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COVID-19ワクチンの集団接種の推進者たちが獣医学を学んでいたなら…と思う時がある。

Dr. Geert Vanden Bossche 2024年1月5日投稿(substack) 1月11日(VOICES FOR SCIENCE AND SOLIDARITY
Sometimes, I wish those who advocate for Covid-19 mass vaccination had studied veterinary medicine....
の翻訳です。原文を参照の上ご利用ください。

フランスでの鳥インフルエンザ発生に関する最近の記事に付け加えて、家禽の鳥インフルエンザパンデミックに対する集団ワクチン接種に関する、いくつかの最近および過去のリスクアセスメントからの抜粋を以下に紹介する。これらの科学的文書全体を読むには、記事中のリンクをたどってほしい。(集団ワクチン接種導入後の)「無症候性伝播」、「ワクチン逃避変異株」、「免疫選択圧力」、「より早い分子進化と適応」といった用語に出会うだろう。さらに、(集団予ワクチン接種導入後)「他の系統よりも非同義変異(nonsynonymous divergence)が大きい」といった表現も見られる。注:これらのレポートのいくつかで言及されている大規模な非同義変異は、私がこれまでに大規模な立体免疫再集中と呼んだ現象に起因する(https://braintrain.mykajabi.com/the-inescapable-immune-escape-pandemic [邦訳])。

私がヒトのSARS-CoV-2パンデミック中のCOVID-19に対する集団ワクチン接種に関連する健康被害を説明するためにこれらの用語を使用したとき、私は嘲笑され、科学的に無能な破滅の伝道師として退けられた。時々、(ベルギーの公衆衛生当局や教授たちから「牛の医者」と呼ばれながら)ヒトのウイルスパンデミック時の集団ワクチン接種の影響について私の意見を述べたことを批判した人たちが、獣医学を学んでいたらと思うことがある。そうであれば、人間も獣医学的感染症と同じ法則に従う哺乳類の一種に過ぎないことを理解できたかもしれない。しかし、かなりの数の教授、医師、有名な専門家達は、自分たちを哺乳類とは認識していないようである。SARS-CoV-2ウイルスとCovid-19集団ワクチン接種後の宿主免疫システムとの間の複雑な力学を包括的に理解していない一方で、彼らは自分たちの介入や推奨は、人類のためだけに働き、自然を超越すると確信している。私は彼らの非常識な傲慢を嫌悪する。すでに明らかなように、彼らは自分たちがはるか上に立っていると信じている罪のない大衆に計り知れない害を与えている。

以下のいくつかの関連する引用は、少なくとも獣医師にとっては、とてもなじみ深いものである。

「鳥インフルエンザウイルスはますます多様化し、急速に進化しているが、ワクチンは家禽を病気から守ることはできても、必ずしも感染を防ぐことはできないという問題がある。 その結果、不顕性感染が見逃され、ウイルスは循環し続け、新たな変異株や再集合株が出現し続ける。」

Zhong Nanshanによれば、「中国の呼吸器疾患の第一人者は、家禽は鳥インフルエンザウイルスに感染していても症状が出ないことがあるので注意するよう警告している。予防接種を受けた家禽を含め、そのような家禽には特別な注意を払う必要がある。」「既存のワクチンはウイルスの量を減らすだけで、完全に不活化することはできない。」

「しかし、もし変更が実行されなければ、そしておそらくすぐに実行されなければ、ある時点で、利用可能なワクチンはもはや業界を守ることはできなくなるだろう。これらのことは、昨日、Emerging Infectious Diseases誌に掲載された、ワクチン接種を受けた中国の家禽における不顕性HPAI感染を調査し(そして発見し)、——長年恐れられてきたように——大量ワクチン接種がワクチン逃避変異体の誕生を促している可能性が高いという報告への序曲となる。」

Avian Flu Diary, Thursday, November 13, 2014
https://afludiary.blogspot.com/2014/11/eid-journal-subclinical-hpai-in.html

この報告書の中で、著者らはこう警告している:

「HPAI(高病原性鳥インフルエンザウイルス感染)の集団ワクチン接種は、そうでなければ臨床徴候の観察によって容易に特定できるウイルスの拡散を増加させる可能性がある。」

