまいました。  具体的に言うと、全ての生き物が息絶え、植物も枯れ果てました。昼夜がなくなり、空は常に灰色。風はやみ物音一つしません。  世界に残されているのは、すっかり荒れ果てた大地と、幸いまだ干上がってはいないものの、もう波打つことがない海。そしてかつて世界の終わりに抗ったものの、結局何も成せなかった

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          サークル参加します!&お品書き公開【文学フリマ東京38・COMITIA148】

          気付けば今週末に文フリがありますね! そして来週にはコミティアがあります。 当サークル「宵々屋」はどちらにもサークル参加いたします! サークル名:宵々屋 2024年5月19日 文学フリマ東京38 スペース:お-2(小説|ファンタジー・幻想文学) 2024年5月26日 COMITIA148 スペース:し52a(文芸) お品書きは共通です。 新刊、無事に出ます!短編ですが完成しました! 『不死鳥会議』 A6/38P 文字数約1.4万字 ¥200 終わってしまった世界

          サークル参加します!&お品書き公開【文学フリマ東京38・COMITIA148】

          2024年5月のスケジュール

          GWが終わってしまいましたね……。 とはいっても、特別なことはしてませんでした。 五月病については通年そうなのでそちらも気にせず……ダメ人間なので。 今日は遅くなりましたが5月の予定についてお知らせしていきますね。 ◆『隣の席の目堂さんは髪の毛に蛇を飼っている』なろうで連載開始 現在「小説家になろう」では「ネット小説大賞」が開催されています。 こちらのコンテストにあわせて『隣の席の目堂さんは髪の毛に蛇を飼っている』をなろうでも連載開始&公開しはじめました! 学校一の美

          【お知らせ・朗読】宵様に拙作を朗読していただきました!

          こんばんは、ひゐです。 先日拙作をIRIAMライバーの宵様に朗読していただいたのでご紹介いたします! お衣装と雰囲気がとてもすてき! 宵様には先日、 『ラピスラズロゥ星空保護区』 『ダンビュリア山の竜たち』 『虚無猫』 を朗読していただきました!ありがとうございます! 宵様は朗読だけでなく、歌枠や雑談枠などもされています。 気になった方はぜひ配信に遊びにいってみてくださいね! 朗読について、リスナーさんからも好評だったとお聞きして、大変嬉しく思います。 これからも配信

          【お知らせ・朗読】宵様に拙作を朗読していただきました!

          【お知らせ・朗読】慈月様に拙作『人魚の鱗』を朗読していただきました!

          こんばんは、宵々屋のひゐです。 いつも拙作を朗読していただいている慈月様が、新たに『人魚の鱗』を朗読されたのでご紹介いたします! 『人魚の鱗』前編 https://u8kv3.app.goo.gl/SnmNF 『人魚の鱗』後編 https://www.spooncast.net/jp/cast/5995533 長いので前編後編に分けて朗読していただきました! 一気に聴いちゃうのもアリ、二日に分けて聴いちゃうのもアリです! 全体的に鬱屈とした作品だと自分では思ってい

          【お知らせ・朗読】慈月様に拙作『人魚の鱗』を朗読していただきました!

          【お知らせ・朗読】再び慈月様に拙作を朗読していただきました!

          こんばんは、宵々屋のひゐです。 暖かい……というよりももはやちょっと暑くない?という夜、皆さんどうお過ごしでしょうか。正直着るものを間違えて寝苦しいかも……なんて夜もあるんじゃないでしょうか。 夜も昼も、着るものが難しい時期ですね。 さて今日は朗読動画の紹介です。 以前にも拙作を朗読していただいた慈月様に、再び拙作を朗読していただきました! 杯持ちの音楽家 https://www.spooncast.net/jp/cast/5979989 森の怪物アッチーケに憧れた動

          【お知らせ・朗読】再び慈月様に拙作を朗読していただきました!

