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独立開業までのリアル〜副業から独立開業編〜

さて、ここまで【理学療法士1年目から転職編】【転職から副業編】と話を進めてきました。

今回は副業から独立開業編です。

前回のお話で独立開業への意思が固まったわけですが、ここからどう動こうかを考え始めました。

メンターとの出会いと方向性の確立

いきなり仕事を0にして独立するにはリスクがありすぎますし、本業を続けながら安いテナントを借りて店を作ってしまえば、人も来るのではないかと安易に考えていました。

そんな時に、前職の同期の同級生、つまり同じ理学療法士の方がコンサルタントとして活躍しているとの話を聞き、オンラインでの勉強会に参加してみました。

話を聞いてみると、独立開業するために必要なマインドや手順など必要なことは多々あり、単純にお金を払って店を作れば人が来るほど甘いものではないということを突き付けられました。

実際にこの方と話をして、自分の想いを聞いてもらい、独立開業に向けて相談したいと思ったので、勉強会の後に個別相談会の申し込みをしました。

個別相談会で改めて今の自分には運動指導の知識や技術だけでなく、経営における知識や技術も必要だと感じ、その方の下で半年間コンサルティングを受けることにしました。

これまたお金はたくさんかかりますので、理学療法士2年目くらいからコツコツ積み上げていたつみたてNISAを崩して、未来のための貯蓄でなく投資をすることを決意しました。

コンサルティングの開始と想いの整理

コンサルティングが始まると、改めてまずは自分自身を見直して、なぜこの事業をやりたいのか?自分はどんな生活を望んでいるのか?などを分析しました。

実際、私はそこまで大金持ちになりたいとか高級な生活をしたいという願望もなく、普通にスーパーに行って値段を気にし過ぎず、週1〜2くらいは牛肉が食べたいくらいの生活を望んでいました。

しかし、普通の理学療法士の給与のままでは、スーパーに行っても値段はどうしても気にしてしまうので、それよりも給与は上がるような働き方にしなければならないという考えになりました。

結婚もして、これから子供もできる可能性があり、今よりもっとお金が必要になるはずなので、雇われでもらえる金額の1.5〜2倍程度あれば理想の生活はできるかなと計算しました。

また、自分はこの事業を通して、身体の痛みや不調があり、整形外科や整体に行っても痛みを改善できなかった方のサポートや、薬や注射、手術などに頼らず、自分自身で運動を行うことで状態を改善できるということを伝えていきたいという気持ちがありました。

これまで整形外科クリニックで勤務している中で、手術をしたことによって十分な結果を得られなかった方も多く経験してきました。

手術をするよりも前にもっと必要なことがあったはずですが、整形外科クリニックのような短時間で高回転の環境では十分に患者様に実施し伝えることができていませんでした。

そのため、十分に時間をかけて本当に必要な運動ができる場所を作りたいと思い、ピラティスであれば症状の改善や予防ができるはずだと可能性を感じたため、痛みや症状改善特化型のピラティススタジオを作ることにしました。

今、働き盛りの方や、痛みは抱えているけど手術をしていないような方は、適切な運動を行うことで将来的な痛みの予防や、現在の症状の改善ができるはずです。

その大切さを、自分のスタジオから広げていきたいという想いが自分の中にはありました。

数々の苦悩を乗り越え念願のスタジオ完成

コンサルティングで自分の想いの整理や、経営において必要な考え方を学び、店舗を構える前から数々の準備を行ってきました。

店舗を構えてしまってから集客を行うと、人が来なかったとしても固定費がかかってしまうため、初めは業務委託先のスタジオにお願いをして、スタジオをレンタルさせてもらいました。

自分でウェブサイトの作成も行い、InstagramなどのSNSでの発信や広告を回したりしながら集客を行ってきました。

なかなか思うように人が集まらないこともありましたが、少しずつお客様も増えてきて、本業の理学療法士としての月の収入を超えるようになってきました。

ウェブサイトや広告の修正とテストを繰り返して、集客の再現性を高めていきながら、いよいよ自身の店舗の準備に取り掛かることとなりました。

1年くらい自分でテナントを探していましたが、なかなか理想のテナントが見つかりませんでしたが、集客したお客様から不動産会社の方を紹介していただき、価格も場所も理想的なテナントに出会うことができました。

テナントの出会い以外にも、様々な人との繋がりがあったおかげで形にできたスタジオだなと振り返ってみて感じます。

銀行への融資の手続き(これまた大変でした)や、内装業者との打ち合わせも、本業・副業・自身の事業と並行して行ってきました。

iPhoneのスケジュールアプリを見返すと、お客様の予約と店舗の準備関連の予定でびっしりです。笑

諸々省略しますが、こうして無事2024年1月にスタジオをオープンすることができました。

初月からたくさんの新規の方からもご利用いただき、少しずつではありますがお客様が増え、当初計画していた通りに事業を進めることができています。

4月からは、本業だった理学療法士としての整形外科勤務と副業のピラティススタジオ勤務を終え、いよいよ本格的に個人事業主としての活動が開始します。

自分の店舗を構えたことがゴールではないので、ここで満足せず、常に目標に向かって行動を止めず突き進んでいきます。

さいごに

理学療法士1年目から転職編、転職から副業編、副業から独立開業編
と読んでくださった方ありがとうございます。

ここでは書ききれなかったこともたくさんありますが、私がどのような想いを持って行動してきてここまできたのかを、少し知っていただけましたでしょうか?

これを読んでくれた方が、「自分でもできるかも!」、「自分も行動したい!」、「本当に幸せと感じる生き方がしたい!」と思ってくださると嬉しいです。

私もここで終わりではなく、まだまだ成し遂げたいことがあります。
でもこれは無理しているわけではなく、趣味のように楽しんで行えています。

そのため、仕事のことを考えない日はありませんし、むしろ仕事感がないのと、楽しんで行えています。

結局働くのであれば、楽しくやりがいを持って働きたいですよね。
独立開業をすることがすごいことでも正解でもありませんが、自分の気持ちに正直に、進みたい道に進める方が増えてほしいなと思います。

何か聞きたいことや相談したいことなどありましたら、お気軽にコメントや他SNSのDMからご連絡ください。

米川俊樹/理学療法士/経営者

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