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「星々」(彦井洋白『古歌小唄』より)

*季節の豆「星々」を焼くにあたって、想い口ずさむ小唄です(年の暮れ/12月限定)。


あんまり高く 見上げたら
お首が痛く なりますヨ
あんまり遠く 見上げたら
そこらの段差で こけますヨ
慣れないことは 無理をせず
明日のことは 明日にね
まっくらくらくら 星ひとつ
歩くあなたも 星なのヨ

あんまり長く 見上げたら
鼻先つんと 冷えますヨ
あんまり深く 見上げたら
そのまま空に 落ちますヨ
寒い夜には 無理をせず
燗でもつけて あたたかく
こたつとろとろ 星ひとつ
眠るあなたも 星なのヨ

星をさがして 見上げたら
鼻水ひとつ 光ったヨ
なんだこれが 星なのか
流れ星だと 喜んだ


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