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【外食】自分ルールが決まってきた【苦手】

先日、外食が苦手だったことについて書いた。

外食が苦手だと思ったことはなかったので、驚いた。いろいろと試すうちに自分なりのスタイルができつつあると感じる。

前回の記事で、以下のルールを設けた。

  • 誰かと会うとき

  • どうしても食べたいメニューがあるとき

今回は「ひとりで出かけるとき/これといって食べたい外食メニューがないとき、どうするか?」について書いていく。


昼食を食べてから出かける

朝から出かけたほうが1日が長く使えると思っていた。が、よく思いだしてみると、半日出かけて帰ってきたあとは疲れている。けっきょく、不完全燃焼で終わることが多かった。

そこで、朝から出かけることにこだわるのはやめた。午前中に勉強や作業をあるていど終わらせ、昼食を済ませてから出かけるようにした。ふだんから朝ごはんを食べないので、昼食はいつも早めにとる。試したところ、12時過ぎには家を出ることができた。

私の場合、どんなにマイペースに過ごしたところで、たいていの用事(美術館、買い物、映画など)は2〜3時間で終わる。往復2時間の場所でも夕飯までに余裕で家に帰れる。

たくさん歩いて小腹が空いたときは、コーヒーと一緒にちょっとしたおやつを食べることもある。できるだけ焼き菓子のある店をえらぶのが、私なりのポイントだ。クッキーなどの焼き菓子が大好きだ。手づくりの焼き菓子は材料がいいぶん高いけれど、おいしいので妥協はしたくない。それに、昼食よりは安く済む。

焼き菓子が見つからなければ、ナッツや甘さ控えめのチョコなどをコンビニで買って帰路に着く。無理に外で食べようとはしない。

「定番」をえらばない

とはいえ、外食したほうが都合がいいときもある。

ケチャップやデミグラスソース、マヨネーズ、甘い味つけの和食など、苦手な味が多い。したがって、ファミレスや定食屋で「おいしい」と思いながら食べられる定番メニュー(さらに、そのときに食べたいと思うもの)は少ないのだ。

詳しくは以下の記事に書いた。

そんな私の希望の星が、タイ料理やベトナム料理などの東アジア料理である。中華料理なら、日本風にアレンジされたものより、いわゆるガチ中華と呼ばれる本場に近い味のほうが好きだ。東アジア料理は店を比較的かんたんに見つけられるのもいい。

和食は大好きだが、定食屋などの味つけは甘みを感じることが多いため、知っているメニューでも合わないと思うことがかなりある。一度、小鉢としてアジフライがつく定食を頼んだときに、ソースがべったりかかった状態で出てきた。私はソースが苦手なので、店では何もつけずに食べるか、卓上に醤油があればそれを使う。「食べられないわけではないし、残すのもな……」と思って食べたことをいまでも覚えている。

いっぽう、東アジアの料理をはじめて食べたのは、どんなに早く見積もっても10代のころだ。家庭で出てこなかったこともあり、和食とちがって自分のなかに背景がないため、予想や期待をあまり持たずに食べることができる。フォーやカオマンガイ、ナシゴレン、八宝菜など、「甘みの少ない味つけで、どの店にもある定番メニュー」があって、安心して注文できるのも嬉しい。

ガチ中華は知らない食材や味つけに出会えるのが楽しくてよく食べていたが、だんだんと好きなメニューがわかってきて、ほぼ確実においしく食べられる外食のひとつになってきた。

接客のレビューを確認する

外食と自炊や中食との最大のちがいは、接客があるかどうかだ。しぜん、外食でもっとも重視するのは、客や店員さんの雰囲気など「どんな場か」になる。味が自分の射程圏内に入らないのは呑むとしても、ここで食べなければ嫌な思いをせずに済んだのに、と思うのはごめんだ。

自宅なら、水やお茶がほしいときも、皿を変えたいときも自分で動けばいいが、外食となるとそうはいかない。お店の方にお願いして、自分の代わりに動いてもらわなければならない。

前回の記事では、外食する際に重要なこととして「場として心地よいか」を挙げた。私は食いしん坊ではあるが、グルメではない。単に独りでおいしいものを食べるだけなら、テイクアウトして家で食べたほうがくつろげる。日本にはおいしいものが溢れていて、無理に遠出して食べにいかなくてもいい。自炊なら、味つけが苦手だなどと言うまでもなく、自分好みのものをつくることもできる。

私は口をきくのが苦手、というか好きではない。会話も、仲のいい人以外と交わすのは義務だと思ってやっているところがある(にこやかに感じよくすることまで含めて義務)。だから、店員さんに声をかけたり要望を伝えたりするのも、どちらかといえば面倒だ。タッチパネル式の注文だと嬉しくなる。

ということで、「店員さんの感じが悪かった」「常連客ばかりで肩身が狭い」「注文方法がわかりにくい」といったレビューが何件かついている店には入らないと決めた。レビューを確認せずに食べに行っていやな思いをしたあと、調べてみたら同じような目に遭った方が何人もいたこともある。

ちなみに、東アジア料理の店は接客ストレスが少ない。というか、感じが悪い店に当たったことがほぼない。日本のサービスにくらべて粗いと言われるのかもしれないが、「日本のサービス」は一種の文化みたいなものなので、ほかの国の方に同じ水準を求めるのはちがうような気がする。また、仮に感じが悪くても「そういう文化なのね」で納得がいく場合が多い。

嫌いなものさがしをためらわない

自炊に向き合うようになり、外食の回数はかなり減った。それだけが理由ではないと思うが、前より穏やかに過ごせている。以前は「せっかくここまで出てきたから」とあえて外食をえらぶこともあったけれど、私には合わなかったらしい。おにぎりと小さなおかずを鞄に入れて、ベンチでさっと食べたらつぎの目的地へ、なんてこともやりはじめた。

焼き菓子が好きだったことに気づいてからは「せっかく〜」と言いながら、喫茶店やカフェに入ることも減った。独りで入っても、ケーキを頼むことはない(クッキーとパフェなら食べる)。生クリームとスポンジ、じつはそんなに好きじゃなかったな、ということにも気づいた……というか、思いだした。小さいころはケーキが苦手で、アイスクリームばかり食べていた。プリンもカステラもホットケーキもわたあめも食べられなかった。

好きなことを探すより、嫌いなことを探したほうが、道が開けることもある。ときには、嫌いなもの探しをためらわないこともいいと思った。

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