中川ヨウ

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中川ヨウです。ジャズを核とした音楽評論/研究をしています。日々拡張するJazzの動き。LiveやNew Albumについて書きながら、拡張するJazzの動きを皆さんと見ていけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします🌈

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  • Jazz Moves On!

    中川ヨウです。ジャズを核とした音楽評論/研究をしています。日々拡張するJazzの動き。LiveやNew Albumについて書きながら、拡張するJazzの動きを皆さんと見ていけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします🌈

最近の記事

JAMES TAYLOR 東京ガーデンシアター Live Report

2024.4.6 James Taylorの歌に慰撫され、肩をそっと抱いてもらったようなコンサートでした。 素晴らしい女性のシンガー・ソングライターたちが台頭した時代にあって、Jamesさんの歌声は誰よりも優しく、繊細で傷つきやすく、だからやはり傷つきやすかった私のレコードラックにはなくてはならないものでした。

    • Pat Metheny新作完成‼️

      パット・メセニー #PatMetheny の新作 "Moon Dial" が完成しました🙌🙌 来日公演でも披露した、ナイロン弦のバリトン・ギターによるアルバムです。 1曲発表になりました。どうぞお聴き下さい! 素晴らしい音色ですね‼️ アルバムは13曲入りで、7月26日に欧米リリースの予定。日本盤に関してはこれから進めて、またお知らせします〜 Moon Dial 1. Moon Dial 2. La Crosse 3. You're Everything 4. Her

      • パット・メセニー 新たなスタートラインに立った日本の旅 / 日本ツアー レポート+インタビュー

        パット・メセニー、5年ぶりの来日だった。2024年1月14日、札幌のhitaru公演をスタートに、新潟、群馬、愛知、大阪、岩手、東京で行われたソロ公演。そして、ブルーノート東京だけで行われた、ロン・カーターを迎えたトリオ公演。2月4日のブルーノート東京ソロ公演までの長きにわたって行われた日本ツアーの模様を、ご本人のインタビューを含めてお伝えする。 1月14日の初日を拝聴しに、筆者はhitaru (札幌文化芸術劇場)へ向かった。パット・メセニー自身、今回の日本ツアーに賭ける想

        • 秋吉敏子さんドキュメンタリー番組On Air

          アメリカでジャズの殿堂入りを果たした穐吉敏子さん、94歳。 殿堂入り記念公演の舞台裏や、日本のソロツアーに密着した番組が明日On Airされます‼️ ドキュメンタリー『Long Yellow Road ジャズ伝説・穐吉敏子の94年』が、 NHK BS4Kで 3月16日放送。 私も一瞬、お手伝い出演しています。 ぜひ、ご覧下さい♪♪

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          さだまさし 50周年コンサートツアー 第4夜

          2月28日は「さだまさし 50周年コンサートツアー 第4夜」でした。 さださんのことは、天才だと思ってきました。 分かりやすく、でも誰も考えつかなかった詩と、澄んだ歌声の素晴らしさ。 "東洋の吟遊詩人"、もしくは "現代の琵琶法師"でしょうか。 特にこの夜は「アンコールになる曲ばかりを集めてお送りします」とご本人が言う名曲が、バンド+ストリングス+コーラスと共に届けられました。 その予兆を告げる壮麗なオーヴァチュア。 このオーヴァチュアが、場を清めてくれたので、冒頭の

          さだまさし 50周年コンサートツアー 第4夜

          松原慎之介"Ace High"リリース記念Liveレポート

          2024.03.06 JZ Bratにおける【中川ヨウ produce Vol.65】として、 松原慎之介 デビュー・アルバム"Ace High" 発売記念Liveを開催いたしました。 松原慎之介さんほかメンバーは、育てて下さった鈴木央紹(ひさつぐ・ts)さんを除き、 皆さん20歳代の先鋭的な若手揃い‼️ 慎之介さんのアルバムがそうであったように、自身とメンバーのオリジナル曲を中心にステージが進みました。 J.コルトレーンも、W.ショーターも聴き込んだ上での松原さんの作

          松原慎之介"Ace High"リリース記念Liveレポート

          夢をシェア、テイラー・スフィフト

          「Taylor Swift | The Eras Tour」、 ご報告がとっても遅れましたが、約5年ぶりの来日が素晴らしかったです。 2月7日から10日まで、東京ドーム4日間の開催は、海外女性アーティストとして初の快挙でした。 コンサートの内容は、まさしくプロ中のプロ。 曲よし、歌よし、照明、構成、全てよし。 ゴージャスな夢のリクリエイトでした。 日本に来る前はグラミー賞授賞式のステージに立ち、ギリギリ間に合っての初日。 ドーム4日間コンサートの後は、シャワーはプライベ

          夢をシェア、テイラー・スフィフト

          オペラ『ニングル』を見て

          2024年2月11日、渡辺俊幸先生作曲のオペラ「ニングル」を拝見しました。 めぐろパーシモンホールでの3日間。 夢とファンタジーがあるコンポジションを、田中祐子マエストラが 東京フィルハーモニー交響楽団 を率いて現実のものに。 キャストも含めて、素晴らしい一体感を生み出しての「ニングル」でした。 このオペラ『ニングル』の原作は、倉本聰氏。 富良野の森に棲む体長20cmほどの原住民、ニングルは200年を生き、現存していた彼らから、倉本氏は森の大切さを教えてもらったと言います

