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2021.2月23日 短編・49『謎の盗難事件』 & ニット設計図(デザイン図)と作品

名探偵ポアロシリーズ読書記録 短編・49は『謎の盗難事件』です。
短篇集『死人の鏡』収録作品。

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実は。以前に紹介した短編『潜水艦の設計図』という作品と、この『謎の盗難事件』はよく似ていて、ほぼ同じ展開のストーリーとなっています。

ですので、デビッド・スーシェ氏主演の英国ドラマ版では🇬🇧📺
こちらの『謎の盗難事件』だけをドラマ化されたようです。

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『謎の盗難事件』では、潜水艦ではなく新型爆撃機の設計図が盗難の危機に遭い、その事件をポアロ氏が解決するという設定になっています。

スピーディーに話が進んでいく『潜水艦の設計図』とは異なり、細かいところまで書き込まれ、人物描写がより充実したものとなっているのがこの『謎の盗難事件』。
どちらがお好みに合うかは、人それぞれかと思います。
私は、どちらもそれぞれの良さがあるように感じました。

ポアロシリーズの作品を読んで、興味を抱かれた方には、是非この2作品を読み比べていただきたいですね。

『謎の盗難事件』ラストのポアロ氏の台詞、とても気が利いていて、私は大好きです。

《「閣下。相反する要求をうまく活かせないようでは、とても政治家とはいえますまい!」》

アガサさんこそ、読者から寄せられる「相反する要求」に見事に応え、使命を果たされた稀有な小説家だったのだと、改めて敬服するばかりです。

本日の編み物作品は、いつもとは少し趣向を変え
ニット作品のデザイン製図を、掲載してみます。

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編み図は、また別にあります。

一枚のウェアが完成するまでには
デザインし、製図し、編み図を描く等の
幾つかの工程が必要であり、
様々な道を辿り、出来上がっていきます🧶

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