見出し画像

過去を残す

中2になる長女が「わたしの名前つけるとき、他にどんな名前を考えた?」と聞いてきた。

よしきた!あるよ!
昔の日記などを引っ張り出して、娘の名前候補を書きつけた紙を大捜索した。今度小5になる長男の方の記録が先に出てきて、それを娘に読まれるなどした。

「おかあさん、めっちゃ書いてるね。私なら絶対こんな細かく書かないよ」

記録を見ての娘の一言。
長女の時も長男の時も、授乳、おしめかえ、風呂、睡眠の記録を細かくとっていた。日々の日記も一緒につけていた。(次男の時はしてない)

自分でも、よくもまあ!と気持ち悪くなる。
読み返すことなどほとんどないのに、記録しておきたい欲がある。中学生くらいからずっとなので、これはもう性格だろう。写真に残すことはそこまで拘らないくせに、日記は書いておきたい。ノートにも手帳にも書いてるし、パソコン触るようになってからはデジタルも。SMS各種はもちろんのこと、誰にも見せないスマホのメモもある。昔の自分のものを見ると「ひーーー!」となって、読めやしないのに、捨てられないという地獄。だって、捨てるには読まないといけないんだよ…?

娘は、長男の記録に度々登場する自分のことを読んで笑っていた。でも母は、何を書いているのか覚えていないので戦々恐々。夫の悪口があるかもしれないし、感謝ならいいけど惚気など書いていたらどうしよう…と早々に取り上げた。

私の個人の書き付けはそのうち捨てる。でも、子供の記録(と付随する夫への愚痴)は私が死んだ後に読んでほしい。私が出産した時は既に母親が鬼籍に入っていたので、「こんな時どうだった?」「私の時はどうだった?」と聞けなかった。自分の小さかった頃のエピソードが全くないことに愕然としたものだ。私はほとんど働いていないし、高価なものも持ってない。残せるのは、本と日々の記録だけ。

誰が読むんだこんなもの、とは思うけど。子供達が要らなければ、私の棺桶に入れて燃やしてくれたらよいさ。できればミセスグッズと共に頼む。


(娘の名前候補の紙は無事見つかり、最終候補に残った名前を見て「こっちじゃなくてよかったー!」と言っていたので、今の名前をつけててよかった。)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?