見出し画像

骨盤の歪みが気になるあなたに

「骨盤」が歪んでいるのが気になるから...
そう口にする人が多いのですが、果たして、骨盤って歪むんでしょうか?
形が変わるの?それとも、どこかの関節がぐちゃっとなっちゃったりするわけ?そもそも、骨盤って、どんな役割をしているの?

健康情報があふれる現代において、その本質を自分で掴むって難しい側面もありますよね。
今日は、健康になりたいし、健康的なライフスタイルは意識しているけど、解剖学とか、生理学、骨盤の構造なんて言われても難しそうでわからない...って方に向けて、この記事を書きますね。

そもそも骨盤って、どうして重要なの?

骨盤そのものも、もちろん重要な役割を果たしていますが、みんなが気になる症状に関わる部分は「骨盤底筋群」が影響する部分であるのだと思います。

尿もれ・子宮脱・膣のゆるみ・O脚・下半身太り・下腹ぽっこりなど体型の変化...

読んでいるだけで辛くなってしまうような症状がズラリ。
骨盤底筋群というのは、多くの女性を悩ませるよくある症状から、人に言えないプライベートな悩みまで、数多くの不定愁訴の原因となりうると言われています。
そんな重要なことなのだったら、義務教育の保健体育の授業で習いたかったと思いますよね... 私もそう思いました。
高校2年生の頃、子宮内膜症で腰部椎間板ヘルニアという病気を抱えていた私にとって、なぜもっと早く教えてくれなかったんだろうと思いました。
その病気をきっかけにして、整形外科や婦人科にも通院していましたが、それだけでは良くならなかったため、ヨガをはじめとする様々なボディワークの学びや治療を受ける中で、カラダについて学ぶことに。

骨盤底筋群はなぜゆるむのか?

私が16歳の頃、子宮内膜症は、性感染症かのように扱われている側面があり、性体験のない人はかからない病気だと、当時、医師に言われました。
(今はそんなこと言われないと思います)
また、骨盤底筋群も、性体験や妊娠・出産によって、切れたり緩んだりするものだと、多くの人が思っています。
出産しなければ緩まないと思われている方も。
そんなことはないのです。それだけではない。

骨盤底筋群がゆるむ原因は、ずばり、姿勢です。
日々の姿勢や動きの癖が、蓄積して、今の体をつくります。
姿勢が悪かったり、生活習慣に問題を抱えていれば、妊娠や出産の経験がなくても、骨盤底筋群だけではなく、深層筋をはじめ、全身の筋肉のバランスが損なわれてしまうのです。
元々、貧弱な体つきで、筋力もなく、それなのに身長ばかり伸びて、運動をするよりも本を読んでいる方が好きだった私は、自分の体を支えることすらできず、いつも何かに寄りかかっていました。
性格は、決して暗くはなかったのですが、体力もあまりなくて、学校から帰宅すると、ソファにもたれて、そのまま寝てしまうことも、しばしば。
そんな私が、膝や足首、腰を痛めるのは、時間の問題だったんだなと、今ならわかります。

骨盤底筋群に与えられた使命

骨盤底は、体幹の基底部として、内臓を支えるという役割と、膀胱や膣、肛門といった器官の開閉を助ける働きをしています。
だから、骨盤底がゆるんだり、機能低下を起こすと、便秘になったり、内臓が下垂して消化不良になったり、子宮や卵巣の働きに影響を与えたりするのです。
骨盤底が適切に機能しているかどうかは、骨盤内にある臓器の働きには、とても大きな影響を与えるということです。

骨盤を構成する仙骨と、腸骨を繋ぐ関節を仙腸関節という

骨盤の真ん中、お尻の中央に位置するのが「仙骨」ちょうど手のひらよりちょっと大きいくらいの大きさです。
両側に迫り出す大きな骨が「腸骨」と言います。よくみんなが腰に手を当てるときに、ひっかけてるところですね。
そして、その「仙骨」と「腸骨」をつなぐのが「仙腸関節」と言います。

私の骨盤の歪みの大部分は、ここ、仙腸関節にありました。

仙腸関節が歪むと、スカートがぐるぐる回ってしまったり、足の向きが変だったり、歩き方がおかしかったり、かけっこが遅かったりする人が多いと思います。私はそれに加え、冷え性で、便秘で、生理痛が重くて、足がむくみやすくてパンパンでした。
仙腸関節の歪みに気づいたのは、ある「動き」を行ったときに、私だけ不自然で、できなくて、分かったのです。

解決の糸口は「お尻歩き」

その動きとは...
お尻歩きでした。
「え?そんな簡単な動きもできなかったの?」という声が聞こえてきそうですが、いまだ、理想とする動きには程遠いくらい、まだまだ硬い部分があるくらいです。
つまり、お尻歩きは、非常に深いのです。
そんなに簡単ではありません。
YouTubeを貼っておくので、毎日練習しましょう。

目指すは、黒豹の仙腸関節。

まず、みなさま、動物園に行って、パンサーとか、足の速い動物の仙腸関節を眺めてみましょう。
そして、もしレースをしたら確実にパンサーには敵わないだろう、象とか、熊とか、セイウチとか、そういう動物の仙腸関節も眺めましょう。

何が違うのか...
そう、全く違うことに気づくでしょう。

パンサーの仙腸関節は、まるで滑るように滑らかに、前輪と後輪が呼応するように動き、さらに、体幹のうねりとしなりを観察することができます。
たとえゆっくり動いていても、そのしなやかさに、うっとりすることは間違いなし。

一方、足の遅い動物は、仙腸関節がほとんど動いていることも観察できないものまでいます。
あー、こいつは、足の速さで勝負してこなかったんだなとわかるはずです。

そこで、私は、どっちの動物に近いのだろうと考えるのです。もちろん、パンサーには程遠いわけで。
そこを鍛えることが、動物としてより質の高い運動を獲得するのだということがわかります。

馬だったり、鹿だったり、爽快に草原を駆け抜ける動物も、仙腸関節の動きが悪い奴なんていません。
お尻が垂れているやつも、便秘のやつもいないでしょう。
出産だって、瞬く間に終えられるし、生理痛に苦しんでいるなんて話も聞きません。

つまり、人間であるが故に、起こっている症状だということです。

姿勢だって、四つ足の動物たちは、日常、お腹を上にして休むこともないし、骨盤底が内臓を支える必要もなく、内臓の重さは、腹壁が支えています。人間が二足歩行になったことが、骨盤底に負担をかけているということが言えるのです。

わたし、骨盤が歪んでいる?緩んでるかも?と気になる方は

でも、私たちは二足歩行を止めるわけにもいかないので、必要な役目を果たす「骨盤底筋群」を手に入れるしかないんです。
そこでお勧めしたいのがケーゲル体操です。
YouTubeでやり方を説明していますので、まずは、よく観て練習してください。

骨盤の歪みを整える方法は、まだまだたくさんあります。
続きは、また書きますね。



骨盤調整ヨガを学びたいという方は、こちらへ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?