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最近読んだ本・観た映画

本を読んだり映画を見たりしたら記録がてらに1ツイート分感想を書く習慣があるのだが、最近忙しくて書いてない作品があるのでここにメモ程度に書いておく。

『紙の動物園』

確かピースの又吉さんだっけ?随分前にテレビで紹介されて話題になっていた短編集。

ジャンルがSFだからそのつもりで読んでたら、一番最初の表題作で「あれ?」っとなってしまった。しかしその後も読み進めてみるとまあ面白い。

作者が中華系アメリカ人なんだけど、そんな人だからこそ見える視点で世界を見つめ、そこにフィクショナルな要素を加えることでマイルドに且つ痛烈に世間に訴えかけてくる作品。人種間のあれこれとか民族間のあれこれとかに縁のない生き方をしてきて、そっち方面の知識がないことでだいぶ読み逃している要素があるんだろうなと思うけど、それにきちんと危機感のようなものを抱かせてくれた。これが「文学」というものなのかもしれない。

『ケーキの切れない非行少年たち』

これもだいぶ前にテレビでカズレーザーさんが紹介して話題になってたやつ。

僕のように好き好んで本を手に取って読むような“お利口さん”にとって、最も縁遠い存在である「非行少年」。彼らが何を見て、何を考えているのかを読み解くと、そこには「知的ハンディ」というショッキングな言葉が浮かび上がってくる。

と、ここまではかなりセンセーショナルなトピックとして話題になってた時期があったから読まずとも人伝に知ってる人も多いと思うけど、この本の主題は本当はその先。そんな彼らに教育は、社会は何をしてやれるのか。終始非行少年たちの味方であろうとする筆者が、これ以上加害者も被害者も出てこないようにするにはどうすべきかをまっすぐ社会に問うてくる一冊。

教育系の職を目指して勉強中の妹に読後すぐに勧めて読ませてしまった。

『ゾウの時間ネズミの時間』

タイトルでもある「ゾウが認識している時間とネズミが認識している時間は違うんだ」という話を起点に、生物の大きさがその生態や形態にどのように影響しているのかを初心者にもわかりやすく説いた本。

学生時代、生物の授業はあまり得意でなかったのだが、こういう話は大好きだったし今もそうだ。今にして思えば、本当に苦手だったのは化学だったのかもな。

『ゴジラ対メガロ』

お察しの通り『ゴジラS.P』に影響されて見た映画。

タイトルこそ「ゴジラ対メガロ」だが、この映画に関して言えばゴジラは完全にオマケでしかないし、メガロもほとんど舞台装置でしかない。じゃあ何かと言われたら、これはジェットジャガーの映画に他ならない。

強面で妙に愛嬌のあるロボットが悪者に乗っ取られたりしながらも正義の心に目覚め、そして巨大化して戦うってんだから、そりゃあ子どもにもウケるだろうし、子ども向け作品を愛好するヲタクにもウケるだろうよ。

好きか嫌いかでいうとかなり好きなんだけど、面白かったか面白くなかったかでいうとぶっちゃけあんまりだったな。一から十まであまりにも荒唐無稽すぎた。この映画のエッセンスをゴリゴリのSFアニメの核に持ってこうだなんてよく思いついたな。

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