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体は剣で出来ている 血潮は鉄で心は硝子 幾たびの戦場を越えて不敗 ただ一度の敗走もなく…

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体は剣で出来ている 血潮は鉄で心は硝子 幾たびの戦場を越えて不敗 ただ一度の敗走もなく ただ一度の勝利もなし 担い手はここに独り 剣の丘で鉄を鍛つ ならば我が生涯に意味は不要ず この体は無限の剣で出来ていた

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アンチ・ガンダム?反骨の傑作「装甲騎兵ボトムズ」

今回は、「装甲騎兵ボトムズ」について書きたい。 これは言わずと知れたサンライズ制作のロボット系アニメなんだが、かなり「ガンダム」とは系統が違うんだよね。 まず、主人公がクールでカッコいいという時点で少しおかしい。 普通、サンライズ系のアニメなら主人公は思春期の少年で、何かにつけ葛藤しちゃうタイプでしょ。 でも「ボトムズ」の主人公・キリコはほぼ葛藤せず、人を殺すことにも何ら躊躇しない。 物語の序盤から、既に完成されたプロフェッショナルの傭兵。 決して、主人公の成長譚じゃないんだ

    • あのアカデミー賞監督が作った実写版「ドラえもん」

      今回は、今年の米アカデミー賞で邦画・アジア映画史上初の視覚効果賞受賞した山崎貴監督について少し書いてみたい。 この人は昔からVFX映画監督として、かなり有名である。 彼が一気に脚光を浴びたのは、「ALWAYS三丁目の夕日」の実写化からだと思う。 山崎さんって、私の中では「実写化のプロ」というイメージなんだよね。 彼の実写化した企画をざっと挙げれば、 ・三丁目の夕日(ALWAYS三丁目の夕日シリーズ)2005年 ・クレヨンしんちゃん(BALLAD名もなき恋のうた)2009年

      • モビルスーツ好きなら必見!「ドラえもん のび太と鉄人兵団」

        今回は、劇場版「ドラえもん」シリーズを取り上げてみたい。 この「ドラえもん」については、世代によって評価の温度差があるんだよね。 小さなお子さんをもつ若いお父さんお母さん(30~40代?)は、いまどきの「ドラえもん」の凄さをよく分かってると思う。 ここ最近はTVシリーズがなく、【ドラえもん=劇場版】という構図になっているので、これを見てる人は ・劇場に行く子供 ・劇場で子供に同伴している親 に限られてるわけよ。 それ以外の人たちは、かつて自分が子供の頃に見てたTV版「ドラえも

        • 「MASTERキートン」アニメ化の直後、原作絶版の謎

          今回は、「MASTERキートン」について書いてみたい。 この作品は「20世紀少年」や「MONSTER」と並ぶ浦沢直樹先生の代表作のひとつだが、その特徴は長編ながらも1話完結スタイルをとってるところにある。 こういうの、漫画家としては描くのが凄く難しいと思うんだよね。 皆さんは短編と長編、描くのはどっちが難しいと思う? 私は、短編の方が難しいと思うんだ。 えぇっ、逆だろ、と思う人は多いだろうけど、創作経験のある方なら多少はご理解いただけると思う。 長編は足し算で、短編は引き算

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          「響け!ユーフォニアム」男には理解しにくい、女子の世界観

          皆さんは、「響け!ユーフォニアム3」見てますか? この作品は皆さんもご存じのように、武田綾乃さんが書いた小説のアニメ化である。 「ユーフォニアム」を書いたのは、彼女がまだ学生の頃だったらしい。 早熟の天才かよ? あと武田さんって、めっちゃ美人なんだよね。 彼女は小~中学に吹奏楽をやっていて、高校は文芸部だったらしい。 ちなみに、高校は京都でも屈指(偏差値70以上)の進学校である。 才色兼備・・。 彼女の表情を見てると分かるが、この人は絶対に陰キャじゃないよね。 むしろ、本人

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          原恵一監督の恐るべき作家性について考える

          皆さんは、「クレヨンしんちゃん」の映画を見たことはありますか? 多分、日本国民の半数以上が一度は見たことがあると思う。 というのも、「泣けるアニメ」として必ずといっていいほど挙げられるのが「クレヨンしんちゃん」だからだ。 また映画は、たとえテレビシリーズを見てなくとも全く問題なく視聴できる内容となってるので、非常に便利がいい。 じゃ、ここで某サイトが発表した 「クレヨンしんちゃん映画人気ランキング」 その投票結果をご紹介したい。 クレヨンしんちゃん映画人気ランキング最新版【

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          「MONSTER」結局、怪物とは誰のことを指していたのか?

          今回は、アニメ「MONSTER」について書きたい。 これの原作は、言わずと知れた浦沢直樹先生の代表作のひとつ。 私はリアルタイムにビッグコミックオリジナルの連載を読んでたんだけど、実をいうと、途中でしんどくなって離脱しちゃったんだよね・・。 うん、この漫画は単行本で一気に読むなら話はまた別にせよ、正直連載時はストーリーが遅々として進まず、地味で冗長で、きっと私だけじゃなく途中で脱落した人は案外多かったんじゃないの? 率直にいえば、この話、週刊誌の連載という媒体にフィットしてな

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          なぜ、「サザエさん」は劇場版が制作されないのか?

