自炊めし記録【2024年3月】
1月、2月と自炊めしの記録を書いてきたが、つづけるごとに、どんどんシンプルな料理が増えてきた。
蒸し野菜
スリーコインズの温野菜メーカーが便利でよく使っているのだが、いままでに蒸したことのない野菜もためしてみた。
長ネギ
玉ねぎ
玉ねぎを蒸したやつがやたらと食べたい日があった。蒸した玉ねぎを食べたことはないはずなのに、「玉ねぎは蒸したらおいしい」という謎の確信があったのだ。結果、とろっとしておいしかった。
キャベツ
蒸しキャベツも、すっかり定番メニューとなった。水にさらしてナムル風にすることもあるけれど、それすら面倒なときはあたたかいまま食べる。
ブロッコリー
農作業があるときは、ほとんどいつも、ブロッコリーをもらって帰ってくる。切って蒸せばおかずになるし、ごみもほとんど出ず、片づけが楽なところも好きだ。
シャドークイーン
ジャガイモ類は「種芋」(という名の芋本体)を土に蒔いて育てるのだが、場所がなくてあまることがある。今回はシャドークイーンという紫いろの芋があまったので、ちょうだいしてきた。アメジストの原石のようだが、味は普通のイモと変わらない。私はオリーブオイルと塩で食べるのが好きだ。
野菜炒め
炒めものをつくった経験に乏しく、いつも量をまちがえる。フライパンに入れる段階になってから多すぎたことに気づく。
もやしとニラ
味つけは鶏ガラをベースに、香りづけでスパイスをいろいろ入れる。ガチ中華の飲食店では、日本向けにアレンジされた中華料理よりもスパイスを使っていることが多い。勝手にガチ中華風と称し、クミンなどを入れて自分好みに調整して楽しんでいる。
キャベツとしめじ
少し前にカレーパウダーを買ったので、炒めものに使ってみた。シーフードミックスも投入しており、野菜炒めにしてはリッチなほうだと思っている。いわゆる日本のカレーライスにはあまり興味がないが、カレー風味の料理ならわりと好きかもしれない。
焼き野菜
れんこん
山口祐加さんの料理教室で教わった焼きれんこんをつくった。塩をかけなくてもおいしく食べられる。多めのごま油で焼くのがポイントだそう。炒めものか煮物でしか食べたことしかなかったけれど、焼くのもかんたんでいい。今月は2回つくった。
にんじん
以前は苦手な野菜だったのに、いつの間にか結構な頻度で食べるようになった。ついに焼いただけでもおいしいと感じるようになった。とりあえず買っておいて、「そろそろ食べないとやばいけど使い道が思いつかない」ときにはこの食べかたを採用しようと思う。
春の味覚
菜の花のお粥
食べすぎた翌日はお粥にすることが多いのだが、今回は菜の花を入れた。苦味が溶けだしてしまうので、気軽におすすめできる献立ではないものの、私にはおいしかった。
和食展で、大昔の庶民の食事では塩を別添えにし、それぞれが好きな塩加減で食べていたことを知った。私はこれを勝手に「参鶏湯方式」と呼んでいる。こちらのお粥も参鶏湯方式にし、つくる段階では塩を入れないでおいた。
菜の花のおひたし
菜の花の食べかたではド定番だが、やっぱりおひたしがいちばんおいしい。そもそもおひたしという献立が好物なのだけれど。
畑から持ってきたもののうち、いくらかは食べずに生けて、しばらく眺めて過ごした。たまたまあったレトロなグラスと雰囲気がぴったりで、部屋が明るくなった。
ふきみそのパスタ①
今年は、人生ではじめて、ふきを食べた。畑の決まった場所に毎年生えてくるという。さっそく採って帰ってきて、ふきみそをつくった。
ご飯に載せるとおいしいと聞いていたが、「炭水化物ならいけるっしょ」とパスタに載せてみた。
どんな具が合うのかよくわからなかったため、ほかにおかずを用意したうえで、パスタはふきみそのみで食べてみた。かなり薄味でふきみそをつくってしまったため、食べながら味を調整するうちになくなってしまった。油分が足りず、麺の滑りも悪い。
ふきみそのパスタ②
前回の失敗をふまえ、具材と油分を足すことにした。今回は、ふきみそも気持ち味濃いめにつくることができたので、期待がもてる。えらんだ具材は、
