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デジタルマーケティング戦略実行の「守破離」

ここんにちは、Media Theaterの柳瀬(@theater_media)です。
デジタルマーケティングの戦略立案から、Webサイト・LPのCVR改善などの実行支援までしております。
また、マーケティング未経験でも体型的にデジタルマーケティングの知識を得て、スキルアップしてもらうための活動にも注力しており、社外での研修講師や、日経ビジネススクールで「デジタルマーケティング戦略立案講座」を展開しております。

今回はデジタルマーケティングで売上をアップを狙う際に「何から始めるべきと良いのだろうか?」と悩むこともあるかと思います。
そんな方に、戦略実行の考え方・守破離の型をご紹介していきます。


デジタルマーケティングで成果を生み出す「守破離」の型

デジタルマーケティング実行フェーズでも使える「守破離」の型でご紹介します。

まず取り組む守の型としては、
①クイックに成果があがる鉄板施策
です。
すでに高い確率で成果を上げられることが実証済みの定石を活用して、短期的に成果を上げることができます。

続いて、破の型としては、
②仮説に基づく独自施策
です。
定石が反映された後に、さらに成果を伸ばすために、顧客理解を深めて独自施策をうって拡大させます。

最後の、離の型としては、
③ナレッジの横展開+PDCA体制の構築
です。
デジタルマーケティングの水準を高めるために、PDCAで施策を洗練させ、再現性の高い体制にします。このようにステージに沿ってレベルアップしていくことを推奨します。
もう少しそれぞれ補足します。

守の型①クイックな鉄板施策

最初に、「守の型①クイックな鉄板施策」についてご説明します。

デジタルマーケティング戦略実行の初期段階では、成功確率が高い鉄板施策を実施して、小さくても早期に成功事例を作ることが重要です。

間違っても、しらみつぶしに施策実行に奔走してはいけません。
まずは鉄板施策から着手しつつ、調査や分析結果から独自仮説を構築していきましょう。

鉄板施策については、こちら↓でも解説しております。

合計で20個以上の鉄板施策を紹介しますので、これらを実行してもらえば、確実に成果があがります。
是非、チェックしてみてください。

破の型②仮説に基づく独自施策

次に、「破の型②仮説に基づく独自施策」についてご説明します。

鉄板施策を早期に実施するだけでも成果は一定数挙げられますが、いずれ限界がくる上に、競合に追随され差をつけることが難しいです。
そのため次の段階として、仮説構築から独自の施策を実施していくことが重要です。

独自施策によるPDCA改善の「考え方」「仮説の立て方」「検証の立て方」の順でご紹介します。

①独自施策によるPDCA改善の「考え方」

「ゴール定義→仮説と実行→データ検証」のPDCAをスピード感もって繰り返していくことが重要です。
つまり独自施策とは、ゴールに向けて仮説と検証で成果を出す「実験」業務となります。

実際のところ、デジタルマーケティングの現場では、ゴール定義や仮説立ての前に、施策の中身から入ってしまうケースをよく見ます。
狙うべき的を定めずに、矢を放っても絶対に当たらないため、必ず、ゴールから定義する必要があります。
ゴールを設定し、それを達成するための仮説立てと実行を行い、データを振り返る、という流れを忘れないようにしましょう。

②精度の高い「仮説の立て方」

仮説を作る際に一番重要なのは、実際のターゲットに会うことです。
企画書などを拝見すると、よく架空のユーザーをベースに作られた施策をよく見かけます。
立てないよりは良いのですが、リアリティがないため企業の都合にあわせてゆがめられたユーザーイメージとなってしまいます。

実地に行っても、BtoCなら身近な友人でも、BtoBなら営業マンに顧客を紹介してもらうのでも構わないので、なるべくしっかりと足を使って、実地調査やユーザー行動観察を行いましょう。

③独自施策で成果を上げるための「検証の仕方」

ポイント1:施策の結果に絞ってデータを見る
例えば、広告を出す、ページを作る、コンテンツを追加するなど、日々の活動がどれだけビジネス貢献につながったのかだけを見ます。
あまり細かい導線を見る必要はありません。
これだけなら、データ分析のスキルがなくても、時間がなくても、比較的簡単に見ることができ、改善に活かすことができます。

