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10月22日(日) at 京都富小路高辻おちこちや 京木綿

京町家のお二階で、世界的ギタリスト・田中彬博(あっきー)とのツーマンが決まりました。会場の”おちこちや京木綿”は着物屋さんで、住所としては京都、富小路高辻上る、ライブハウス磔磔の斜向かいです。しっかりと修繕・改装はされているのですが、築100年ほどの建物には特別な雰囲気が漂っています。引き戸により仕切られる日本家屋は空間と空間のつながりが面白く、畳に座って目を閉じれば、何処と何処を入れ替えて外界の喧騒を意識的に遮断することもできるのだなと感心しました。そして会場の名前の”おちこちや”の漢字表記は”彼方此方屋”。ね。なんだかふふふと嬉しくなりました。

【寧日のおと】
■日程 10月22日(日)
■会場 京都 おちこちや京木綿 乙 2F
       京都市下京区仏光寺通富小路下ル筋屋町144−6
■時間 開場14:00 開演15:00
■料金 ¥4000(お菓子つき)
■出演 田中彬博, 村島洋一

寧日のおと

寧日

8月17日。会場のおちこちやさんでのフライヤー用の写真撮影の日。あっきーの案内で町家2階へ。大きく柔らかな色合いの木製はたおり機が佇んでいて、あらこんにちわとご挨拶。ステージとなる畳に絨毯の様相、日差しに照らされなんとも言えない風情を醸し出している。ここで演奏するのだなと一呼吸する。

早速撮影に取り掛かって、上から撮ったりギター抱えて向かい合ってみたりもしましたが、一番ピンときたものに。もしかして突飛なのかもしれないなと思ったけれど、この場合自分たちの感性を信じずに何を信じるんだということで同意決定。

良い瞬間をカメラにおさめてくれたmacaron à la minaのミナさんありがとう!当日出していただくお菓子も楽しみです。

久しぶりに会ったのでしばし談笑。当日はとても贅沢な時間をお届けすることができるなという確信を持ちました。あっきーの会話のトーンというのは非常に柔らかで、それでいて力強いものがあると思います。そして、ギター一本で全国・世界を股に掛けるその音楽は、彼の人間性をよく表している。人懐こいけど鋭さがある。丁寧だけどおふざけも好き。演じているようでいて、彼そのもの。寄り添い、時には意見をぶつけ合ってきた彼との制作の機会がまた持てることに感謝します。

タイトルにしたためられた寧日という言葉。
やすらかな日、平穏無事な日。
思考がぐるぐるする。言葉の意味を捉えんとする時、対義語の存在がチカチカします。やすらかでないのは、平穏無事でないのは。
10月22日、集まるであろう私たちにとってどんな日々の狭間なのだろう。いろんな思いを心に携えていて大丈夫。力強くしなやかに音を届けたいと思います。

歌唱の役割

洋一さんの音楽は言葉がパカッと割れて別の意味を見せてくれるようだと、あっきーに言ってもらって、とても嬉しかったことを思い出します。
歌詞は、歌唱(演奏、またその他に楽曲を構成する全て)と補完し合うものだと考えられます。例えば仮に「楽しい」という歌詞の中の一言を表現する時、真に「悲しさ」を湛えた歌唱を溢れさせることが出来れば、「楽しい」という言葉が複雑な表情を呈し始めるということです。

歌詞や楽曲の額面通りの意味のみでは音楽は完遂されず、それは演奏者と観客、上演に委ねられます。その図式が、私にとっての作詞の鍵です。全てを文字にする必要はなく、自分の歌唱によって聞き手に音が届いた時、歌詞の意味が広がる。
言葉が割れる感覚を見取ってくれたあっきーの感性は、まさに私を喜ばせることになりました。

note”9月9日(土) at 京都livehouse nano”では、私が自分のことを詩人だと認識する経緯について書きました。

前述の歌詞と歌唱の関係性の他に、独立した文字表現としての詩の世界というものも、とても重要な作品の側面だと考えます。
読めば伝わる言葉の表現というものは私にとっても尊く、歌唱の研鑽と共に向き合っていきたい所存です。その一環として、このnoteの執筆活動が自身の作詞能力の向上に役立つのではないかと思っています。面白いと思ってもらえたら良いなぁ。

”寧日のおと#5”ご予約はこちら

田中彬博・村島洋一 ”寧日の音#5”のチケットは、田中彬博オンラインストアからご購入いただけます。歴史ある京町家での特別なイベントです。是非ともご購入をご検討ください^^

良いフライヤーだな〜、現物も刷ってあるので手に取ってもらいたい…

その他のライブはこちら

村島・余類、詳しいライブ情報は下記noteからアクセスしていただけます。

一つ一つのライブへの思いを大切に、演奏していきます。一瞬一瞬一人一人の息遣いに耳が及ぶ歌い手でいます。会場でお会いできたその日には、目が眩むほどの音楽に向け、手をかざして笑い合えたら。



ご質問、ご予約関連は下記アドレスまで!

yoichimurashima@gmail.com

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