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体は剣で出来ている 血潮は鉄で心は硝子 幾たびの戦場を越えて不敗 ただ一度の敗走もなく…

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体は剣で出来ている 血潮は鉄で心は硝子 幾たびの戦場を越えて不敗 ただ一度の敗走もなく ただ一度の勝利もなし 担い手はここに独り 剣の丘で鉄を鍛つ ならば我が生涯に意味は不要ず この体は無限の剣で出来ていた

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記事一覧

令和の御時世、永井豪作品はOKなのか?アニメ「キューティーハニー」

今回は、永井豪先生について書きたいと思う。 まぁ、偉大な漫画家だよね。 ・デビルマン ・デビルマンレディー ・マジンガーZ ・グレートマジンガー ・キューティーハニー…

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2時間前
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「ファンタスティックプラネット」を見て、日本アニメとは?を考える

「ムタフカズ」というアニメ映画、知ってる? 一応、元SMAPの人が主演声優やっててそれなりに話題になったやつだが、なんか今まであまり興味が湧かず、放置してたんだわ。 …

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1日前
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日本アニメのあらゆる要素がテンコ盛り、「ふしぎの海のナディア」

今回は、「ふしぎの海のナディア」を取り上げてみたい。 これは日本アニメ史において、なかなか重要な位置付けの作品である。 その意味するところは、 ①宮崎駿の名作「未…

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2日前
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宮崎駿&庵野秀明、2人が共通して崇拝する作家を知ってますか?

今回は、諸星大二郎原作のアニメ「暗黒神話」を取り上げてみようと思う。 まず「暗黒神話」はもとより、諸星大二郎という漫画家自体知らん人もいると思うので、まずはそこ…

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3日前
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今さらながら、宮崎駿の作家性を考えてみよう

今回は、宮崎駿について書いてみたい。 この語り尽くされた巨匠に対して今さら何を?と思うかもしれないけど、私としては今さらながらもその作家性について書いてみたいの…

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4日前
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「ガンダム」は、THE ORIGINで確実に「STAR WARS」を超えた

今回は、「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」について書いてみたい。 「ORIGIN」って、コアな「ガンダム」ファンはどんな位置付けで解釈してるんだろう? 「ガンダム」において…

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5日前
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出崎統が魅せる、オトコの理想形「スペースコブラ」

今回は、「コブラ」シリーズについて書いてみたい。 これは言わずと知れた、寺沢武一先生の代表作である。 この「コブラ」シリーズは ①コブラ スペースアドベンチャー(…

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6日前
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竹を咥えてない禰󠄀豆子ちゃんは、禰󠄀豆子ちゃんじゃない

いよいよ今クールの本命というべき、「鬼滅の刃」柱稽古編が始まったね。 その第1話を見たところ、なんと禰󠄀豆子ちゃんが喋っとる! まだカタコトで「オカエリ」程度だが…

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7日前
24

押井守監督の実写映画を見たことありますか?

今回は、押井守について少し書いてみたい。 押井守といえば「GHOST IN THE SHELL」というのが皆さんの共通認識だと思うけど、彼を語るにおいて意外と外せないのが「実写映…

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8日前
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大友克洋「スチームボーイ」、なぜウケなかった?

今回は、大友克洋監督について書いてみたい。 まず、大友克洋の偉大さについては、特に海外人気の高さでそれを痛感するのよ。 「好きな日本のアニメ作家は?」という質問に…

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9日前
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「進撃の巨人」の元ネタ?今こそ「巨神ゴーグ」を再評価したい

今回は、「巨神ゴーグ」を取り上げたいと思う。 サンライズ系アニメの中では、割と陽の当たらないところにいる作品だよね。 制作は1984年、ちょうど「風の谷のナウシカ…

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10日前
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新海誠、細田守、2人の天才をプロデュースする男

私はアニメ、ドラマ、映画等を見る際、その作家の作家性というものを常に意識している。 ただ、このての映像作品は、原作ファンからバッシングされることが多い。 原作とい…

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11日前
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「おそ松さん」は何故あれほど売れ、何故あれほど失速したのか?