          オペラ『ニングル』を見て

          RIP小澤征爾氏

          巨星墜つ 指揮者の小澤征爾さんが旅立たれました  享年88 戦後日本のクラシック界を牽引されました asahi.com/articles/ASS29… お人柄の気さくさで敬愛され、 魂を込めた音楽・音楽教育は、いつまでも素晴らしい影響を残すことでしょう あの笑顔、あの情熱を決して忘れません Rest in Peace and Power 🙏💚🙏

          RIP小澤征爾氏

          近年の Pat Metheny (3)

           パット・メセニーが鮮烈にアルバム・デビューを飾ったのは、1975年、ECMより発表された『ブライト・サイズ・ライフ』でだった。ベースに朋友だったジャコ・パストリアスを迎え、パットは6弦と12弦のギターを使い分け、自身の音楽を披露した。 1977年に発表された第2作『ウォーター・カラーズ』でライル・メイズ(pf)という最高の音楽パートナーを得、翌年パット・メセニー・グループ(以下PMG)の第1作である『想い出のサンロレンツォ』をリリース。PMGの音楽性の高さは、そのシンフォ

          近年の Pat Metheny (3)

          パット・メセニー Solo Tour完走

          PAT METHENY 【Dream Box Solo Tour 】 完走しました🏃🏼‍♂️ https://www.bluenote.co.jp/jp/lp/pat-metheny-2024/ ◆1.14 sun.  札幌文化芸術劇場 hitaru 5年ぶりの来日公演は、札幌からスタート。 大きく美しいホール、hitaruが4階までfull houseとなりました! 私も初日を聴きたくて、札幌で熱く静かに燃えました。 ◆1.16 tue.  りゅーとぴあ 新潟市民芸

          パット・メセニー Solo Tour完走

          Japan Tour 2024初日を終えて 〜近年の Pat Metheny (2)〜

          素晴らしかった! 凄かった! パット・メセニー「Dream Box Solo Tour」初日を札幌文化芸術劇場 hitaruで拝聴してきた。  そのhitaruが、4階までフルハウス。開館以来始めてのことだと、劇場のスタッフが興奮気味に言った。  インターミッションを挟まず、たっぷり2時間。アンコールに4回応えたソロ・コンサート。「なんて、優しい音色をしているんだろう」というのが、5年ぶりにパットのギターを生演奏で聴いた最初の印象だった。オープナーの〈フェイズ・ダンス〉

          Japan Tour 2024初日を終えて 〜近年の Pat Metheny (2)〜

          近年の Pat Metheny (1)

           パット・メセニーの近年の音楽活動には、"預言者的な" 側面が現れていると感じている。これは、あくまで私的な印象なのだが、オーケストラと共演し、世界の混迷と救いを表現したオーケストラとの共演作『From This Place』(2020年2月リリース)を発表したことで、私の見立ては確信へと変わった。タイミング的に、コロナ禍が始まったときである。音楽が表現するアメリカ、そして世界の分断への警鐘に、大きく動かされた作品だった。  元来、芸術は時代の空気を先取りして読み、一般の人

          近年の Pat Metheny (1)

          Rest in peace and power 八代亜紀さん

          八代亜紀さんの訃報を、悲しみと共に聞きました。  享年73。 八代さんの所属事務所によると「2023年9月に膠原病の一種であり指定難病である抗 MDA5 抗体陽性皮膚筋炎と急速進行性間質性肺炎を発症し療養を続けていた」そうですが、容態が急変し、昨年12月30日に旅立たれたそうです。 八代亜紀さんと接点が出来たのは、彼女が60歳を過ぎて、もともとお好きだったスタンダード・ジャズを再び歌うようになってから。 亜紀さんが、あの可愛い喋り方で話してくれました。 「私ね、ジュ

          Rest in peace and power 八代亜紀さん

          山田穣クァルテットLive Report

          2023.12.26 @御茶ノ水NARU #山田穣(as,ss) #松本茜(p) #楠井五月(b) #海野俊輔(ds) 山田穣クァルテットのツアー・ファイナル、素晴らしかった‼️ 明瞭なサキソフォーンの音色。 アルトもソプラノも、伝えたいことが明確にあるから、ハートを直撃します。 ブルーズ、Up tempoの"Summer Time"も、涙なくしては聴けないバラードも、深く心に刻まれました。 美しい音楽を毎回生むのは、大変な仕事です。 穣さんが当日午後から体調を崩して

          山田穣クァルテットLive Report

          上原ひろみ“Sonicwonderland” Live Report

          2023.12.21 凄かった、凄かった! テクニックも極上ですが、愛に溢れていました❣️ 上原ひろみさん Hiromi’s Sonicwonder JAPAN TOUR 2023 “Sonicwonderland” @ 満席の国際フォーラム ホールA❗️ 何という、素晴らしいバンドでしょう😍👍 超絶テクより、優しさが聞こえてくるなんて。 プログレJazzの進化形から、 ひろみメロディを聴かせる曲まで。 大きな会場がPit Innみたいに一つになって、少しずつ熱を帯び

          上原ひろみ“Sonicwonderland” Live Report