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「夏みち」(彦井洋白『古歌小唄』より)

*季節の豆「夏みち」を焼くにあたって、想い口ずさむ小唄です(梅雨~盛夏/6月~7月限定)。


自然の風じゃないとねと 言われますが
この風も いつかどこかで
たくさんの人波に もまれながら
ある日夏かぜに なるのです

まわるまわるよ 扇風機
白波立てば びいるかな
まわるまわるよ 扇風機
「強」しか効かぬ 母の像

サーキュレーターに押され気味の 昨今ですが
この風は いつかどこかで
すくったアイスクリームに きらめいて
あの日夏かぜに なりました

雨降り首振り 扇風機
かわく頃には 夏みちて
まわるまわるよ 扇風機
今日しか知らぬ 蝉の声


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