今回は、「おそ松さん」について書きたい。 これは2015年、赤塚不二夫生誕80周年記念として制作されたアニメである。 一応、「おそ松くん」が原作ながらもその原型は…

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12日前
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鶴巻和哉が挑んだ「エヴァ」和風バージョン?「龍の歯医者」

先日、アニメ「龍の歯医者」を見た。 この作品の存在は以前から知っていたんだが、どうも「龍の歯医者」というタイトルが琴線に触れず、なかなか食指が伸びなかったんだよ…

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13日前
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「ゴールデンカムイ」私は、アシリパさんが好きだ

今回は、「ゴールデンカムイ」について書こうと思う。 これ、大好きなんだよなぁ。 アシリパさん、大好き! 彼女の年齢はよく分からんのだが、小6~中1ぐらい? 子供なの…

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2週間前
20

なぜ「かぐや姫の物語」は、制作費52億もかかったのか?

今回は、故・高畑勲氏について書いてみたいと思う。 正直言っちゃうと、個人的に高畑作品は少し苦手である。 たとえば、彼の代表作とされる「火垂るの墓」。 あれが名作な…

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2週間前
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令和の御時世、永井豪作品はOKなのか?アニメ「キューティーハニー」

今回は、永井豪先生について書きたいと思う。 まぁ、偉大な漫画家だよね。 ・デビルマン ・デビルマンレディー ・マジンガーZ ・グレートマジンガー ・キューティーハニー ・けっこう仮面 ・ハレンチ学園 ・バイオレンスジャックetc ギャグから伝奇、SFに至るまで作風のバリエーションが多彩で、特に エロ・グロ・ナンセンス 三位一体の表現をするその作風は、漫画界に革命を起こしたといっていい。 ・講談社漫画賞少年部門 ・日本映画批評家対象アニメ部門ダイヤモンド大賞 ・日本漫画家

「ファンタスティックプラネット」を見て、日本アニメとは?を考える

「ムタフカズ」というアニメ映画、知ってる? 一応、元SMAPの人が主演声優やっててそれなりに話題になったやつだが、なんか今まであまり興味が湧かず、放置してたんだわ。 それを先日、ようやく見た。 やっぱ、STUDIO4℃のアニメというのは押さえときたいからね。 でさ、感想として、色々と思うところがあったんだ。 まず、絵柄を見て事前に想像してたものと内容が全く異なっており、これはめっちゃバイオレンス描写のキツいやつじゃん。 銃をバンバン撃って、バタバタと人が死んでいく。 絵の感

日本アニメのあらゆる要素がテンコ盛り、「ふしぎの海のナディア」

今回は、「ふしぎの海のナディア」を取り上げてみたい。 これは日本アニメ史において、なかなか重要な位置付けの作品である。 その意味するところは、 ①宮崎駿の名作「未来少年コナン」(NHK)の継承アニメであること ②庵野秀明率いるガイナックスの名を世に知らしめたこと 以上の2点。 まず、不自然だと思わないか? そもそもガイナックスというのは当時新興のアニメ制作会社であり、大阪のアニメ・特撮オタクが中心になって立ち上げた、若手クリエイター集団である。 それがいきなり国営放送局N

宮崎駿&庵野秀明、2人が共通して崇拝する作家を知ってますか?

今回は、諸星大二郎原作のアニメ「暗黒神話」を取り上げてみようと思う。 まず「暗黒神話」はもとより、諸星大二郎という漫画家自体知らん人もいると思うので、まずはそこからかな? でも、めっちゃ凄い漫画家さんなんですよ。 ・手塚治虫文化賞漫画大賞受賞 ・日本漫画家協会賞コミック部門大賞受賞 ・芸術選奨文部科学大臣賞受賞 ・文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞etc これだけ表彰されつつも、いまいちメジャーになりきれてない先生である。 多分、漫画の発行部数もさほど伸びていないだ