サバ缶、春キャベツ、あおさだ。
具材とふきみそを温野菜メーカーに入れ、麺を茹でるあいだにレンジで加熱しておく。二口コンロのうち、ひとつで麺を茹で、もうひとつで汁物を調理するので、どうしてもレンジを使うことになる。パスタの具材を温野菜メーカーでつくったことはなかったが、なかなかスムーズにいった。茹であがったパスタを湯切りし、具材と一緒にボウルで混ぜる。
いつもながら具が多い。が、私は炭水化物より具を食べたいので大満足である。前回とくらべて手間はさほど変わらないものの、味は段違いにおいしくなった。茹で汁にオリーブオイルと塩を入れたり、具材に動物性の食品を使ったりしたことが功を奏した、のかもしれない。
ふきみそのパスタ③
味をしめて、今月だけで3回めの登場である。ふきみそを使える期間はかぎられているので、食べられるうちに食べておく。ちなみに、私はグルテンフリーのパスタを使う。値は張るが、ひんぱんにパスタを食べる習慣はないので、まあいいかなといったところだ。それから、小麦粉を食べすぎると肌荒れするため、外食で気にせず食べられるよう、家では食材をえらぶようにしている。
3回目はサバ缶がなかったのでツナ缶に変え、キャベツに加えてシャドークイーンも入れた。同じように温野菜メーカーで調理するが、茹で上がりに引きつけて加熱をはじめる。前回はおいしくできたのだが、できあがり時間を読みちがえてすぐに冷めてしまったのだ。
今回は、味も温度も文句なくおいしくできた。最高。
ふろふき大根のふきみそ載せ
思いきって圧力鍋を買ったので、練習も兼ねて、ふろふき大根をつくった。圧力鍋の使いかたをよくわかっていなかったので、1回目はうまくできなかった。圧力がかかってから時間を測って加熱するのだが、決まっているタイミングよりも早く測りはじめてしまった。
ここでも、親の仇のようにふきみそを使う。
2回目はうまくいった。だしをとった干ししいたけも、もったいないので一緒に食べる。
定番が増えてきた
自炊を見直して3ヶ月(正確には2ヶ月半)が経った。少しずつ定番の献立が増え、今月は写真で記録しないことも多かった。おひたしや味噌汁はほとんど毎日食べている。
今月になって変化したことというと、山口さんの料理教室がはじまったこと(全3回で完結する。3月中旬に初回を受けてきた)、味噌汁(汁物)のつくりおきをやめたことがおおきい。
味噌汁だけでもつくっておけば、ご飯を解凍すればその日は乗り切れる。そう思ってつくりおきをしていたが、振りかえってみると、ご飯と味噌汁だけしか食べなかった日はなかった。けっきょく、おかずは何かしら用意していたのだ。料理教室でスープをつくり、できたての汁物を久しぶりに食べて、そのおいしさに驚いたことも理由になった。
一度に少量しかつくらないので、できあいの出汁パックを使うこともなくなった。代わりに、眠っていた干ししいたけと、定期的に買い足している業務用のかつおぶしでだしを取るようになった。実際、つくりおきをしていないからといって、調理時間が大幅に変わることもなく、味もおいしい。
やりたくなくても大丈夫
こちらは、数日前、「料理したくないなあ」と思った日の食卓だ。
味噌汁は具だくさんのように見えて、高野豆腐ともずく、かつおぶし、あおさを入れてお湯を注いだもの。ご飯とぶりの切り身は冷凍してあったものを再加熱しただけ。おひたしはレンチンして水にさらせばできる。
数ヶ月前の私なら、適当に買い食いして済ませていたところだが、こんなふうに食事を用意できるようになった。無理して力を振りしぼっているわけではなく、食べたいものがすぐわかるようになってきたからだ。おいしく食べられる味もわかるし、前より自分の料理を信じられるようになったと思う。
「やりたくなくても大丈夫」と声をかけながら、明日からも自分においしいご飯をつくってあげたい。
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