見出し画像

オンライン国際交流を実施しました

オンライン国際交流をすることになったきっかけ

今年度は前年度より少しは余裕がありそうな気がしたので、今年の4月にふと、オンラインで国際交流ができないものかと思い立ちました。
元々は同じく英語を外国語として学習しているアジアの国々と交流ができればいいと考えていました。

そこで役所のそれっぽい部署に聞いてみたところ、姉妹都市締結が既に結ばれているドイツの都市はどうかという話になりました。
ドイツであれば、英語を共通言語として交流することが可能そうでした。

さてドイツとどうやって連絡を取ろうかと考えていたら、役所のそれっぽい部署から、やっぱりドイツではなくアメリカのある都市とやってみてはどうかという話をもらいました。
この都市とは姉妹都市ではありませんが、少しずつ関係性を作っていきたいようでした。
またこの年には日本のとあるプログラムで派遣された方がおり、その方が日本文化を広める活動をしているので、その方にいろいろと繋いでもらうことになりました。

ただアメリカとなると時差がまる半日以上あるし、英語は彼らの母語であるため、うまく交流になるのだろうかという懸念もありました。

なにはともあれ、現地で活動をしている日本人の方とメールで連絡をとり、現地の学校関係者を集めてオンラインで会議を行うことになりました。
こっちは勤務時間内ですが、向こうは完全に勤務時間外という時間設定になりました。

オンライン会議の実施

というわけでオンライン会議に参加することになりました。
参加者は現地で活動している日本人の方に加え、現地の大学教授・准教授、高校数校の教員、大学生ボランティアとなかなかの規模になっていました。
会議は英語で行われると思いきや、日本語で行われて一安心しました。
大学教授らは日本人で、残りのアメリカの方も日本語は堪能でした。
どうやらこのあたりでは日本文化や日本語への関心が高く、積極的に学んでいる若者が多そうな感じでした。

何回かの会議を経て、大まかな枠組みが決まりました。
初めに色々と繋いでくれた、現地で活動している日本人の方は、仕事の都合か途中からは参加できなくなってしまいました。
この方とは一緒に国際交流を成功させたかったので、少し残念でした。
続きはアメリカの大学の先生がまとめ役を引き受けてくれました。

まずは全体でオープニングセッションを行い、そのあとブレークアウトルームでの交流を行うことにしました。
ブレークアウトルームではそれぞれの学校の紹介をして、フリーの会話という流れです。
ブレークアウトルーム内には大学生ファシリテーターを配置し、会話がスムーズに流れるようにしました。

時間設定はオンライン会議と同じ時間帯に設定しました。
日本の1時間目、アメリカの夜です。
アメリカの学生たちは各自自宅から繋いでもらうことになりました。

オンライン国際交流に向けての準備

zoomでアメリカと繋ぐにあたり、余計な不安材料は払拭しておきたいと思いました。
大きな不安材料が技術的なトラブルです。
そのため、役所に問い合わせて、5GのポケットWi-fiを数台借りました。
また、交換予定となっていたGIGAスクール端末を少し早めに使うこととしました。

さらには、国際交流を企画している会社の方に当日来てもらい、必要なサポートをしてもらえるようにお願いしました。

生徒のほうにはプレゼンテーションの準備や質問の答えを考える時間をとりました。
プレゼンテーションは3分ということなので、1人30秒程度でまとめるようにしました。
質問についてもあらかじめアメリカ側と内容を精査し、全員が同じ質問に答えるのではなく、誰がどの質問に答えるのかを決め、それに対する十分な答えを用意しました。
これにより、各々の発話量をほぼ一定にすることができました。

オンライン国際交流当日

当日まできちんと接続できるか、きちんとブレークアウトルームに入ることができるか、きちんとプレゼンができるか、きちんと質問と答えができるか、非常に心配でドキドキしました。
ですが、無事に時間前に接続することができ、一安心しました。
実際に全員の端末がアメリカとつながり、開会のあいさつがあったときには非常に感動しました。
生徒の顔が一瞬でパッと明るくなったような気がしました。

オンライン国際交流の様子

開会のあいさつは日本語と英語で行われましたが、その言葉の中にはここ数年のコロナ禍の苦悩があり、こうして日米の交流ができることへの喜びがありました。

技術的なトラブルはなく、ブレークアウトルームでのプレゼンや会話も概ねうまくいっていました。
随所で笑い声が上がり、盛り上がっている様子を見ることができました。
国を越えても同じ話題で盛り上がることができるのは良いことだと思いました。
アメリカの学生たちの中にはバーチャル背景をポケモンにしたり、SPY×FAMILYのシャツを着ている人がいたりと、日本のアニメが好きなようでした。

盛り上がったためか、準備した質問をすべて終わらせることができず、もっと話したいと感じていた人が多かったようです。

最後には全員がまた集合し、スクリーンショットで記念撮影をしました。
ひと画面には収まりきらないほどの参加者がいて、改めてこの取り組みの大きさを実感しました。

準備にはかなりの時間をかけましたが、この取り組みを行なって本当に良かったと思います。
この国際交流を通して、生徒一人ひとりが英語を話すことの喜びや達成感を感じてくれていたら嬉しいです。
また、アメリカの学生たちも何かを得られていたら嬉しいと思います。
最終的には何人かの生徒の将来に影響を与えることができていたら最高です。

アメリカのこの都市との関わりはこれで終わらせるつもりはありません。
むしろこれが始まりで、今後とも何らかの形で関わり合いを持ちたいと思っています。

今回のオンライン国際交流に協力してくれたみなさん、参加してくれたみなさん、本当にありがとうございました。

スクリーンショットの一部

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?