森正祐紀

キャスティング・プロデューサー。株式会社キアズマ代表。 カンヌライオンズ/ADFEST…

森正祐紀

キャスティング・プロデューサー。株式会社キアズマ代表。 カンヌライオンズ/ADFEST/広告電通賞等、受賞作品歴多数。キャストの発掘・発信がライフワーク。人文的な眼差しでエンタメと社会を眺め、現代の生きづらさを和らげる思考と感覚を自前で構想する。一児の父。本と音楽が大好き。

マガジン

  • この人いいなぁ〜キャスティング屋のほめ出しラジオ〜

    広告のキャスティング・エージェンシー、⁠株式会社キアズマ⁠の公式Podcast。 いま気になる人たち、数々のネクストブレークを発掘してきたキアズマならではの視点でご紹介します。世のエンタメを縦横無尽に駆け巡り、勝手に掘っては褒めちぎる、主観100%のほめ出し番組です。 この番組では、エンタメラバーな皆さんからのタレコミも募集しています。 あなたが気になる人をぜひ教えてください! ◼️お問い合わせ:⁠konohito@kiazma-casting.com

  • キャスティング屋が選ぶ「気になった人」まとめ

    広告のキャスティング・エージェンシー、株式会社キアズマ代表の森正が独断と偏見で選ぶ、次世代のスター事典。2015年から半期に一度執筆しています。

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キャスティング屋が選ぶ「2023年下半期 気になった人50」

皆さんこんにちは。キャスティングの森正です。 上半期に引き続き、下半期も気になる人たちばかりだったので、例によってまとめてみました。今期は結果的に10代の女優が多めになっています。 では、早速本編に参りましょう。 上半期の記事もあわせてご覧いただくと、2023年全体のムードがよくわかるかもしれません。 また、過去の「気になった人まとめ」は以下のマガジンに集約してあります。ご興味ありましたらこちらもご一読ください。 <女優>北原帆夏 上坂樹里 「いちばんすきな花」

    • #14 『悪は存在しない』、惚てってるズ『惚てはじめ』、『不死身ラヴァーズ』

      【今回取り上げた人】 ・大美賀均 ・西川玲 ・金子大地 ・前原瑞樹 ・三村和敬 ・見上愛 ・平井珠生 ・えみっくす

      • 手負いの鹿とエントロピー|悪は存在しない

        EVIL DOES NOT EXIST。なんと潔い断言だろうか。 冒頭で静かに挿入されるこのタイトルを見て、「では存在するのは何だろう?」と思いながら1時間46分を過ごした。 自然豊かな高原が広がる長野県水挽町に、ある時グランピング場の設営計画が持ち上がる。住民向けの説明会が急遽催されるが、聞けば聞くほど杜撰な計画であることが浮き彫りになっていく。娘の花とともに代々水挽町に暮らす巧は土地の自然と生態系を熟知しており、グランピング場が土地に与える影響を冷静に指摘するのだった

        • #13_特別編|おっさんが一人でGirlsAwardに乗り込んできた話

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        キャスティング屋が選ぶ「2023年下半期 気になった人50」

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        • この人いいなぁ〜キャスティング屋のほめ出しラジオ〜
          15本
        • キャスティング屋が選ぶ「気になった人」まとめ
          15本

        記事

          #12 フム 『健脚』、映画『辰巳』、ドラマ『アンチヒーロー』、『アンメット ある脳外科医の日記』

          【今回取り上げた人】 ・西園路ナビ ・北澤響 ・あいま采乃 ・倉本朋幸 ・近藤華 ・東条澪

          #12 フム 『健脚』、映画『辰巳』、ドラマ『アンチヒーロー』、『アンメット ある脳外科医の日記』

          #12 フム 『健脚』、映画『辰巳』、ドラマ『アンチヒーロー』、『アンメット ある脳外科医の日記』

          「わたし」は、あなたからの贈り物。

          もしも人生のベストアルバムを作るとしたら、Salyuの「青空」は絶対に欠かせない一曲になると思う。 2011年にリリースされたこの曲は、作詞・作曲をMr.Childrenの桜井和寿が担当している。彼らしい慈愛溢れる言葉たちが、伸びやかなSalyuの歌声に乗せてスッと心に入ってくる。中でも僕が好きなのは、大サビのこのフレーズ。 どうしようもなく誰かを求める気持ちが、いじらしいくらい素直に表現されていて、聴くたびに心の柔らかい部分が刺激される。サビ以外の歌詞も素敵で、本当に好

          「わたし」は、あなたからの贈り物。

          #11 舞台「彼女にあったら、よろしくと」、ドラマ「95」、森永乳業 PURESU 発酵酢ドリンクCM

          【今回取り上げた人】 ・上大迫祐希 ・西野凪沙 ・南野巴那 ・阿部凜 ・月島琉衣

          #11 舞台「彼女にあったら、よろしくと」、ドラマ「95」、森永乳業 PURESU 発酵酢ドリンクCM

          #11 舞台「彼女にあったら、よろしくと」、ドラマ「95」、森永乳業 PURESU 発酵酢ドリンクCM

          #10 2005年生まれが熱い?VRおじさんの初恋、366日

          【今回取り上げた人】 ・倉沢杏菜 ・清乃あさ姫 ・島田和奏

          #10 2005年生まれが熱い?VRおじさんの初恋、366日

          #10  2005年生まれが熱い?VRおじさんの初恋、366日

          才能の正体

          才能はたぶん、子どもの姿をしている。 いつもあなたの一挙手一投足を物言わず見つめている。 変わっていくあなたの中で、変わらずに待っている。 あなたが傷ついたときには、その子も泣いている。 迎えに来てくれるのを待っている。 それでもあなたがその子を迎えに行かないのは その子の手を取るのが怖いからだ。 身につけてきた常識、築いてきた役割。 そういうものが、あなたの心を怯ませる。 決してその子がいなくなることはないけれど 年を追うごとにその姿はどんどん朧げになっていく。 や

