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AI授業診断サービスについて

1学期だったでしょうか、テレビでAIを用いた授業診断サービス「tomoLinks」について紹介されていました。
これはコニカミノルタが提供しているサービスで、授業を録画すると動画や音声をもとにどういった授業であったかをAIが判断してくれるというものです。

※公式HPの埋め込みがうまくできないので、別の記事を埋め込んでおきます。

授業診断については、カメラにより撮影された動画を元に生徒がどういう動きをしていたかを知ることができます。
これは個々の生徒を特定するためではなく、どういう学習活動のときに生徒がどのような反応(前を向いているかや下を向いているかなど)をしていたかをしるためのものです。
また、発問に対してどの程度挙手されていたのかも簡単に知ることができます。

教師の軌跡も辿ることができるため、机間指導をどの程度行なっていたかも一目瞭然です。

また音声によっても診断は行われます。
1時間のうち、教員の発話と生徒の発話の割合を知ることができます。
教師の発話に関してはそれが説明なのか指示なのか発問なのかなども知ることができます。
これらは1分ごとの割合をグラフで見ることができます。

本校では経済産業省の探究的な学び支援補助金を活用して導入し、3つの授業について診断を行ってもらいました。
授業録画の際には、このサービスに関心を持たれていた九州の私立学校が参観にいらっしゃっていました。
放課後にこの学校の方々と意見交換をしたのですが、有意義な時間になりました。

この授業診断サービスですが、なかには評価にかかわるのではないかと懸念を覚える人もいると思います。
個人的にはやはり評価のために使うべきではないと思います。
あくまで自身の授業を客観的に判断して、今後の授業改善に活用するのがベストかと思います。
本校での診断後の扱いについてはまだ未定ですが、研修会などの機会で全員で検討しても良いのかと思います。

また、初任者研修等での研究授業の代替にならないだろうかと考えています。
研究授業では対象者全員が集まる必要があり、忙しい人の時間をとってしまっているのが現状です(もちろん実際に他の先生の授業を見ることにも意義があるため、研究授業全部というわけではありません)。
これは学校単独で判断できることではなく、自治体の教育委員会レベルでの判断になるでしょう。
ただ活用しても良いサービスかとは思うので、より認知されるようになり、いくつかの自治体で初任者研修で活動されたら面白いかなと思います。

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