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ハラを割って話そう

わごいちに来た人に「あなたの一番の悩みは?」と尋ねる。整体とは何かを変えること、実現することだから、その人が「本当に願っていること」を確かめるのはとても重要なのだ。

多くの人は一番奥底の本音は言わない。本音を他人に話してバカにされたり、わかってもらえなかったり、軽く扱われたりすると傷つくから。だから一番の本音を隠して、3番目、5番目の悩みや願いを語る。

しかしそれでは一番の核心の悩みは、封印されたままになってしまう。

「ハラを割る」という言葉がある。これはとても面白い日本人ならでは感性だ。似た意味をもつ言葉に「心の底から」というものもある。確かに似てはいるが実は決定的に違う、とも思う。

直立歩行を始めたヒトの思考は、上から下に深まっていく。頭で考え、心で感じる。しかしその人の本質を知るにはもっと下に行かなくてはならない。心の底を破ったところにあるもの、それがハラの世界になる。そんなハラを意識して生きている人は、そう多くないんじゃないかな。

私たちは普段ほとんど頭と心の働きだけで考え感じ、行動を決定している。思考や意思決定に「ハラ」が参加していない。だから「頑張ったのに。一生懸命考えたのに。なぜこんなことに・・・」「私にとって本当の幸せとはなんだろう・・・」ということが良く起こる。

それはハラが不在なのだ。

とは言え「ハラを割る」というのは意外に難しい。誰も本能的に自分のハラは隠そうとする。(でも人のハラのうちは知りたかったりする)

わごいちでは私たちがそんなハラ割りの手助けをすることができるが、ここにいる人にはそうもいかないので、まず私がハラを割る挑戦をしてみようと思う。
正直言うと誰が読んでるかもわからない環境でハラを割るのは困難極まりないと思う。だからうまくいくかはわからないけれどハラを割ってみようと思う。

ハラを割ることで、どんな変化が生まれるか、何が起こるか、公開実験をしてみよう。

三宅弘晃

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