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チケ取り置きも可!8月26日(土) ナノボロ2023

台風が来るらしい前夜に、書ききれないでいた記事をもう一度開いてみました。雷が大きく鳴り響いて、なんだか書けそうな気に。
ナノボロ2023の開催が今月末に近づいています。前回村島が出演させてもらったのは2017年のことなので、6年ぶりの出演。大好きなソファーにその身体が沈み込むような演奏になるといいな。ぜひ、ナノボロ2023にご来場ください。我々余類の出演時刻は18:50~、いわゆるマジックアワー!喫茶マドラグにて。楽しみが過ぎます。

ナノボロ2023タイムテーブル

至極当然に思えることを書いてみる

あいかわらず夏だな。まずは単純な想定から始めてみます。
livehouse nanoに向かう地下鉄烏丸線、烏丸御池駅にて降車、改札を出て階段を無心で昇る。機材重いとか考えたら足が止まる。眩しい地上に着く。すでに自宅で発声は整えてある、暑いと思っていた外の日差しもすでに問題はない、あとはたっぷりと街の空気を吸い、転換・リハーサルで感覚を確かめる必要がある。焦らなくて良い。今日はどの通りを上がって押小路通に入ろうか。真っ直ぐに御池通りを歩き、結局いつも通り釜座通を北に上がる。押小路通を西へ、ほどなくして右手に喫茶マドラグ。ここで歌うのだ、と瞬きをして、その斜向かいのnanoに受付を済ませに行く。ナノボロにかける想いは、案外軽やかに、私をより音楽として純粋なものにしてくれるのかもしれないとか思って笑える体力は温存しておく。

あの音、決意ある音。揺るがない音。絶対に落としてはならないと自分に言い聞かせ、培った雑念との付き合い方を技術の発揮へと変容させる。うまくゆけば、私は私の身体を楽器であると理解できる。

雑念。例えば、本当に声が出るのか不安に思っていること。

8月11日の”正常なYES”は、自分自身にフォーカスを当てるようなステージではなく、次の日、12日の”不時奏”では、一つの到達地点にいることを自覚しました。ある意味、音は、出せば分かる。喉の奥からスピーカーを震わすまでの経緯に、様々な抵抗があるとして。私にとって重要な抵抗の一つが、雑念ということ。

雑念とたたかうことは歌う上で果たして重要なことなのか。そもそも雑念がなければそれとたたかう経験を得ることはできないが、果たしてその経験は必要なのか、分からないけど、私はいつも雑念とたたかうことになります。
例えば、歌をうたう生き物、ギターを弾く生き物、音楽そのものになっている人を見ると、堪らなく嬉しくなる反面、どうして自分はそうじゃないのだろうと思います。
自然といつでもメロディーを鳴らし、リズムを生み出し、ハーモニーを与えてくれる人。私は雑念とたたかわないといけない。でもあの人たちはどうなのだろうか。

さあ、今から没入するぞ、しっかりしろ、と自分に呪いをかける。信じろ、信じろと考えている間、私はもう音楽ではないのだろうと思ってしまう。思いたくない。あの人たちと同じでありたい。
こうして憧れが雑念の一つになり得る。欲望めいたもの。美しくない、と思ってしまう。またやり直しだ。集中しろ。

いや、待てよ。そもそも雑念は雑念と私が名付けただけで、それらは雑念ではないのかもしれない。雑念だと思っているものは、私が頭の中で考える雑念を説明してくる文字たちのことで、この文字たちを忘れることがたたかいなのだと認識する。リアルタイムで起こる出来事や出来もしないことを文字に変換してしまっている自分を認め、それがそういう能力なのだとして、その能力を停止できるかどうか。この停止能力もまた、停止したらば忘れないといけないもの。

この身体全体に刻まれた楽器としての自覚を信じて、忘れる。

私の培った雑念との付き合い方。歌唱の際の。私に考えられることなんてたかが知れてる、全部ちゃんと認識して、それから全部忘れたい。歌う生き物になりたいのであれば、もう歌っていれば良いだけの話。
至極当然、自明のこと。
自分の楽曲が鳴り響くのが聞こえた時、ライブという生き物の毛並みを感じる。手のひらと鼻の先で、愛でることにする。

響き合うということ

窓を開けて眠れること
日差し掌で遮り
冷たい水を飲み干すこと
日常の色彩は何処か

筆を走らせる
誰がため
息を吐くより歌にした
何のためにかわかるだろう
見逃してくれやしないか

”夜よ明けるな”より抜粋

なんだか深く言えたような、全然浅く言ってしまったような、気恥ずかしさで悶えそうな文面になってしまいましたが、概ね。

上記に引用した歌詞は、僭越ながら私めの”夜よ明けるな”という歌に最近加筆したものです。日常を守るということが、どんなに尊いか。

祈るとして。8月26日当日は、ご来場いただく皆さんと、目一杯響き合うことができれば良いなと思っています。

窓から見える景色はどんなだろう。コーヒーの香りはきっといいにおいで、椅子の手触りは私らがどこにいるかを思い出させてくれる。なんて幸せなお隣さん、あれ、あの人も良い表情をしているね。なんて日常。夏の日差しを見れば、たくさん思い出すことができるライブにしようね。よしよし。いけるいける。

ナノボロ2023では鳴り止まない拍手がそこかしこを循環し続けているだろうし、私は響き渡るその光景をたくさん吸い込んで歌にしようと思います。響き合うということ。それもまた、音楽の姿なのだろうし。

ナノボロ2023:ご予約はこちら

この夏とってもハッピーな街のフェスのご予約は、前日8月25日までのご連絡でチケットの取り置きが私の方でも可能となりました。

当日、会場受付でのご清算となります。その際、村島にチケット取り置きを依頼したことと、ご予約のお名前をお申し付けください。

ご連絡先は、

yoichimurashima@gmail.com

・お名前
・公演日
・取り置き枚数

を明記の上、ご連絡くださいませ。

ナノボロ2023のオフィシャルサイトからのご予約も引き続き可能です。

たくさんの方のご来場を心よりお待ちしております!!!熱中症対策には各自くれぐれもご留意の上ご参加くださいませ。

拙文最後までお読みいただきありがとうございました!
良かったらスキよろしくお願いしますー!

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