天眼流’時事放談 @在籍が長すぎるとロクなことにならない


◆ 私も、同感です。

~~< 以下 引用 >~~   ■ 書き換え疑惑「政治の力働いた」 前川・前文科次官 ⇒ http://bit.ly/2Ho5nTO     森友学園への国有地売却に関する財務省の決裁文書が書き換えられた疑惑について、前川喜平・前文部科学事務次官は10日、「行政的に無理なことは、役人は自発的にやるはずがない。どうしても何らかの政治の力が働いているからこういうことが起こる。どういう政治の力がどう働いているかに、問題の本質はある」と岐阜市内で記者団に述べた。


◆ 森友学園騒動は、しかるべき筋からの政治的圧力で動いていたと考えるのが自然。

 前川氏は、森友学園騒動ではなく、加計学園騒動で首相官邸に反旗を翻して文部科学事務次官を追われた人。安倍首相官邸の政治的手口を誰よりも知っている人だと思います。
 彼は、加計学園騒動で安倍首相官邸の強引な“からめ手”の画策に負けてしまったのが、よほど悔しかったのでしょう。彼の指摘は、たぶん、正しいと思います。[#画策]
 官僚が最も嫌うのは、“行政の継続性”がおかされること。それは、要するに、自分たちがそれまで周到かつ必死に行ってきた行政が否定されてしまうことなのです。
 今までの自分たちの努力が完全否定されてしまっては、彼らが立つ瀬などありません。私なら、即、そんなところとはおさらば。アホらしくてやっていられません。


◆ これまでと違った方向に行政の舵を切るなら、圧倒的世論の後押しが不可欠。

 たとえば、小泉純一郎氏が行った“財政投融資などにメスを入れる郵政民営化”などの構造改革が好例
 絶対的な世論の後押しがあったから、自民党の利権派や官僚たちの必死の抵抗にもかかわらず比較的スンナリと実現できました。
 当時の野党や自民党の利権派の面々は、“劇場型政治”云々とか“ポピュリズム”云々と小泉純一郎氏の批判を繰り返していましたが、それは、とんだお門違いなのです。
 権力の中枢にいる官僚と言えども、世論には抗えない。これまでとは違う何か特別なことをしようと思ったら、まずは、世論を喚起することが大切です。[#世論の喚起]
 安倍政権はそんな取り組みは一切しないで、頭ごなしに強引にやってしまおうとする。これは、実にまずい。“安倍一強”どころではなく、“安倍独裁”に近い。


◆ ちなみに、同じ人が特定の立場への在籍が長すぎるとロクなことにならない。

 在籍が長すぎると、好むと好まざるにかかわらず、権力は腐ってくるもの。だから、大統領は再選しないとか2期までなどの制限を設ける国も多いのです。[#権力の腐敗]
 安倍政権の財務大臣と官房長官も在籍が長すぎる。ここ数年の安倍政権の手口を私なりに観察していると、“安倍組”の“代貸”としていろいろ画策しているのは、彼らの印象。
 私は、こんな長い間、同じ人が同じ大臣に在籍した記憶がない。閣僚は秘書ではないから、定期的な“人心一新”も大切。同じ人の在籍が長すぎるのは、権力が腐ってきている兆候なのかも。[#人心一新]
 まぁ、麻生氏はそんな煩わしいことは得意ではないタイプに感じますが、菅氏は、根っからの“古狸”タイプに見えます。内閣や役所の主要人事も完全に掌握しているとか。
 コンサル業界も、クライアントを指導する時には会社人事への余計な口出しはご法度。口出しすると社内の権力争いに巻き込まれ、効果的な指導がやりにくくなるからです。


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