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言葉の宝箱 0885【なるべくなら考えたくないことを意識すると、今と、これからを大切にしようと思うようになる】


『終活の準備はお済みですか?』桂望実(角川書店2021/5/20)

終わりに直面した人々の、それぞれの「終活」
第一章 鷹野亮子 五十五歳、独身・子無し
・仕事一筋で生きてきたキャリアウーマンの「終活」
第二章 森本喜三夫 六十八歳
・憧れの長兄が認知症になった後期高齢者三兄弟の三男の「終活」
第三章 神田 美紀 三十二歳
・仕事と育児に母親の介護が重なり絶望するシングルマザーの「終活」
第四章 原優吾 三十三歳
・突然のガン宣告で人生が一変した若き天才シェフの「終活」
第五章 三崎清 五十三歳
・七十歳で貯金ゼロの未来予想図を突き付けられた終活相談員の「終活」

・今に精一杯なのだ。死んだ後のこと?
それより今日のことだ(略)
とにかく今日を無事に乗り切りたい P10

・動転してなにも考えられなかった。
だから哀しさを感じたのは少し経ってからだった P13

・誰かに合わせる必要がないのって最高よ P15

・考えがまとまってはいなかったんだけど、
話しているうちに段々自分の考えがはっきりしてきたってこと、
あるでしょ P30

・現場を知らない人が上に立つと会社はダメになります。
下積みを経験していない人が上に立つと、碌なことにならないんです P55

・それで万事オッケーなのかもしれませんよ。
目標への期待と将来への不安とで、プラスマイナスゼロでトントン P73

・旅ってのは普段当たり前だと思って、
見過ごしていたものの大事さに気づかせてくれるもんなんだな P131

・人生には定期的に見直しが必要 P190

・案外難しいもんですよ。自分サイズの幸せを見つけるっていうのは。
大抵の人は大きな幸せを夢見るもんでしょう(略)
それは、そこに幸せがあると思うからです。
だから手に入れたいと思うんです。
でもそういう物を手に入れたとしても、幸せとは限らんのです P198

・自分サイズの幸せに気付くことが出来て、
満足出来る人になりたいと思っています P207

・自分の人生の終わり方を考えるというのは、
自分の命には限りがある事実に向き合うことなんだ。
なるべくなら考えたくないことを意識すると、
今と、これからを大切にしようと思うようになる P277

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