ポイント2:PDCAを回して成功サイクルを生み出す
良い施策と悪い施策で明らかになったことから仮説を立て、改善を行うという一環したサイクルを行います。
たとえ悪い結果が出たとしても、その要因を探り地道にPDCA業務を行うことで、成功へと繋げることができます。
データ検証というとついついデータに目が行きがちですが、データで見るだけではなく、〇〇ということは〇〇なのではないか?という事前仮説を考えることも大切です。

仮説にもとづく独自施策について詳しくはこちら→リンク06

離の型③ナレッジの横展開+PDCA体制の構築

最後に、「離の型③ナレッジの横展開+PDCA体制の構築」についてご説明します。

デジタルマーケティング組織の水準を高めるために、鉄板施策や独自施策のPDCAで成果創出パターンを洗練させ仕組み化していきます。
そして、再現性の高い体制にすることが理想的です。

そのためには、鉄板施策や独自施策を実行したら、成功・失敗要因をしっかりと振り返ります。
そのナレッジこそが重要なデジタルマーケティングの資産になりますので、ナレッジ共有会などを通して、他部署などにも展開をしていきます。
そして、定期的にユーザー調査を行い、仮説や独自の成功施策が陳腐化しないように、常に顧客像をアップデートしておきます。

こうしたナレッジの横展開とPDCA体制の構築が、守破離でいうところの離の部分になります。
ここまでくると、デジタルマーケティングをしっかりと使いこなす組織として、模範的な活動といえるでしょう。

いかがでしたでしょうか。
再現性高く成果を上げるために、
①クイックに鉄板施策
②仮説に基づく独自施策
③ナレッジの横展開+PDCA体制の構築
へと、ステージに沿ってレベルアップしていきましょう。

最後に。日経ビジネススクールの講座紹介

日経ビジネススクールのオンデマンド動画講座では、「デジタルマーケティング戦略立案」について、より詳細を解説しております。
デジタルマーケティング戦略立案において、概念的な基礎知識だけなく、実践的で再現性の高い「戦略立案方法」を解説しております。
ご興味があれば是非試聴してみてください!

講座の想い
「未経験でもデジタルマーケティングを活用してもらいたい!」

私自身は、営業出身で新規開拓営業からソリューション営業まで多くの企業様への営業経験をさせてもらい、そこで強烈に感じたのは、ほぼ100%に近いクライアントがデジタルマーケティングに課題を感じており、「事業を生かすも殺すも、デジタルマーケティングをものにできるか否か」といった現実でした。
そこから、デジタルマーケティングの必要性を強く感じ、未経験でデジタルマーケティングのコンサルティング業に思い切って転身。
そして、BtoC、BtoB問わず、大手企業からベンチャー企業までデジタルマーケティングを活用した事業成長支援を、通常の倍速以上で濃縮に経験させていただいております。
もちろん、クライアントへバリューを提供するために、ご飯を食べるように書籍や動画など、デジマケ関連の情報は読み漁りました。
そこで感じたのは、WEB広告、SEO、SNS、LP改善などなどなど施策単位のナレッジ・方法論は人生賭けても読みきれない程解説されていますが、「何をすべきか?」の戦略的な問いに対して理解することが難しいと感じました。
というのも、デジタルマーケティングは、「施策メニューが多い!分析データ量も多い!」と「忙殺の沼」にハマるといった落とし穴が多いからです。

今回の日経ビジネスクールの講座は、デジタルマーケティングは何から始めるべきか?といった問いに対して、「顧客文脈」と「競争環境」から紐解いていけるように解説した講座になります。
デジタルマーケティング特有の横文字が多いのはご容赦いただきたいのですが、デジタルマーケティングに関わる方には、お役に立てる講座です!
僕自身がそうであったように、未経験でも体系的に理解できるように、出来る限り解説しております。
是非、ご興味あればご試聴ください。拡散も嬉しいです。

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