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2021.3月5日 短編・53『二十四羽の黒つぐみ』 & 鳥さんボタンの黒ゴム🕊

名探偵ポアロシリーズ読書記録 短編の53作目は、『二十四羽の黒つぐみ』をご紹介します。
早川クリスティー文庫〈短篇集〉の中に収録されているポアロもの短編作品としては、これがラストとなります!
『クリスマス・プディングの冒険』収録作品です。

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実は『アガサ・クリスティーの秘密ノート(上・下)』という本の中に、幻の作品と呼ばれている短編が2作ほど収録されていて、厳密にはまだ短編小説が残っています。
それと、中編小説として独立した本として出版されている作品もあります。
そちらはまた別のナンバーをふって、読書記録を記す予定なので、
取り敢えず《名探偵ポアロシリーズ読書記録 短編》は、この『二十四羽の黒つぐみ』を最後としたいと思います♪

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個人的に、私はこの作品が好きです(*´꒳`*)

ポアロ氏が、料理店〈ギャラント・エンデヴァ〉で、友人のヘンリ・ボニントンと食事をしている場面から、このお話は始まります。

美味しそうなお料理の描写は、読んでいるだけで楽しくなっちゃいますし
その後の展開も、とても興味深いものがあります。

題名の『二十四羽の黒つぐみ』は、マザーグースからの引用ですね。
クリスティ氏は、好んでマザーグースの言葉を引用されていて、多数の作品で使われていますよね。
最も有名なのは『そして誰もいなくなった』でしょう。

黒つぐみは鳥ですが、この小説に登場するのは鳥ではなく、黒いちご。
黒いちごのタルトが、事件を解決する鍵🗝となるのです。
現実の事件ではこんなことはまず起こらないかと思いますが、そこが非現実であるフィクション作品の面白いところ♪

『黒つぐみ』は【見立て】なのですね。
こうした、言葉遊びのような表現が使われている点も、クリスティ作品の素敵なところだと思います。

最後の部分がまた、いいんですよ。
《ウエイトレスが黒いちごとりんご入りのタルトを二皿運んできた。
「そいつは下げてくれ」 ボニントン氏が言った。
「なんでも用心するにこしたことはないからな。サゴやしのプディングをほんの少したのむ」》

ボニントン氏は、黒いちごとりんご入りのタルトを下げさせてしまったけれど、私は食べたい!
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
ついでに、サゴやしのプディングも食べてみたいですね。サゴやしの澱粉を使って作るプディングらしいのですが。
写真を拝見したら、とても美味しそう。

さらに、〈ギャラント・エンデヴァ〉の色々なお料理たち
七面鳥の栗の実詰め、ビーフステーキ、キドニー・プディング、鶏肉入りのカレースープ等々…
ぜひ、食べたいですねぇ♡
もどきしかできないけど、いつか作ってみたいと思います!

本日の編み物作品は、こちら↓

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黒つぐみではないのですが
青い鳥柄のくるみボタンを飾りとして付けた、黒糸のヘアゴムです。

幸せの青い鳥さん印で、幸せを呼び込みたい春なのです🌸

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