見出し画像

整体を変えよう

「本物に触れること」の重要性は古くから語られる。「一流に触れる大事さ」もよく言われる。社会の成功者たちはそれをよく知っている。

端的に言えば五千円の寿司を10回食べるなら五万円の寿司を1回食べる方が価値があるだろう。一流の寿司職人になりたいのならば。

私がずっと目指してきた職人、宮大工の西岡常一さんは最後まで若い職人達に「本当の宮大工仕事」を教え続けた。胃がんの手術をしてもまた現場に戻り、薬師寺再建の指揮をとり後進に本物の技を伝えようとされてきた。

そんな当代第一人者である西岡常一さんの元には各地から若い大工たちが集い技と心と体を磨いたと言う。
技の伝承とはまさにこれだと思う。

~整体はもっとできる。整体には可能性がある。ただその可能性に触れていないだけだ~

あかつき整体カレッジ公式サイト

整体の世界はまだまだだ。それも仕方がないだろう。宮大工の世界はこつこつと積み上げた千年の伝統がある。なにより神仏へお仕えするという気持ちで仕事をしているところが今どきの整体と決定的に違う。

ざっと整体学校やセミナーを見渡す。指導者の顔を見てみる。そこに命に向き合う心は感じない。お金、ビジネス、知名度、そんなものばかりを追いかけていると本当の整体からどんどん離れていく。

私は本当の整体を手につかみたかった。それは<わごいち>で一つの形になった。
あとはこの手の中にある本当の整体を伝えていきたく思う。命に向き合う整体。命の可能性を引き出す整体。決して簡単ではないが、そこに挑む才能たちに伝えてみようと思う。

ずっと目指してきた西岡常一の背中。どこまで迫れるか。
さあ、そろそろ整体を変えよう。


三宅弘晃


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?