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データセンターで重要な海底ケーブルはどこに? デジタル田園都市スーパーハイウェイとは?

関連記事はこちらです。

今まで地域でのデータセンターの誘致によるビジネス開発について議論をしてきました。

データセンターの誘致における場所の選定にはいくつかのポイントがあり、よく出てくるのが海底ケーブルの立ち上げ場所の近くである、ということです。

ではそもそもどこに海底ケーブルはつながっているのでしょうか?

まとめ

  • 海底ケーブルの情報は SubMarine Cable Mapで確認できる

  • 今後、日本政府が進めている「デジタル田園都市スーパーハイウェイ」でも特に国内の海底ケーブルが追加される(瀬戸内海も強化?)


海底ケーブルとは?

そもそも海底ケーブルはどんなものなのでしょうか?以下のサイトを参考に紹介してみます。

本当に海底に太いケーブルを置いているというのが現状です。安全保障上も海底ケーブルを他の国が切ってしまわないか、という懸念もあるようです。その辺りも含め、島国である日本は複数の海底ケーブルで大陸と繋いでいます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230620/k10014104331000.html

どこに海底ケーブルは繋がっているの?

Submarine Cable mapで調べられます。

すぐにわかるように、北海道の石狩、仙台、東京名古屋あたり、と九州が中心です。太平洋側に偏っています。

https://www.submarinecablemap.com/

一本一本の海底ケーブルも冗長化されていますが、日本全土で見た場合は、そこまで冗長化されていないことがわかります。

日本国内はいわゆるNTTなどの光ファイバーが通っていますが、大元の海底ケーブルが切れてしまっては大変ですね。

今までであればデータセンターもこの海底ケーブルの場所を目指して建設されやすかったですが、少し事情も変わってくるようです。それが、デジタル田園都市スーパーハイウェイです。


デジタル田園都市スーパーハイウェイ

先ほど述べたように、海底ケーブルは悪意ある人によって切られたり、故障どによってな繋がらなくなる可能性があります。その上で、以下のような懸念があります。

 「日本を取り巻く海底ケーブルが、安全保障上の観点も含め、分散した陸揚げ局をへて世界といつでも繋がるグローバルインフラとなっているのか」

https://ascii.jp/limit/group/ida/elem/000/004/077/4077718/

確かにもっともで特にネット社会になってきた今では最重要なインフラと考えてもよいのかもしれません。総務省から情報通信白書でも以下のように記述されています。

我が国では、現在、データセンターの約6割が首都圏に集中している。また、国内海底ケーブルは、主に太平洋側に敷設され、日本海側が未整備(ミッシングリンク)となっており、海底ケーブルの陸揚げ拠点は、房総半島や志摩半島に集中している。このように、データセンターや海底ケーブルの陸揚局が特定地域に集中している状況においては、大規模災害が首都圏で発生した場合、全国規模で通信環境に多大な影響が生じる可能性がある。

データセンターや海底ケーブルの重要性を踏まえ、我が国では、現在、これらの立地の分散化が進められている。総務省では、2023年4月に公表した「デジタル田園都市国家インフラ整備計画(改訂版)」の中で、データセンターについては、経済産業省と連携して、10数か所の地方拠点を5年程度で整備する一方、東京圏・大阪圏における拠点化が進んでいる現状を踏まえ、当面は東京・大阪を補完・代替する第3・第4の中核拠点の整備を促進することとしている。

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/html/nd132130.html

その上で、データセンターや海底ケーブルを新設し以下のようにケーブル網を拡大していくようです。

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/html/nd132130.html

これがデジタル田園都市スーパーハイウェイです。
特に瀬戸内海側にも海底ケーブルが設置されるようである。

データセンターは福岡、大阪、東京、北海道が中核拠点となりそうである。


ケーブルを繋げば終わり?データセンターが地方分散していく世界

ここまででケーブルは分散したが、結局データセンターが分散しないとリスクヘッジにはならない。総務省の担当者のコメントが以下です。

計画ではデジタル田園都市スーパーハイウェイを3年程度で完成させるとしている。関氏は「日本海側の未整備地域での海底ケーブルの整備に対して令和3年度(2021年度)の基金を利用するため期限が5年間となり、基金を利用して整備する事業に関しては令和7年度(2025年度)までに完成させなければなりません」と説明する。

この7案件のデータセンター(北海道、福島県、京都府、大阪府、奈良県、島根県、福岡県)は将来的に10ヘクタール程度に拡張することを見込んでおり、それぞれの事業展開がほかの事業者の地方進出を促進し、十数カ所の地方拠点の整備を目指す。

https://www.pc-webzine.com/article/405

日本海側のデータセンターの確保をしながらも、瀬戸内側のデータセンターの拡大もなされるかもしれない。

整備イメージながら以下のように新規のDC拠点のイメージが図示されている。秋田・岩手と中国地方あたりの新規拠点が気になるところである。

https://www.pc-webzine.com/article/405

三原市で建設されるデータセンターも本件を見越したものかもしれない。瀬戸内の国内海底ケーブル経由での接続となるのだろうか。

今回三原市に建設される本郷産業団地は幾分、海岸からは遠いが地震などの影響は受けにくい。今後、三原市を中心としたデータセンター整備が拡大する可能性もあるかもしれない

google mapより

デジタル田園都市国家インフラ整備計画(改訂版)の全体像

こちらにもデータセンター整備の情報が入っていましたので共有します。中核拠点となった場所は固定資産税などで自治体も潤うことでしょう。

https://www.soumu.go.jp/main_content/000877889.pdf

まとめ

今回はデータセンターの建設に重要な海底ケーブルの位置の調べかたを紹介しました。submarine cable mapをベースに、今後整理されるデジタル田園都市スーパーハイウェイにも注目しながら、データセンターの建設の動向を見守りたい。

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