          才能の正体

          #9 新進気鋭の映画レーベルの新作「NN4444」、GTOリバイバル、ひくねとコントサークル

          【今回取り上げた人】 ・仲吉玲亜(ドラマ「GTOリバイバル」) ・浅野千鶴/西出結(ひくねとコントサークル「後輩が頼んだ中トロ 僕が頼んだツナマヨ」) ・小川あん/野内まる/若杉凩ほか(映画「NN4444」) ・木佐貫まや(雑誌「VERY」) ・松村北斗/上白石萌音(映画「夜明けのすべて」)

          #9 新進気鋭の映画レーベルの新作「NN4444」、GTOリバイバル、ひくねとコントサークル

          #9 新進気鋭の映画レーベルの新作「NN4444」、GTOリバイバル、ひくねとコントサークル

          #8 番外編|2024年春ドラマ、僕はこれを観ます。キャスティング目線で選ぶオススメ作品は?

          【今回取り上げたドラマ】 ・RoOT / ルート ・滅相も無い ・イップス ・スナック女子にハイボールを ・ミス・ターゲット ・アンメット ある脳外科医の日記 ・9ボーダー ・366日

          #8 番外編|2024年春ドラマ、僕はこれを観ます。キャスティング目線で選ぶオススメ作品は?

          #8 番外編|2024年春ドラマ、僕はこれを観ます。キャスティング目線で選ぶオススメ作品は?

          子ども1歳だけど都内の中学受験事情を知って初めて親になれた気がした話。

          自分はまあまあ優秀な子どもだったと思う。いや。優秀な子どもだと思っていた、最近まで。 小中の成績は大体いつも学年で三本の指に入るくらいだったし、高校に至っては主席で卒業している。大学受験の模試の偏差値は75くらいで、合格判定はいつもAかBだった。 大人になってからことさら学校の成績を人に自慢することもなかったし、それによって人を見下すこともなかったけれど、勉強で得られた成功体験は確かな自信を与えてくれていた。自己効力感の源泉といっても過言ではないかもしれない。 しかし、

          子ども1歳だけど都内の中学受験事情を知って初めて親になれた気がした話。

          #7 時代は巡る。90年代J-POPに慣れ親しんだ人にこそ聞いてほしいEarly Noiseたち

          【今回取り上げた人たち】 ・First Love is Never Returned ・jo0ji ・離婚伝説 ・Furui Riho ・サバシスター (Spotify Early Noise Night #16)

          #7 時代は巡る。90年代J-POPに慣れ親しんだ人にこそ聞いてほしいEarly Noiseたち

          #7 時代は巡る。90年代J-POPに慣れ親しんだ人にこそ聞いてほしいEarly Noiseたち

          そう、僕らは夜を越えてきた。古びたニュータウンが掘り起こす、身近で壮大なアイデンティティ。

          映画「すべての夜を思いだす」の余韻がまだ消えない。 映画の舞台となるのは多摩ニュータウン。高齢化が進み、人もまばらな団地の中を、世代の異なる三人の女性たちが闊歩する。三者三様の事情を抱えて団地を彷徨うわけだが、そこで何が起こるわけでもない。いや、起こってはいるのだけれど、取り立てて何か起こったとも言い難い日常の些事が描かれていく。総じてミニマムで静謐なムードを持つ作品だが、その背後には実にダイナミックな想像力が横たわっていたように思う。一言で言えば、人類の営みに対する深い愛

          そう、僕らは夜を越えてきた。古びたニュータウンが掘り起こす、身近で壮大なアイデンティティ。

          #6 「佐久間宣行のNOBROCK TV」が発掘した逸材、第十八回声優アワード、映画「18歳のおとなたち」

          【今回取り上げた人】 ・福留光帆 ・羊宮妃那 ・兵頭功海 ・黒田昊夢

          #6 「佐久間宣行のNOBROCK TV」が発掘した逸材、第十八回声優アワード、映画「18歳のおとなたち」

          #6 「佐久間宣行のNOBROCK TV」が発掘した逸材、第十八回声優アワード、映画「18歳のおとなたち」

          「誰からも注意されないおじさん」の自戒の仕方。

          他人から注意されることがめっきり減った。 会社に所属していた20代のころはもちろん上司や先輩からたくさん叱られていたが、独立後はそもそも叱ってくれる人自体が周りにいなくなってしまった。 仕事でもプライベートでも、関わる人たちの大半が自分より年下になり、いっそう他人から注意される機会は失われている。40代に片足を突っ込みつつあるおっさんに、誰が好き好んで注意なんかするだろうか。わかってはいるけれど、誰からも注意されないことに、とてつもない不安を覚えることがある。 ここ数年

          「誰からも注意されないおじさん」の自戒の仕方。