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「住民本屋」最後の高架下開催①企画から開催まで/24.3.31

盛況のうちに終了

快晴、盛況のうちに高架下での最後の住民本屋が終わりました。

当日は15組の出店者が参加され、また初期の常連だったリボーコーヒー、しきさんの靴磨きも復活して街中のマーケットが大きく拡大しました。
そして、ムラケンさん企画の「哲学カフェ」も無事スタートを切り、あの高架下で偶然訪れた人達が車座になって哲学的対話を楽しみ、そして悩み、「分からない」ことをお土産に帰られました。

ガタンゴトンと哲学対話。自ずとみんな近寄る。

さらに、都度発行してきた「ノートリボ」では、表紙にいっしんさんの影絵で私+ソクラテス、そしてじゃこめてぃ出版さんのゆめのすけが並ぶというすごいモチーフが選ばれました。

ご自由にお取り下さい

ちょっと書き出しただけでもユニークなトピックが多いとても豊かな会になりました。
そしてこれまで悪天候もあったこの会が、快晴という絶好の環境に恵まれました。
何より自分にまつわる嬉しいことがこの1日を中心にしていっぺんに起きたので、しばらくぽやーっとしておりました。そしてようやくレポートが書けそうです。

登戸駅前ミライノバ高架下は今までの利用方法は終わります。
あの場所が住民本屋の本籍地と思うくらい使い倒させてもらったので何か一区切りがついたような気がしています。

なので少し振り返りを書いてみようと思います。

言い出しっぺは自分

今回の開催を提案したのは自分です。
2023年12月に多摩区100人カイギで「住民本屋」として登壇してから、その住民本屋としての路上の活動をしていなかったこと、
しかも2024年4月には、登戸駅高架下が閉鎖され道路整備が始まってしまうと聞いたためです。

100人カイギの発表内容で相談していたこともあり、住民本屋プロデューサーのスミさんと、100人カイギキュレーターのムラケンさんに相談をする形で、ゆるゆると企画を練り始めたのが、2023年12月。
そこから、スミさんが原点回帰で本屋さんメンバーを拡充してやっていただける方に声かけをしてくださって大方が見えてきて、自分も数組をお招きしてメンバーが固まったのが2024年2月初旬。
そして、2月4日の白いハコでの「駅前本棚コアキナイ」が終わってひと段落しつつ、とりま運営3名で集まって次なる住民本屋の企画会を兼ねて飲もうとなったのが、同じく2月12日。
この時は結局読んだ面白い本の話とか、地元の独自の人口動態に合わせたマーケティングの話とか、本棚をメインにしたトークイベントの企画が案外難しいとか、100人カイギのフォーマットはとても優れているとかを話して終わり、住民本屋、そして今回の新企画の哲学カフェの話は殆ど結論が出ずに美味しい料理と美味しいお酒に酔って終わっていきました。

哲学カフェについて

哲学カフェについては、ムラケンさんが去年『ゆっくり、いそげ』という書籍で知ったそうで、そこから哲学カフェを開催する可能性について折に触れ3人の間で述べておられました。彼自身が川崎市主催の路上の哲学に参加したり、そこで得た経験を他の二人に話す中で「こいつ、本気だな。。。」と思わせる熱意のようなものを感じました。

そして自分がムラケンさんに哲学カフェの時には哲学者の冗談トレーナーを着ようと提案したのが2月下旬。各自ネットで購入して届くのをしばし待ちます。

さて、哲学カフェってどうやってやるんだろう。案内文をリリースする段になり、どういうやり方が望ましいのか、参考とするメソッドが見当たらないことに気づきます。こういう時は本読みは本に頼ります。

ムラケンさんが参考にしたのが、この本。

そして、そこに書かれたメソッドを書き表したのがこの投稿

「コミュニティボール」というそれを持っている人だけが話すことができるというルールに必要なツールを用意する必要があり、我が街のハンドクラフト作家のおさるちゃんに彼女にスピノザに扮したおさる(通称:ピノおさる)のお人形を用意していただいた。

テーマをどうするか。対象年齢をどうするか。子供も入れるテーマはどうか。やり方をどうするか。どう座るか、川崎市社会実験の什器をどうレイアウトするか、この辺りを参考書籍から抽出したりアイデアを出しあったのが3月下旬。
そして必要な什器や小道具をムラケンさんがリストアップしたのも3月下旬。
特に什器のレイアウトやどのくらいの工数がかかるか等は今までの「住民本屋」開催の経験に則してスムーズに決定していけた気がします。

ある日は自分は職場で会議をやっていたら、その間にお二人がLINEグループで粛々と打ち合わせを進めておられて昼休みにスマホを見たら内容が決定していきました。

こんな企画を立てながら
スミさんは川崎市のコトらーに選出されて活動を開始したり、駅前本棚コアキナイのイベントを開催したり、
ムラケンさんはご自身が去年から企画していたCAMPFIRE公式パートナーとしての活動を始めて、次々にクラファンを成功させたり、
自分も以前からやってみたかった「西洋政治思想史」のゼミを開始したりと、三者三様に大忙しでありました。

さて、当日はどうなったか。これはまた別の機会に書いてみます。

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