          皆さんは、海外ドラマとか見るタイプですか? 私はまぁまぁ見る方なんだが、米国の海外ドラマは 「1話完結がベースだが、それとは別に幹となる大きなストーリーがあり、それがシーズンをまたいで続いていく」 という形態が多い。 このてのやつは、「CSI」「ER」など長寿シリーズの王道である。 また、1話完結の形態をとらない「ゲームオブスローンズ」「ウォーキングデッド」「LOST」のような形態もあるにせよ、基本、こういう連続系は局がリスキーな企画だとして、二の足を踏みがちなんだそうだ。

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          「地獄少女」閻魔あいは、なぜ藁人形を渡すのか?

          今回は、「地獄少女」について書いてみたい。 このシリーズの初回放送は、2005年。 ほぼ同じぐらいの時期に、深夜ドラマ「トリハダ」というのも地味に人気があったよね。 一応どちらもホラーなんだが、幽霊よりも人間の方がよっぽど怖い、というテーマが共通している。 微妙に、人間不信になりそうなホラー。 なぜ、こんなタチの悪いものが流行り始めたのかというと、やはりネットの浸透が大きかったと思う。 その頃に「2ちゃんねる」が爆発的人気となったところまではよかったんだけど、そこで我々が目に

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          「ひぐらしのなく頃に」ここから鬱がエンタメになった

          今回は、アニメ「ひぐらしのなく頃に」について書いてみたい。 2020年には「業」、2021年には「卒」という新編が制作されたが、私の中で「ひぐらし」といえば2006年、2007年の原典である。 これを初めて見た時の衝撃は凄かったな~。 えっ、こんなの地上波で放送していいの?と思ったもん。 実際、このアニメの影響だったかはともかく、これの内容と酷似した殺人がどこかで本当に起きたらしく、一部の放送局が「ひぐらし」放送を自粛したらしいね。 怖い怖い・・。 思えば、これが放送された

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          「名探偵コナン」メインヒロイン、不人気の理由を考察する

          今回は、「名探偵コナン」について書きたい。 私は「コナン」ファンではあるが、最近はアニメオリジナル回のクオリティが落ちてるようにも思えて、原作準拠回のみをピックアップして見るようにしている。 すると半分以上がアニオリだから、驚くほど見る回が減っちゃうんだよね。 というか、ここの制作スタッフは「コナン」みたいなミステリーのアニオリをあれほど大量に作るって、めっちゃ大変なんじゃない? 一般的なアニメならまだしも、ミステリーは事件のトリックをイチから考案しなくちゃならんのでしょ?

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          実写ドラマ⇔アニメの壁の崩壊を感じさせた4作品

          近年の傾向として、映画・テレビドラマなど実写畑の脚本家がアニメに参入してくる傾向が見える。 まず、その前に「脚本家」というのはやや知名度が怪しいので、某サイトの集計した【有名な脚本家人気ランキング】をここで示しておきたい。 有名な脚本家人気ランキング2024年版【1位】 三谷幸喜 【2位】 宮藤官九郎 【3位】 バカリズム 【4位】 北川悦吏子 【5位】 坂元裕二 【6位】 古沢良太 【7位】 福田靖 【8位】 岡田惠和 【9位】 野木亜紀子 【10位】 八津弘幸 なるほ

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          「冴えない彼女の育てかた」なぜ加藤恵に破壊力があるのか?

          世の中には、「アニメが苦手」という人が一定数いるものである。 私の知り合いの中にもそういう人がいるんだが、よくよく話を聞いてみるとどうやらアニメならではキャラクター属性に嫌悪感があるっぽい。 それって一体何なのかというと、最も分かりやすいところでいえばツンデレだったりするわけよ。 アニメファンの私からすれば「そんな基礎的な部分でつまずかれても・・」と思うところなんだが、知人いわく「現実には、あんな人間おらんやろ?」ということらしい。 なるほど。 ちなみにだけど、「ツンデレ」と

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          かつて石原立也監督が犯した、ふたつの失敗

          「響け!ユーフォニアム3」が絶賛放送中である。 例の事件以来、やはりというべきか、京アニは寡作な会社になってしまった。 もともと、量産するよりはひとつひとつ丁寧に作っていくタイプだったが、その傾向がより顕著になった感じ。 正直いうと、主力の山田尚子さんが離れたこともあり、少し心配している。 そうはいっても、この会社は石原立也監督がいる限り、大きく崩れることはないんだろうけどね。 思えば京アニ作品の監督は、石原さんが務めることが多い。 その作品群をざっと挙げると、 ・涼宮ハル

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          ラムちゃんが、諸星あたるに愛想をつかさない理由

          特に見ようと思って意識してるわけでもないのに、「ついつい見ちゃう」という妙に吸引力あるアニメがひとつある。 私にとって、それが「うる星やつら」だ。 これ面白いか?と聞かれれば、う~ん、どうだろう? あまり面白いか面白くないかは問題じゃなく、ただラムちゃんが見たいのだ。 改めて思うが、ラムちゃんの魅力は凄い! そのビジュアルというより、その性格が異様なほど魅力的である。 彼女の性格のマイナスポイントとして「嫉妬深い」というのがあるが、でも不思議なことに、彼女には「重い女」という

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          「魔法少女まどか☆マギカ」は、なぜこれほど評価が高いのか?

          今回は、「魔法少女まどか☆マギカ」について書いてみたい。 まぁ、これは言わずと知れた名作。 アニメファンなら、見てない人の方が少ないだろう。 新房昭之+虚淵玄+梶浦由記の化学反応。 おそらく、この作品の発想の出発点は意外と単純なもので、 「魔法少女と魔女って、どこがどう違うの?」 というものだったと思う。 まず、ひとつのイメージとして、魔法少女というのは「セーラームーン」や「プリキュア」に代表されるように、正義の執行、および救済を目的とした天使のような存在である。 「少女」と

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