          2024年4月のスケジュール

          新年度が始まりましたね! いろいろスタートを切ったり、目標を立てたりする時期ですね。 私も新年度ということで、長編小説にまたチャレンジしたり、最近あまり出せていない公募作品を進めたいなと考えています。 「新年度になったから」というよりも「暖かくなってきて活動しやすくなったから」というのもあるかもしれませんが……。 4月はまだまだ未定なことが多く、また実際にできるかわからないため「これをやる!」と言えるものがほとんどないのですが、一つだけ連載開始することを決めていますよ。

          【お知らせ・朗読】夜鷹晴之助様に拙作を朗読していただきました!

          こんばんは! 夜鷹晴之助様に拙作を朗読しいただきましたので、本日ご紹介いたします! 『星を探すカラス』を朗読していただきました! ありがとうございます! 晴之助様は今回、初めて朗読動画に挑戦されたそうです! 普段はゲームの実況などをされています。 新しいことに挑戦され、ファンの方により晴之助様の魅力が伝わるお手伝いができたのなら嬉しいです! そして今回の朗読動画で晴之助様が気になった方は、ぜひ他の動画も視聴してみてくださいね! チャンネルはこちら この度はありがとうご

          【お知らせ・朗読】夜鷹晴之助様に拙作を朗読していただきました!

          【お知らせ・朗読】慈月様に拙作を朗読していただきました!

          暖かくなってきた日の夜にこんにちは、宵々屋のひゐです。 先日Spoonで活動されている慈月様に、拙作をいくつも朗読していただいたのでご紹介いたします! ダンビュリア山の竜たち https://www.spooncast.net/jp/cast/5938995 竜のいる風景 https://www.spooncast.net/jp/cast/5968377 星喰い竜と黄金羊の勇者 https://www.spooncast.net/jp/cast/5969032

          【お知らせ・朗読】慈月様に拙作を朗読していただきました!

          【お知らせ・朗読】金色みゃ様に拙作を朗読していただきました!

          こんにちは、宵々屋のひゐです。 少し日にちが経ってしまったのですが、金色みゃに拙作を朗読していただきました! ありがとうございます! 配信アプリ「イリアム」で朗読されたそうです。 なんと、金色様は今月10日に初配信された生まれたてほやほや(表現あってるのかな……)の配信者様でございます! 金色様、これから活動たくさん頑張ってくださいね! そして「気になる!」と思った方はぜひ配信に遊びに行ってくださいね! 2024年3月22日 ひゐ

          【お知らせ・朗読】金色みゃ様に拙作を朗読していただきました!

          竜と育ての親の鳥【短編小説】

           森の片隅で生まれた火は、たちまち広がって木々の全てを燃やしてしまいました。動物達には逃げる暇もありませんでした。舌のように伸びてきた炎に絡めとられてしまったのなら、あとは燃やされてしまうだけ。数千年に一度、起きるか起きないかの大火事です。  やがて炎は消えましたが、残されたのは焦土だけでした。激しい炎は、動物達の骨すらも燃やしつくしてしまい、そこに命があった跡すらも消してしまったのです。  その焦土の上を、一羽の鳥が飛んでいました。 「おや、あれは何だろう。全部燃えて

          ブラックコーヒーと永遠の夜【短編小説】

           明日なんていらなかった。ずっと夜のままがよかった。  だからいつも眠るのが嫌だった。眠ってしまったのなら、朝が来てしまう。明日になってしまう。  そんな私の夜のお供はブラックコーヒー。私のお守り。明日を連れてきてしまう眠気を追い払ってくれる。  パソコンとスマホの光だけがある暗い部屋の中、コーヒーの水面はその光を受けて夜空みたいにきらきら輝く。まるで夜そのものみたいで、飲んだのなら、夜に溶け込めるような気がした。  そのまま夜になってしまえたのなら、朝に出会わなくて

          ブラックコーヒーと永遠の夜【短編小説】