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都立高等学校推薦に基づく選抜 男女合同定員の影響

令和6年度都立高等学校推薦に基づく選抜の合否結果が、先週金曜日に発表されました。
今年度入試から男女別定員が撤廃され、完全に男女フリーでの選抜となっており、どのような結果になるのかが注目されてきました。
一般入試では2年間にわたって男女別定員緩和がなされてきましたが、推薦に関しては緩和はなく一気にフリーとなった形です。

さて、本校の第3学年ですが、指導の過程から例年通りの4割程度の合格か、あるいはそれ以上になるのではないかと思っていました。
集団討論に関しては読めないところもありますが、コロナ禍前を意識した指導をしたし、自己PRカードや面接練習、作文・小論文添削も希望者に対しては十分に行いました。

ところが蓋を開けてみると、3割という合格率の低さでした。
細かく見てみると、明らかに男子の不合格が多かったのです。
男子の合格は文化・スポーツ等特別推薦のような特殊なものに限られ、普通科の一般推薦の合格者は女子のみだったのです。
高内申を保持している男子でも不合格が目立ちました。

まさに新宿高校や国分寺高校のような単位制高校での選抜の結果のような様相を呈していました。
やはり当初の予想通り、推薦は女子が強かったようです。
それでも「なぜこの男子が不合格!?」と疑問を隠せないような不合格者男子が見られました。
高校側(あるいは東京都側)が男女別の合格者数を出してくれるかはわかりませんが、多くの高校で男女比の偏りが生じているのではないでしょうか。
一説によると、ある高校では男女比が1:3とのことです。

集団討論ですが、本校からの受検者のいる高校に関してですが、昔よりも易化しているような印象を受けました。
チームとして考えて答えを出していくというよりも、個々人の積極性や傾聴力、リーダーシップ能力を見るために実施しているような気がします。
ただ挙げていくだけというような、「本当に集団討論?」と思えるようなテーマもありました。
一般論ですが、こういうところでも女子は有利なのかもしれません。

推薦合格の男女差は少なからず一般入試にも影響を及ぼしていきます。
次年度以降にどうなるかはわかりませんが、集団討論実施校は増えていくのではないでしょうか。
また、東京都の私立授業料無償化の影響もあり、都立の受検者は減少していくのではないでしょうか。


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