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身体に合わせた住環境整備、そのための理論

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身体に合わせた住環境整備を考えるための理論について ケアマネさんやリフォーム関係、リハ職の皆さんにも
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二本の脚に矢印を重ねて  〜支持基底面と重心位置のはなし ①

介護福祉士養成校の授業で、この話だけはキチンとしなければ、といつも考えている内容が、これ…

リスクについてのメモ ~3年前の息子へのお手紙から

リスクマネジメント、という言葉がある。要はリスクをコントロールするための考え方、マネージ…

どこで暮らすか、それが問題だ ~自治体による住環境整備給付の違い

我が社、実は基本的に遠出はしない。 湘南改造家という名前にこだわっているからというわけで…

帰ってきたセンメンダイ 〜やらかしの記録⑤

「洗面台、あれでは使えないとのクレームです」 工事が終わって10日も経ったタイミングで、ご…

だましだまし協力隊?! ~利用者さんのモチベを上げて、手すりを増やす口説き文句×…

手すりをつけることに対して、なんとなく嫌だな~と感じているご利用者さんも、たまにいる。杖…

アイミツ、それはタダじゃないんだぜ ~合成の誤謬をつくる官僚感覚

介護保険による住宅改修業界という、建築土木業界においてはタカラダニほどに小さな業界が震撼…

そのニーズ、歪められてません? ~「AIスーツケース」欲しいものとできつつあるもの

トップ画像、一昨年に吹田スタジアムに行ったついでに、こいつを夢中でたくさん撮ったのに、データが飛んだので借り物なのが悲しい。なお国立民族学博物館も大変に面白かったです。 そして、そっちじゃないというツッコミはなしでお願いします。 さて、自分が行かない事は確定しているのだが、新しい方の大阪万博のニュースは野次馬的に面白いのでチラ見している。 そんな中、このようなニュースがあった。 視覚障害の方向けのナビゲーションロボット、これは確かにあってもいいと思うのだが、大阪万博って

離床の夢、そして現実 ~ある介護ロボットの始まりから終わりまで

リショーネ、というベッドと車いすの変形ロボのような製品を、皆様はご存知だろうか。パナソニ…

移乗のケアで介助者を削る? 〜「お別れホスピタル」にみる負担と対策

現場調査の合間、コンビニで油を売っているときにちらっと読んだのが「お別れホスピタル」(週…

低きスロープの悩み 〜使いどころと介護保険の扱いについて

前回、支持基底面が最大になる歩行こそ摺り足歩行であるというテーマで、それをあえて増やす方…

すべての人の移動を楽しくスマートにする ~近距離モビリティWHILLのはなし

出会いは、2015年の国際福祉機器展(HCR)だったか。 WHILL Model A https://whill.in

摺り足はやめてをやめてみる 〜支持基底面と重心位置のはなし ⑤

「摺り足は転ぶからやめましょうね〜」 介護に携わる皆様、利用者さんにそうお伝えしたことは…

原因を掘らない、良い結果の欠片を探す 〜解決志向アプローチ(SFA)の話

自分が介護の学校で話すときには、医療出身の人と、介護畑の人の価値観の違いについて話すよう…

寂しいシンクロニシティ 〜推しシャワーキャリー話の顛末

半世紀とすこしも生きていれば、大なり小なり、シンクロニシティと呼ばれるものを体験することはある。 もっとも、そのほとんどは赤い糸に関連した、人生の派手なイベントとして起こるわけではない。残念ながら。 今回のそれは、ここの文章が引き寄せた。 準備期間も含め、文章を書き始めて約2ヶ月。この10年くらいお勧めすることがなかった福祉用具を、なぜかその記事をアップしたら、立て続けに2件使うことになりそうな状況にあるのだ。 文章を書く過程でその適合条件がはっきりしたことで、こちらも迷