yo

心を整えたいお坊さん。元会社員。三児の母。日々の子育てや仏教・浄土真宗の学びノートを発…

yo

心を整えたいお坊さん。元会社員。三児の母。日々の子育てや仏教・浄土真宗の学びノートを発信します。

最近の記事

#46 浄土真宗の学びノート 天親菩薩

お坊さんとして勉強中の私が学んだことを書きます。 浄土真宗に興味あるよ!とか、 只今勉強中!という方、 隣に座ってる友達のノートを覗き込む感覚でお付き合いください。 今回は、七高僧のうちの、第二祖 天親菩薩についてです。 天親菩薩は、西暦400年頃、インドにお生まれになりました。 おなじみ正信偈にも、もちろん、書かれています。 三帖和讃にも天親菩薩について詠まれたものが10首出てきますね。 浄土論(願生偈) 天親菩薩は、「千部の論主」と言われるほど、沢山の書物を残され

    • #45 会社員からお坊さんになると決めたときの話

      今から10年以上前、私が会社員からお坊さんになると決めた時の話です。 1.会社員からお坊さんへ 大学院を卒業をしてから 一般企業に就職。 東京で営業の仕事をしていました。 27歳のとき、実家のお寺を継ぐと決め、お坊さんになりました。 しかも、三女ながらお寺の跡継ぎになったので、 この話をすると、「よくそんな決断しましたね」って言われます。 たいてい「なんか不思議なご縁で」って答えていたのですが、 ちょっと深掘りをしてみたいと思います。 2.決断した理由 親孝行しよう

      • #44 座禅体験で世界が広がった話

        先日、座禅体験に参加して(2回目)感じたことと、 外へ出てみて世界が広がった話を書きます。 そういえば、半年前、初めての座禅の感想を投稿していました。 前回よりもパワーアップしているはずです。 心の中を「眺めてみる」 座禅をやってみると、 自分の心と体がこんなにもコントロールできないものだ ということに気付きます。 心も体も「自分のもの」なのに。 たった5分ですら、姿勢は崩れるし、頭の中を空っぽにできない。 次から次へと、あらゆることが頭の中をめぐる。 「◯◯について

        • #43 子どもの幸せのために親ができること

          公立中の教育方針にモヤッとした話と、 親として子どもの幸せにどう関わるのか考えさせられた、 という話を書きます。 この春から長男が中学生になりました。 地元の公立中に入学したのですが、 学校に対して違和感を覚えることがあります。 「みんなと同じ」が最高という価値観 長男は発達に凸凹があり、 集団生活でみんなと同じようには出来ないことがあります。 担任の先生は表面上、理解して下さるように見える。 でも、結局は「みんなと同じ」を強制され、 同じ行動ができないと「浮いちゃいま

        #46 浄土真宗の学びノート 天親菩薩

        • #45 会社員からお坊さんになると決めたときの話

        • #44 座禅体験で世界が広がった話

        • #43 子どもの幸せのために親ができること

          #42 お寺で子ども向けイベントをやってみた

          先日、お寺で未就学児・小学生を対象にしたイベントを開催しました。 企画から運営まで、たくさんの学びがあったのでnoteにまとめます。 今回参加してくださった親子7組のお客さまのうち、 ほとんどがお寺とは無縁。 それでも、「お寺のことを子どもたちに知ってほしい」 という私の想いに共感して参加して下さいました。 企画から集客・運営まで、ほぼ私一人で担当し、 お寺にあるリソースで出来るので経費は数百円。 他のお寺でも再現できるように できるだけ具体的にまとめました。 イベント

          有料
          500

          #42 お寺で子ども向けイベントをやってみた

          #41 浄土真宗の学びノート 龍樹菩薩② 称名報恩

          今日はコテコテの浄土真宗のお話です。 浄土真宗に興味あるよ!という方、お付き合いください。 七高僧の第一祖 龍樹菩薩の教えのうち、 「称名報恩」についてです。 浄土真宗の根幹となる教えですね。 今日のテーマを一言で言うと、 「南無阿弥陀仏」を称えるのはどんな意味があるか。 念仏の位置づけについてです。 以前に龍樹菩薩①を書きました。 よろしければ、こちらからどうぞ。 念佛「南無阿弥陀仏」=ありがとう 「南無阿弥陀仏」の意味とは何でしょうか? シンプルに「ありがとう」

          #41 浄土真宗の学びノート 龍樹菩薩② 称名報恩

          #40 これからのお坊さんに必要なもの

          「ポッドキャストにゲスト出演してもらえませんか?」 と知り合いから依頼をいただきました。 「いや、私何も喋れないです・・・」とモゴモゴ言っていたのですが、 せっかくのチャンスをお受けすることにしました。 現役子育て世代のお父さん・お母さん向けに発信されていて、 教育のスペシャリスト石田勝紀先生と 毎回のゲストが対談する番組です。 お寺業界でしかお坊さん活動をしていない私にとって、 一般の方と仏教の話をするのは新しい挑戦でした。 想定していた以上に学びが多く、 これからの時

          #40 これからのお坊さんに必要なもの

          #39 跡継ぎの苦悩とキャリアを切り開くこと

          私はお寺に生まれ、三女ながら跡継ぎとなりました。 跡を継ぐということは、いろんな葛藤もあります。 自分の気持ちを抑えざるを得ないときもあるし、 周囲からのプレッシャーがしんどいときある。 それでも、自分の幸せを諦めずに追い求めてきたし、 これからもそうありたいです。 「跡継ぎ」という生き方について考えました。 家を継ぐことはネガティブなのか? いわゆる家父長制は少なくなった現代。 それでも「家を継ぐ」選択をする人は沢山います。 浄土真宗のほとんどの寺院は世襲制です。 私の

