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住む場所を変えれば人生も変わる

人生何度目かの転居を決めました。

4年前、コロナでリモートワークが増えたことによって、都心から海の見える街へ移住をしたのですが、出社が増えるに従い、今度は都心に戻ることを決意しました。

DINKSとして都心で生活

もともと職住近接を重視していて、会社からバス10分の距離のタワマンに住んでいた私たち夫婦。平日はまぁまぁの社畜ぶりで長時間をオフィスで過ごし、飲み会で遅くなればタクシー1000円以内で帰宅。会社を出て30分後にはお風呂に入れる環境。
休日は新橋のパーソナルトレーニングに二人で行って、銀座でランチをして帰ってくるのが定番コースでした。休日に資格の勉強をしにいくアクセスも良かったし、おかげでか、昇進もしました。
70㎡でそこそこしたタワマンでしたが、「働くこと」がメインの私たちにとって、オフィスに近い都心での暮らしは実はコスパが良かったのです。(余談ですが、コロナ前の水準なので、今は爆上がりしているようです。当時売らなきゃよかったかな笑)

コロナで郊外に移住

コロナになり、リモートワークメインに変わった仕事。
70㎡で二人がフル在宅するにはなかなか厳しいと感じている中、たまたま都心から1時間ほど離れた海の見える街に住む友人宅を訪ねて盛り上がった私たちは、郊外移住を検討し始めました。そこから週末に内見しに行くこと数回、1か月後には、引越しを決めていました。
もともと海のない県で育った私は海のそば、ということには抵抗があり、ハザードマップをくまなくチェックし、万が一津波が来ても大丈夫そうなエリアに決定。

海の見える街での日々は、都心のものとは全く違っていました。
朝は歩いて海まで散歩に行き、海を見てから仕事を開始。たまに夕日を見に行くこともありました。都心よりも夜が早く、日が落ちてしまえば、あいている飲食店などもほとんどなく、「日が昇ったら起き、日が沈んだら寝る」みたいな、なんとなく原始的な生活になりました笑

青い空と広い海、明るい太陽が傍らにある生活は、それはそれでとても幸せで、ここなら確かに精神を病む人も少なそう、とよく思ったものです。環境から得られるウェルビーイングの高まりは確かにあることを実感しました。
そうこうしているうちに、二人の子供が産まれ、4人家族に。必然的に仕事の優先度も下がり、子どもが砂浜で走り回る生活を好ましく思っていました。

ファミリーとして、都内リターン

そして再び、都内に戻ることを決めた私たち。

移住している間に会社を辞め、起業した夫が再び出社が増えてきたこと、私も復帰したら都内へ週2くらいの通勤になること。子どもに何かあった時にすぐに帰れない距離。教育に関する選択肢の少なさ。などなどを考え、改めて再度職住近接の選択肢を取ることにしたのでした。
次に住むのは超都心で通勤時間は全く問題なさそうですし、それなりに緑もありそうですが、その他の環境面で不安がないと言えば嘘になります。教育の選択肢はある一方で、子どもが安全に走り回れる環境は減るだろうし、犯罪発生確率も人の多さに比例して多いだろうし。でも少なくともあと10年くらいは私も企業戦士として働くであろうことを思うと、やはり職住近接の方がトータルメリットがありそう、という判断です。

住む環境から得られるウェルビーイング

振り返れば、どこに住むか、から得られるウェルビーイングをそれなりに享受して生きてきたなと思います。
職場に近くて体力を大幅に温存できたこと。
自然から得られる幸せを感じられたこと。
家族全員の選択肢のバランスを最大化できそうなこと。
状況に応じて軽やかに住環境を変えられたことが、人生のウェルビーイングを高められるひとつの方法かもしれません。

大前研一氏が、「時間とムダの科学」で言った有名な言葉にあるように、「住む場所」というのは一定思考や幸福度、パフォーマンスに影響を与えるのは事実だと思います。

人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの方法でしか人間は変わらない。もっとも無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか。行動を変えない限り、決意だけでは何も変わらない。

もし、何かに悩んでいたり、今の状況に行き詰まりを感じている方がいたら、まずは引っ越しを検討してみても良いかもしれません。

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