(『中国におけるワクチン接種されたニワトリにおける不顕性高病原性鳥インフルエンザウイルス感染』Subclinical Highly Pathogenic Avian Influenza Virus Infection among Vaccinated Chickens, China)

「HPAI集団予防接種は、中国におけるHPAI制御に重要な役割を果たした。しかし、本研究は、これまでに予想されていた(13,14)、HPAI集団予防接種の複数の欠点を明らかにした。例えば、H5N1亜型のHPAIウイルスが複数のH5N2遺伝子型に進化していることが示されたが、これらはすべてワクチン逃避変異の可能性のある変異株であり、容易にワクチン逃避変異株に進化する可能性があることが示唆された。この観察結果は、発生初期には高い効果を示すHPAI集団ワクチン接種が、時間の経過とともにその効果を失う可能性を示唆している。さらに本研究は、ワクチン接種を受けた鶏群が、疾患の徴候なしにワクチン逃避変異株に感染する可能性があることを示した。つまり、HPAI集団ワクチン接種は、そうでければ疾患の徴候を示し、感染後すぐに死亡したであろう感染鶏によるによるウイルスの排出を増加させる可能性がある。したがって、HPAI集団ワクチン接種は、さもなければ臨床徴候の観察によって容易に同定されるであろうウイルスの拡散を増加させる可能性がある。」

「逆に、中国におけるHPAIの集団ワクチン接種は、ワクチン株に対する宿主の免疫学的圧力の中で選択されたワクチン逃避変異体の沈黙の拡散につながるため、漸増的な効果は期待できない。」

『中国におけるワクチン接種されたニワトリにおける不顕性高病原性鳥インフルエンザウイルス感染』Subclinical Highly Pathogenic Avian Influenza Virus Infection among Vaccinated Chickens, China

『H5亜型鳥インフルエンザウイルスの種間伝播および分子進化と家禽ワクチン接種の関連』Association of poultry vaccination with the interspecies transmission and molecular evolution of H5 subtype avian influenza virus (https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2023.12.20.572711v1).

この研究者たちは、ワクチン接種が家禽に与える影響や、野鳥と家禽の間での鳥インフルエンザ(AIV)の系統の移動は複雑であり、完全には解明されていないと報告している。

また、家禽ワクチンを多用している地域では、鳥インフルエンザウイルスの進化がより急速であることも指摘している:

「しかし、ワクチン接種率の高い中国の家禽の間で最も多く流行している鳥インフルエンザ系統のHA遺伝子は、他の系統よりも早く進化し、非同義変異がより多かったこともわかった。さらに、この中国の家禽系統は、既知の抗原部位を含め、正の選択下にあると推測されるコドンを多く含み、その非同義変異と適応的固定の割合は、家禽の大量ワクチン接種が始まった後に増加した。

「私たちの結果は、家禽類への鳥インフルエンザワクチン接種が疫学的、生態学的、進化的にどのような結果をもたらすか、複雑な関連性があることを示しており、このような介入が野鳥へのAIV感染、野鳥内での鳥インフルエンザ感染、野鳥からの鳥インフルエンザ感染にどのような影響を及ぼすか、よりよく理解するためには多くの研究が必要であることを示している。」

「結論として、我々はアジアの家禽におけるワクチン接種がこれらのウイルスの種間伝播を減少させた可能性が高いことを発見した。ワクチン接種率の高い中国の家禽におけるH5 AIV株のHA遺伝子の分子進化と適応は、ワクチン接種導入後により大きくなったという証拠が示された。このような状況は、AIVに感受性のある鳥類は、野鳥と家禽の接点にある野生種に属する確率を高め、ウイルスの選択圧力に変化をもたらしている可能性がある。」

「家禽へのAIワクチン接種の導入を決定する国が増えるにつれ、その影響と潜在的リスクについてよりよく理解する必要性は増すばかりである。今のところ、意思決定は豊富な科学的証拠よりも、事件や偏見によって行われているように見える。」

『H5亜型鳥インフルエンザウイルスの種間伝播および分子進化と家禽ワクチン接種の関連』Association of poultry vaccination with the interspecies transmission and molecular evolution of H5 subtype avian influenza virus


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