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言葉の宝箱 1098【人生を楽しむには、お金だけでは足りない。健康や体力、経験も必要になる】

『海が見える家②それから』はらだみずき(小学館文庫2020/8/10)

入社一ヶ月で会社を辞めた直後、田舎暮らしを始めた父の死を知らされた。文哉が霊安室で対面した父は記憶とはまるで違う風貌をしていた。家族に遺されたのは丘の上にある海が見える家。文哉は遺品を整理しながら、父の足跡を辿って行くと意外な事実を突きつけられていく。豊かな自然が残る南房総の暮らしを通して、文哉は自らの人生を見つめる時間をすごしていた。
そんなある日、元彼女からメールが届く。

この刊は、こう終わる
「おまえの人生はどうだ?
おもしろいか?
おもしろくしようとしているか」P297
『海が見える家』シリーズ第2弾、『逆風』へと続く。


・最も価値のあるものは、金で買えるものではなく、
だれのものにもなり得ない。これらの自然である P7

・もし人生に楽な道というのがあるなら、
なぜみんなその道を選ばないのだろう(略)
選べる楽な道なんてものが存在するなら、教えてほしい P10

・お金を稼いでなにかを得るよりも、まず節約。
そして、あるものを捨てずになるべく生かすことを強く心がけた。
それは結果的には、お金を稼ぐことと等しい行為になる P16

・相手の厚意を無にしないことだ。
せっかく勧めてくれるものは、遠慮せず頂けばいい。
与えることができる者は、与えることに喜びやプライドを持っている。
相手だけではなく、自分を満たす手段でもあるようだ。
遠慮して断れば、かえって相手を傷つけることになる P27

・ビジネスにはアイデアが必要になる。
いくら喜ばれても、それに見合った収入を得て、継続できないとね P31

・人生を楽しむには、お金だけでは足りない。
望む楽しみにもよるだろうが、健康や体力、経験も必要になる P62

・生きるために知るべきことが、まだまだたくさんある P110

・お金持ちは目指せばなれるが、幸せなれるとは限らない P158

*菜というのは、食べるために採られる草のことさ。
野菜とは、葉や茎や根を食べる草のことを言う P170

・自分の時間を持っている。それを自分で使える。
つまり余裕があるってこった。
時間がありさえすれば、いろんなやりようがある。
忙しがるやつは、これしか方法がないと思いこみ、
たいてい不幸そうな顔して生きてるもんさ P178

・できるとは言わない。でも、できるようになりたいとは思ってる P201

・時間が、お金や幸せをもたらす(略)
時間、あるいは、余裕といってもいい。
考える時間があるからこそ、
今こうして仕事を増やし、暮らしていけているのだ P225

・逃げるって、生き延びるってことなんだ P264

・気づくのが遅すぎたかもね(略)
そんなことないさ。気づいたときに、はじめればいい P265

・最後は、自分自身で判断するしかない。
自分にとって、この波はどうなのか。
乗るべきか、それともやり過ごすべきか。
大切なのは、自分に合った波か見極めることかもしれない P266

・まかぬタネは生えねえ(略)
タネっちゅうもんはな、ただまくだけじゃいかん。一手間かけんとな P275

・物事は、見る立場が変われば、見え方がまったくちがってくる P284

・金持ちになるより、幸せになるほうがずっとむずかしい P292

・自分の人生がおもしろくないなら、なぜおもしろくしようとしないのか。他人にどんなに評価さえれようが、
自分で納得していない人生なんてまったく意味がない P297

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