クラシファイドサイト「ジモティー」を展開!新規上場企業分析!〜株式会社ジモティー 〜
みなさんこんにちは。
ご覧になって頂きありがとうございます。
今回から2020年以降の新規上場企業からピックアップし掲載していきます。
IPO企業分析第51弾!
本日は、2020年の最初の上場企業株式会社ジモティーさんです。
本記事は、ビジネスモデル理解のために作成しています。
間違っている箇所などありましたら、いつでもご指摘ください!
※尚、記載の情報は、日本取引所グループの新規上場会社情報や最新の決算資料等を元に作成しています。
「株式会社ジモティー」概要 ※新規上場時
■設立日 :2011年2月16日(上場承認日:2019年12月26日)
■従業員数 :41人(2018年12月)
■本社所在地:東京都品川区西五反田一丁目 30 番 2 号
■市場 :マザーズ
■代表者名 :加藤 貴博
■事業内容:
クラシファイドサイト「ジモティー」の企画・開発・運営
■経営理念・ミッション・ビジョン:
経営理念:地域の今を可視化して、人と人の未来をつなぐ
主要年間指標
2018年12月期(上場対象期) → 2019年12月期
■売上 :983,643千円 → 1,263,427千円
■経常利益:7,061千円 → 74,846千円
■純利益 :18,945千円 → 96,304千円
■時価総額初値:129億円(初値PER583倍)
※以下、2019年12月期の有価証券報告書
現時点の時価総額 :168億
ビジネス概要
株式会社ジモティーは、クラシファイドサイトである、地元情報のプラットフォーム「ジモティー」を運営しています。
ジモティーは、地域に存在する情報を隅々までいきわたらせ、生活の中で生まれる問題を地域の人・お店同士で補い合える仕組みを提供しています。
下記のようなCMをご覧になった方も多いかもしれません。
クラシファイドサイトとは、地域や目的によって分類された募集広告を、一覧形式で掲載する広告媒体の一つであり、一般的に掲載料が無料で、個人・法人を問わずユーザーとして利用でき、誰でも手軽に広告掲載ができるようになっています。
ジモティー社のビジネスモデルは以下の通りとなっており、自動配信型の「アドネットワーク収益(広告収益)」とマーケティング支援の「機能課金/成功報酬」収益の大きく2軸の収益モデルとなっています。
トピックス
・ジモティー社の重要指標である「ジモティー」のPV数、月次平均投稿数は以下の通り拡大しており、これによって、収益が拡大する構造が作られています。
・2018年期の広告宣伝費452,474千円に対し、2019年期の広告宣伝費は524,516千円と微増しているものの、売上対比では45%⇒41%と広告宣伝費率が下がっています。
上記の指標である月次平均投稿数が上がっている結果として、広告比率が下がってもPVが上がる≒売上が上がるという仕組みができていると想定されます。
・同社の売上占有の多くは、Google社とSupership社が占めており、2社で50%以上の売上を計上しています。
※Supership社は、KDDI系の企業で、DMP等を保有するアドテク企業です。
まとめ
本日は、クラシファイドサイト「ジモティー」を運営するジモティー社の分析記事でした!
同社は「ジモティー」という強力なメディアを持ち、各KPIを向上させることで、順調に収益を拡大させています。
ここまで有名な地域密着型サイトは意外に世の中に少なく、ニーズの強い領域なんだと改めて学びました。
今後の更なる拡大に期待です!
それでは、また次回!
※本記事に掲載している画像、各数値は、同社の有価証券報告書及び決算説明資料から引用しています。
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