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会心の施術

これまで何千?何万回?整体施術をしてきただろう。

その中には「会心の施術」もあれば、「空振りの施術」もある。その中間の「まずまずの施術」というものもある。

受け手のお客さんは、こちらとはまた違う感触をもつ。こちらが会心と思っても不納得だったり、逆もあったり。
人の評価とはなかなかに難しく面白い。

しかし年月をかけ、経験を積み、技術を磨いていくと、だんだんと「空振り」の率は減ってくる。「まずまず」の質がベースアップし、それに比例して「会心」率も上ってくる。
そしてお客さんの評価もこちらの感触に近づいてくる。

まさに「努力は人を裏切らない」ということを年々感じる。職人仕事の醍醐味かもしれない。

夏のわごいちの縁側

とは言え修行にゴールはない。

こちらが「まさに会心の施術」と思ってもお客さんに響かないこともある。今でもある。私でもある。
だからまだまだと思うことができる。まだまだ修行を重ねなくてはと意欲を保つことができる。

しかし今どき、本当の修行をしている整体師はあまりいないように見える。まずまずの努力では「まずまずの施術」が上限になってしまうから、「会心の施術」がなかなかでない。当然お客さんもつかない。

回数券や割引などしなくていい。しないほうがいい。SNSもほどほどでいい。来院を促すLINEや電話など持ってのほかだろう。
そんなことに時間とエネルギーを使うくらいなら、本当の修行を今すぐにでも始めるべきだ。そして続けていくことだ。

私には整体界全体のレベルはまだまだ低く思える。皆がそれに気が付いていないだけなのだ。
だからこそ本当の修行を経て「会心の施術」をコンスタントに出せるようになれば、周りとはレベルの違う整体師となり、お客さんは自ずとついてくる。

会心の施術をし、結果を出す。整体はこれしかないだろう。

三宅弘晃

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