今さらながら、宮崎駿の作家性を考えてみよう

今回は、宮崎駿について書いてみたい。 この語り尽くされた巨匠に対して今さら何を?と思うかもしれないけど、私としては今さらながらもその作家性について書いてみたいのよ。 思えば、彼の作品には原作がないオリジナル企画が多い。 しかし、その構想のネタ元について、巨匠はあまり多くを語ってくれない人である。 それでも例外的に公言してくれたのが、フランスの漫画家メビウスが描いた「アルザック」。 これが「風の谷のナウシカ」のネタ元であることを、巨匠は珍しくも認めてくれたわけね。 じゃ、その

「ガンダム」は、THE ORIGINで確実に「STAR WARS」を超えた

今回は、「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」について書いてみたい。 「ORIGIN」って、コアな「ガンダム」ファンはどんな位置付けで解釈してるんだろう? 「ガンダム」において不可侵の聖域になってるのが、「無印」とも称される「ファーストガンダム」(1979年制作TVアニメ)である。 あらゆる「ガンダム」が全てがここから派生してるわけで、富野由悠季以外はこの宇宙世紀シリーズ(アナザーガンダムではない正典)に手を出すのは結構怖いはずなのよ。 とはいえ、「ガンダム」は富野さんの固

出崎統が魅せる、オトコの理想形「スペースコブラ」

今回は、「コブラ」シリーズについて書いてみたい。 これは言わずと知れた、寺沢武一先生の代表作である。 この「コブラ」シリーズは ①コブラ スペースアドベンチャー(1981年)劇場版 ②スペースコブラ(1982年)テレビアニメ ③COBRA THE ANIMATOIN ザ・サイコガン(2008年)OVA ④COBRA THE ANIMATOIN タイムドライブ(2009年)OVA ⑤COBRA THE ANIMATOIN(2010年)テレビアニメ という順で発表されている

竹を咥えてない禰󠄀豆子ちゃんは、禰󠄀豆子ちゃんじゃない

いよいよ今クールの本命というべき、「鬼滅の刃」柱稽古編が始まったね。 その第1話を見たところ、なんと禰󠄀豆子ちゃんが喋っとる! まだカタコトで「オカエリ」程度だが、凄い進歩である。 ただ嬉しい反面、なぜか私は一種の寂しさを感じてしまった。 竹を咥えてない禰󠄀豆子ちゃんなんて、禰󠄀豆子ちゃんじゃないよな、と。 今回初めて気付いたことだが、どうやら私って竹を咥えた女の子萌えだったみたい。 ほら、上の禰󠄀豆子ちゃんより下の禰󠄀豆子ちゃんの方がかわいいでしょ? ひとつ結論が出たと思

押井守監督の実写映画を見たことありますか?

今回は、押井守について少し書いてみたい。 押井守といえば「GHOST IN THE SHELL」というのが皆さんの共通認識だと思うけど、彼を語るにおいて意外と外せないのが「実写映画」である。 というのも、今まで彼はアニメの監督を15本(短編等除く)ほど手掛けてきた一方、実写映画の監督も17本ほど手掛けてきてるわけで。 ぶっちゃけ、アニメ:実写の比率がイーブン。 だからアニメを見てるだけでは、彼をちゃんと理解したとはいえないんだよね。 これが、押井さんの実写映画デビュー作「紅

大友克洋「スチームボーイ」、なぜウケなかった?

今回は、大友克洋監督について書いてみたい。 まず、大友克洋の偉大さについては、特に海外人気の高さでそれを痛感するのよ。 「好きな日本のアニメ作家は?」という質問に対し、外国人のかなりの部分が「大友克洋」と答えるから。 しかし、よく考えてほしい。 今まで大友さんが作った長編アニメ作品は、 ・「AKIRA」(1988年) ・「スチームボーイ」(2004年) このたった2本だけである。 あとは主に短編で、 ・「工事中止命令」(1986年) ・「大砲の街」(1995年) ・「火要鎮」

