見出し画像

Yuki的No. 1なふるさとの桜。

各地で桜が咲き乱れるようになったこの季節。関西でも見頃を迎えていて、大阪では「造幣局の桜の通り抜け」が始まった。テレビでいろんな桜を見ることには見るが、やっぱり個人的に1番思い出のある桜を見たくなった。

虎御前山にもちらほら桜。
河毛駅前の桜もきれいに咲いている。

高月駅

新快速に乗り込んでやってきたのは高月駅。滋賀県の北東、長浜市のちょうど真ん中あたりに位置する。新快速が「“たかつき”に2回停車する(高月と高槻)」という珍風景は鉄道ファンにはちょっと知られている。

僕が3歳から高校卒業まで過ごしたふるさとでプロフィールでも出身地と記すほど。市町村合併で長浜市の方が言いやすいし、知名度的に大阪の「高槻」が上回る。それでも、「高月」という名前も知ってほしくてダブルで言っている。

駅から東へ歩いて10分ぐらい。

高時川の桜

高時川にかかる阿弥陀橋にやってきた。ここから伸びる河川敷には桜並木が広がっている。

週末だけあってたくさんの人、クルマやバイクも大量に止まっている。「岐阜」「京都」など他府県のナンバーも見かける。

長く続く桜のトンネルはSNSでよく映える。写真を撮るのは欠かせない。

SNSの影響からか海外から来てる人もいた。京都や東京に集まりがちだが、こんな遠いとこにもわざわざ来たい人がいるもんだ。まぁ、今の京都はしんどいもん。

思い出の花見

中学生のYuki
カメラマンYuki
左から母、父、祖母、祖父、妹

昔は家族総出でお花見していた。シートを広げて、お弁当、お菓子、父親と祖父はワンカップ大関と缶ビールで花見酒。祖父とゲートボールやったり、河原で水切りして遊んだり。いい思い出ばかりだ。

堤を下りて、今度は柏原かしはらの広場へ。

柏原のケヤキ

桜とともに左にそびえ立つのはケヤキの巨木。「柏原の野神」と呼ばれ信仰されている地域の守り神だ。この高い木が「高月」の由来で、始めは大阪と同じ「高槻」と書いた。それが、お月様のきれいな様を詠んだ和歌をきっかけに「高月」に変わったと言われている。

大阪高槻の地名の由来を調べてみるとほぼ同じだった。こちらは「高月」と称していたのが「高槻」に変化。ケヤキに由来するのも同じだ。

当たり前のように感じて少年時代を過ごしてきた。しかし「野神」と呼ばれるこの木が地域で大切にされていると知ると見方が変わった。しかもこういう木が湖北には点在する。
神々がたくさんやあるとはなかなか知らなんだ。

馬車の遊具がリスとイルカに変化。

いつの間にか新品の遊具が設置。数年でもいろいろ変化しているもんだ。

しだれ桜

国道を挟んだ反対の福祉施設には「しだれ桜」が植っている。こちらは遅咲きなのだろうか。

阿弥陀橋を渡って、「馬上まけ」という地区へ。

馬上の桜

橋へ登るこの場所にも桜並木が咲き乱れる。自然の脅威もあったが、今年も元気に咲き乱れてホッとしている。そう思ったら涙が出そうだった。

赤い煙突と桜

阿弥陀橋を戻り、赤い煙突に向かってもう少し歩いてみる。

我が心のランドマークと桜

赤い煙突のある「日本電気硝子」は町のどこからでも見えるランドマーク。これとともに育ったと言っても過言ではない。

北陸線の線路までやってきた。貨物列車が通過した後少し列車を狙ってみる。

青い北陸線×高時川の桜

521系と高時川の桜
我が心の普通電車

青い普通電車「521系」。北陸新幹線敦賀開業に伴って大多数は第三セクターに譲渡されたが、5編成はJRに残留。北陸線米原〜敦賀間と湖西線近江今津以北で活躍する。


2021年以来3年ぶりに訪れた「高時川の桜」。いろんな桜があるが、名所は絶対混む。そういうとこもいいけど、僕は少し遠いふるさとの桜を拝みたくなる。たくさんの人がいるが、他と比べれば見やすいとは思う。

26年生きてきて1番見てきた「高時川の桜」が大好きだ。そんな桜が全世界に知られていると思うと感慨深い。この記事を通じて見たいと思う人が増えてくれたらええよなぁ。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。