          #39 跡継ぎの苦悩とキャリアを切り開くこと

          #38 子どもの心をケアする

          「子どもの心はちゃんとケアが必要」と気付いた、 子育て最大のターニングポイントと 私自身が母親として大きく変化したことについて書きます。 専門家ではありませんが、 私が実際に感じたこと・やってみたことが いま悩まれているお父さんやお母さんの参考になれば嬉しいです。 苦しい日々の始まり 小3の終わり頃から、長男の心がとても荒れ始めました。 最初は「反抗期が始まったのかな」と捉えていましたが、 日ごとに悪化。 妹や弟に暴力的になったり、 感情を理性で抑えられなくなったり、 家

          #38 子どもの心をケアする

          #37 浄土真宗の学びノート 龍樹菩薩①難行と易行

          お坊さんとして勉強中の私が学んだことを書きます。 浄土真宗に興味あるよ!とか、 只今勉強中!という方、 隣に座ってる友達のノートを覗き込む感覚でお付き合いください。 前回は七高僧について書きました。 今回はその第一祖 龍樹菩薩についてです。 龍樹菩薩 西暦150年頃、南インドにお生まれになりました。 真宗ではお馴染み、正信偈のこの部分に龍樹菩薩が登場されます。 龍樹菩薩は広く教義を説かれたため、「八宗の祖師」と言われます。 つまり、浄土真宗だけでなく、 真言宗や天台

          #37 浄土真宗の学びノート 龍樹菩薩①難行と易行

          #36息子と語る煩悩(ぼんのう)の話

          息子(小6)に煩悩の話をしてみたら、 意外と真剣に聞いてくれました。 彼は発達に凸凹があり、特性の1つとして、 ネガティブな出来事や感情を切り替えることが苦手です。 私は嫌なことがあっても一晩寝ると忘れられるタイプですが、 息子はいつまでもそのことを引っ張ってしまいます。 少しでも軽い気持ちになってくれたらと思い、 煩悩の話をしてみました。 人間誰もが持っている煩悩のご紹介をしつつ、 どなたかの気持ちが軽くなるヒントになれば幸いです。 煩悩とは 煩悩は、108種類あると

          #36息子と語る煩悩(ぼんのう)の話

          #35 浄土真宗の学びノート 七高僧

          お坊さんとして勉強中の私が学んだことを書きます。 浄土真宗に興味あるよ!とか、 私もいま勉強してます!という方、 隣に座ってる友達のノートを覗き込む感覚でお付き合いください。 七高僧とは? 宗祖 親鸞聖人が選ばれたインド・中国・日本の7人の高僧。 浄土真宗の教義は、七高僧が説かれた教えが中心となっています。 ・龍樹菩薩 ・天親菩薩 ・曇鸞大師 ・道綽禅師 ・善導大師 ・源信僧都 ・法然上人 真宗寺院の御堂には七高僧の御影が掛けられていたり、 浄土真宗でお馴染み、『正信

          #35 浄土真宗の学びノート 七高僧

          #34 「迷惑をかけてはいけない」という呪縛

          「他人に迷惑をかけちゃいけない。」 確かにそうかもしれない。 でも、強く意識しすぎると、 生きにくいよねって話を書きます。 高齢になった義母 先日、夫の実家へ行ったときの話。 義母が「年取ったけど、迷惑だけはかけちゃいけないと思って」と言う。 年を重ねて、できないことが増え、 そのことが不安な様子でした。 義母は、「迷惑かけちゃいけない」という価値観が強く、 子どもたちにも、そうやって躾をしていました。 けれど、この考え方が自分にも向けられると、 とても自分自身を苦し

          #34 「迷惑をかけてはいけない」という呪縛

          #33 お経には何が書いてある?

          お経と言えば、お坊さん。 お坊さんと言えば、お経。 お寺でお経を聞いているとき、 「長っ!」と思ったことのある方、 ぜひこの記事をお読みください。 お経は、音程もリズムも一定なので、 聞いているのはとても退屈ですね。 「よく寝られる!」との噂もあります。 お経に書いてあることは? お経にはちゃんと意味があります。 お経とは、一言で言うと、お釈迦さまのご説法です。 今から約2500年前、 お釈迦さまのご説法は、口伝えでした。 お釈迦さまが亡くなられた後、 弟子たちが「文

          #33 お経には何が書いてある?

          #32 お寺と断捨離

          お寺は、とてもモノが多い。 でも、この1年で断捨離を進めました。 モノが減ると、とにかく快適。 年末の大掃除には間に合いませんでしたが、 断捨離オススメですよ~という記事を書きます。 お寺にモノが溜まりやすい理由お寺ってモノが多いんです。 なんでだろう?と考えて思いついたのは、この3つ。 ①引っ越ししない お寺は基本、数百年レベルで引っ越しをしません。 私自身は引っ越しの経験が何度もあるのでよく分かるのですが、 引っ越しは、不要なものを手放せる絶好の機会です。 ②広い

          #32 お寺と断捨離

          #31 突然の訃報から思うこと

          知人が急に亡くなられたことを知りました。 まだ50代。未だに受け止めきれません。 Facebookで訃報を知る その方のFacebookアカウントに 「●●が永眠致しました・・・葬儀は●月●日・・・」と 奥様が投稿されていました。 何かのイタズラかと思うほど混乱しましたが、 Facebookをこんな風にも使えるのかと、 複雑な気持ちになりました。 たしかにFacebookを使うと、 親交のあった人に広く早く知らせることができます。 友人や知人を大切にしていた彼らしさが感

          #31 突然の訃報から思うこと