「進撃の巨人」の元ネタ?今こそ「巨神ゴーグ」を再評価したい

今回は、「巨神ゴーグ」を取り上げたいと思う。 サンライズ系アニメの中では、割と陽の当たらないところにいる作品だよね。 制作は1984年、ちょうど「風の谷のナウシカ」が公開されてた頃だね。 原作・監督は安彦良和。 安彦さんといえば「ガンダム」や「クラッシャージョウ」で知名度を上げた人だし、そんな彼のテレビシリーズ初監督作となればそれなりに注目されたと思うんだが、現実はそう甘くなかったっぽい・・。 まず、この作品は全26話である。 80年代のサンライズ系にしては異様といえる短さ

新海誠、細田守、2人の天才をプロデュースする男

私はアニメ、ドラマ、映画等を見る際、その作家の作家性というものを常に意識している。 ただ、このての映像作品は、原作ファンからバッシングされることが多い。 原作というのは、漫画や小説といったところだね。 私が思うに、そりゃ漫画や小説の方がモロ作家性を出しやすい媒体じゃないかな、と。 だって、作者と作品を繋ぐものはペン一本であり、その作者の創造力を純度100%のままで紙に表現できるんだから。 ひとりで考え、ひとりで描き、ひとりで完成させる。 これに勝る純度はないさ。 いや、実際の

「おそ松さん」は何故あれほど売れ、何故あれほど失速したのか?

今回は、「おそ松さん」について書きたい。 これは2015年、赤塚不二夫生誕80周年記念として制作されたアニメである。 一応、「おそ松くん」が原作ながらもその原型はほとんど残っておらず、キャラだけをお借りしたアニオリ企画と解釈した方がいいだろう。 よくもまぁ、赤塚先生の事務所がこの企画をOKしたもんだわ。 聞けば、やはり当初は事務所側が難色を示したらしい。 しかし、最終的には赤塚先生の娘さんから「分かりました。やりましょう」という言質をとれたので、あとはこっちのもんである。 s

鶴巻和哉が挑んだ「エヴァ」和風バージョン?「龍の歯医者」

先日、アニメ「龍の歯医者」を見た。 この作品の存在は以前から知っていたんだが、どうも「龍の歯医者」というタイトルが琴線に触れず、なかなか食指が伸びなかったんだよね。 だけど見たら、タイトルのイメージとは全然違う厨二系ダークファンタジーのど真ん中だった。 この作品、タイトルの付け方で損してないか? プロモーション次第ではもっと化けたのでは?と率直に思ったよ。 そもそも、このイメージビジュアルからして何だか謎めいていて、普通に「見てみよう」と思わせるものではない。 謎のタイトル

「ゴールデンカムイ」私は、アシリパさんが好きだ

今回は、「ゴールデンカムイ」について書こうと思う。 これ、大好きなんだよなぁ。 アシリパさん、大好き! 彼女の年齢はよく分からんのだが、小6~中1ぐらい? 子供なのにどこか崇高なオーラを放っていて、とても神々しい。 屈強な元軍人の杉元が彼女を「アシリパさん」と敬称で呼ぶのも、不思議と違和感なく、逆にしっくりくるわけで。 実際、彼女は賢くて強い。 サバイバルのノウハウは、軍人をも凌ぐだろう。 というのも、彼女は父から山で生きるノウハウを徹底的に叩き込まれてて、少なくともサバイバ

なぜ「かぐや姫の物語」は、制作費52億もかかったのか?

今回は、故・高畑勲氏について書いてみたいと思う。 正直言っちゃうと、個人的に高畑作品は少し苦手である。 たとえば、彼の代表作とされる「火垂るの墓」。 あれが名作なのは当然認めるけど、何度も見たくないよね。 見てて辛くなるから。 それは幼い妹が死んじゃう部分もそうなんだけど、それ以上に主人公の兄が最後まで矮小な人間として描かれてるのが見てて正直キツイのよ。 この物語って、「本来なら死なずに済んだはずの兄妹が選択の誤りによって死んだ」という、もはや戦争云々をヌキにして残酷な話であ